本屋へ行こう

 今日は雑誌の発売日〜バカシンジと一緒に本屋へ買いに来たわよ。

「僕は向こうへ行ってくるよ」

 シンジは漫画コーナーへ行ったわ、少年コミックを買うつもりね。男の子の漫画も結構読めるのよね、シンジからかりて徹夜で読んだ事もあったわ。

 ええと、アタシの愛読紙は・・・あったわ。

 ファッション雑誌、天才美少女なアタシとしては常に最先端のファッションを研究しないといけないのよね、これでいつも美少女が保たれているのよ。

 他にはなにかないかしら?

 何かしら、この本は?

 『使徒大図鑑』

 第三新東京に現れた使徒を徹底分析、使徒の秘密に迫る。・・・おもいっきり世間にばれているじゃない。

 ん〜〜〜?発行はネルフですって、自分達でばらして何考えているのかしら?もしかして財政難だから・・・

 そのうち『エヴァ大図鑑』がでるんじゃないでしょうね?もしかしてアタシの写真集がでたりして・・・それはそれでいいかも。

「ふんふんふんふ〜〜ん、おや?アスカ君じゃないか」

 むっこの気取った鼻歌を歌う奴は。

「君も買いものかい」

 やっぱりナルシスホモ、髪の毛をかきあげて相変わらずキザな奴ね。

 そうよ、本を買いに来たのよ。

「ファッション雑誌かい、ふふ君らしいね」

 な〜〜んかムカツクいいかたね。

「アスカ君がここに居るという事はシンジ君も来ているんだね」

 なんでアタシが居たらシンジまで居るって思うのよ。

「ふふ、それは君がシンジ君のオマケだからさ」

 何言ってんのよ〜〜バカシンジがアタシのオマケよ!

「ふっ君がそう思っても世間はそうは思わないよ」

 こ、こいつ殺そうかしら?おっとそんな言葉は使わないわよ。殺すと思ったときすでに殺しているものね。・・・物騒な事言っちゃったわ、あぶないあぶない。

「シンジ君はどこに居るんだい?」

 漫画コーナーじゃないの、それよりアンタは何を買うのよ?

「僕かい?僕はこれさ」

 ん?

 『男の肉体美

 ・・・・ホモだわ、今確信したわ。

「ん〜〜この肉体美は良いねえ、リリンが生み出した文化の極みだよ、そう感じないかい?アスカ君」

 感じないわって言うか感じたくないわよ。おえっ!

「ふふ、凡人には理解できなかったね。これを理解できるのはシンジ君だけだよ」

 シンジも理解できそうにないと思うけど。なんか頭が痛くなってきたわ。

「本・・・私の知らない事を教えてくれる・・・」

 むっ!また聞いた事のある声が後ろから聞こえたわ。

「おやレイ君じゃないか、君も買い物かい」

 ファースト!あいかわらず暗い顔しているわね。ってどうしてこいつらと会うのかしら?せっかくシンジと来たのに。

「買い物・・・そうここは本屋さんだったわね」

 だったわね。って何しに来たのかしら?

「おや随分難しい本を読むんだね」

 難しい本?ファーストはどんなのを読むのかしら?どれどれ・・・

 『トキメキ暗殺術

 ・・・暗殺でトキメイてどうするのよ?

「古今東西の暗殺術が載っているの、これでいつでも誰かを暗殺できるわ、フフフ・・・」

 こ、こいつは・・・

「それは面白そうだね、今度教えてくれないかい?」

「それはわからないわ、だって次のターゲットは・・・」

「おやおや、誰なんだろうね?」

「フフフ」

 こ、こいつらは・・・

「アスカ〜〜決まったかい?あっカヲル君に綾波、君たちも本を買いに来たんだ」

「シンジ君」

「碇クン」

 まともじゃないけどまともなのが来たわ。

「シンジ君これを見てくれたまえ、実に良いだろう?」

 うげえ〜変態が暴走し始めたわ。

「うん、背中の筋肉が美しいね」

 シンジも変態だったの?

「さあシンジ君、お風呂でこの本について語ろうじゃない・・・」

「あっカヲル君、急に眠ってどうしたの?」

 ナルシスホモ、眠ってないわ。これは気絶している。はっ!もしかして?

「早速役に立ったわ。でも殺傷できなかったのは残念」

 ファースト!今の攻撃はナイスだったけど恐いわよ。

「碇クンは何を買うの?」

「僕はこれだよ」

 どうせ漫画本でしょ、えっちぃ本なんか度胸がなくて買えないでしょう。

 『世界の鍋

 ・・・何よそれ?

「世界の鍋が写真入りで説明してあるんだ」

 中身を見せられてもどうリアクションしていいかわかんないわ。

「丸まったお鍋が素敵ね」

「わかる〜?この曲線美がいいよね」

「うん」

 はあ?どうして鍋でそこまで目を輝かす事ができるの?理解に悩むわ。

「この土鍋も年季が入っていて良いんだよね。これで鍋をすると美味しそうだよ」

「うん、美味しそうね」

 ファーストもどうして目を輝かす事ができるのよ。アンタは単に食いしん坊だから?

「さあ買いに行こう」

「うん」

 あっナルシスホモ忘れているわよ。ダメだ自分の買う本に夢中で気が付いてないわ。まあいいわコイツはここに置いておいてもな〜〜んにも問題無いわね。

 それにしてもアタシの同僚は変な奴ばっかりだわ、アタシが一番まともじゃない。


 雑誌を買いに来たアスカちゃん、他にもシンジ君やレイちゃんにカヲル君まで(笑)

 アスカちゃんは普通の雑誌ですが他の3人は・・・(^^;)

 アスカちゃんだけがまともですね(本当かな)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 本屋へ行こう