興味あります

「ふ〜〜喉が渇いたなあ」

 起動実験の小休止中にシンジは喉の渇きを癒す為に自販機コーナーに来ていた。

「さあて何を飲もうかな」

 財布から小銭を取り出し自販機にお金を入れようとした。

「あれ自販機が増えてる」

 三日前に来た時より数台自販機が増えていた。

「あっそうか、リツコさんが言っていたな。自販機を増やしたって」

 所員の要求によって多種の飲料水を飲めるように昨日増設したのであった。

「へ〜〜色んなのがあるなあ」

 新しく増えた自販機を見ていくと今まで飲んだ事の無い飲料水が並んでいた。

「お汁粉、味噌汁、トムヤンクン・・・美味しいのかな?」

 美味しいのか美味しくないのかわからないが興味にそそられる。

「味噌汁はワカメが入っているのか、飲みにくそうだなあ」

 味噌汁の缶には大きくワカメ入りと表記されている。

「う〜〜ん、飲んでみたいけど・・・」

 考えるが買う勇気がでない。

「コーラで良いや」

 結局いつも飲んでいるコーラに決め、自販機にお金を入れた。

「さあてコーラを・・・ん?」

 コーラの横に見慣れない缶があった。

「ミサトカレー?ミサトさんのカレージュース?」

 缶にはミサトの顔が印刷してあり『美味!』と大きく書いていた。

「これってミサトさんが作ったカレーのジュース・・・販売したら犯罪になるんじゃないかな」

 ミサトカレーの恐怖を知っているシンジは缶をジッと見つめた。

「けど売ってあるってことは美味しい・・・でもミサトさんのカレーだから・・・」

 迷うシンジ、ミサトカレージュースを飲んでみたい衝動に駆られる。

「の、飲んでみようかな」

 ピッ!

 シンジはコーラではなくミサトカレーを押した。

 ガゴン!

 取り出し口から缶を取り出した。

「温かい、当然か冷たかったら不味いよね」

 プシュ!

 プルタブを開けて匂いをかいだ。

「カレーだ」

 匂いはカレーだった。

「まさか飲んだら死ぬって事はないよな」

 ミサトカレーを経験しているので死の恐怖を感じる。

「ま、まあ売ってある事だし美味しいよね」

 ゴク

 一口飲んだ。

「ミサトさんだ・・・」

 シンジは白目をむくとその場に倒れ気絶するのであった。


 ミサトと名が付く物を口にしてはいけませんね(^^;)シンジ君天国へ行ってしまいました。

 どうやって造られたか製造元は不明です(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 興味あります