お手軽
ふあああ〜、お腹が空いたからそろそろお昼を食べようかなあ〜
アスカもミサトさんも出かけているから簡単に済まそうっと。
台所は僕の城、どこに何かあるかは全部把握しているぞ。
食パンがあるからトーストとインスタントのコーンスープをしようかな。
まずはお湯を沸かして、これはココアとコーンスープ用だ。
お次は食パンだ。食パンにはジャムを・・・今日はジャムはやめてマヨネーズと卵で調理だ。
調理といってもお手軽な方法なんだよね。委員長から教えてもらったんだ。
まずは食パンの淵にマヨネーズを塗らなくて囲むようにチューブから出していく。
そして食パンの真ん中に卵を落とす。淵にマヨネーズの土手ができているからたれないんだよね。
お次はこれをオーブンで焼く、卵が半熟ぐらいが美味しいんだよね。
焼いている間にココアとコーンスープを準備だ、ただ粉末をコップとお椀に入れるだけなんだけどね。
オーブンが終った音がしたぞ、扉を開けたらマヨネーズの焦げた香りが食欲をそそるぞ。
ココアとコーンスープにお湯をいれて完成〜〜お手軽な昼食だぞ。
ゆっくりリビングでテレビを見ながら昼食、う〜〜ん楽で良いなあ。
「いっただきま〜す」
アツアツのトースト、まずは一口。
パク、もぐもぐ
「うん美味しい!」
カリカリに焼けたパンに少し焦げ目の付いたマヨネーズと少し固まった白身が絶妙だね。
もぐもぐ、もぐもぐ
美味しゅうございます、美味しゅうございます。一枚をペロリと食べちゃったよ。
ココアもコーンスープを美味しいぞ、流石僕が入れただけあるね。
「さてもう一枚」
二枚目に突入、いただきま〜す。
パク、もぐもぐ
美味しゅうございます、美味しゅうございます〜〜
「たっだいま〜〜」
あっアスカが帰ってきた、これはまずいぞ。
「あ〜〜美味しそうな物食べているじゃないのよ」
アスカの眼がキラリと光ったぞ、トーストを狙っている目だ。
「ちょうだ〜〜い」
「ダメだよ、僕の昼ごはんなんだから」
「アタシ、お昼食べてないのよ」
「じゃあ自分で作れば良いじゃないか」
パンはまだ余っているからね。
「やだ、面倒なんだもん。それ貰うわね」
「あっ」
アスカの光速の動きでトーストを盗られちゃった。
「美味しい〜〜」
「僕のトーストがあ〜」
「男の子が小さい事言わないの、ココアも貰うわね」
ココアまで盗られた〜〜アスカの鬼〜〜
「コーンスープもちょうだいね」
あ〜〜あ、全部盗られちゃったよ、僕の昼ごはんが。
「あ〜〜美味しかった、ご馳走様」
アスカ満足して自分の部屋に戻っていったぞ。
残されたのは何も無くなった食器だけ・・・僕が食べていたのに。
あっ僕の食べかけをアスカが、これって間接・・・
「シ〜〜ンジ」
「おわっ!」
「な、何よビックリするじゃない」
「な、なんでもないよ」
着替えてきたんだ、気が付かなかったよ。
「さっきのトースト美味しかったわ、また作ってね」
「う、うん」
ドキドキ、ドキドキ
「な〜〜に赤くなってんのよ」
「な、なんでもないよ」
ドキドキ、ドキドキ
「うふふ、バーカ」
な、なんだよ。もしかして僕をからかっているのか?ちょっとむかつくなあ〜
でも僕が作ったトーストを喜んでくれてよかった。
主夫シンジ君もたまには手抜きをしないと疲れますね。
簡単なトーストでお昼をすませようとしましたがアスカちゃんに盗られてしまいましたね(^^)
でもアスカちゃんが喜んでくれたのでシンジ君も嬉しそうです。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION お手軽