死なないでゲンドウさん

リツコの実験室に緊急の用でチルドレン三人が集められた。

「急いで集まってもらって悪かったわね」

「本当に悪いわよ。で、何なの?使徒が来たの?」

 休日を邪魔されてちょっと機嫌が悪いアスカ。

「今日集まってもらった理由はね。今度ネルフで育成ゲームを出すことになったの、今回はあなた達にモニターしてもらいたいのよ」

「へ〜〜ゲームを出すんですか」

 何気に驚くシンジ。

「財政難なのかしら?」

 資金源が苦しい事を知っているレイ。

「これがそのゲームよ」

「へ〜〜携帯ゲームじゃん、これならいつでもプレーできるわね」

 三人に配られた携帯ゲーム。

「早速プレーしてちょうだい」

 三人は電源を入れた。

 バ〜〜〜ン!

 液晶画面にタイトルが現れた。

 碇司令育成ゲーム 『死なないでゲンドウさん』

「「「・・・」」」

 三人はタイトルを見た瞬間言葉を失った。

「リ、リツコ・・・これって」

「見ての通りよ、碇司令を育成するの」

「父さんを育成?」

「髭が出てる」

 タイトル画面から先に進む気になれない。

「これ売るつもり?」

「・・・ええ」

 アスカの問いに間があったが答えた。

「売れないと思います」

 シンジは流石に父親が主役のゲームはやりたくない。

「シンジ君、その言葉は思っていても口に出してはだめよ」

「これ企画したの碇司令ですね」

「そうよ、巷で育成ゲームが流行っているからって自分のゲームを出すように命令したのよ」

「そう、
もうダメなのね・・・」

 暗い表情になるレイ。

「と、兎に角一週間モニターしてもらいます。来週にレポートを出して頂戴、以上!」

 説明を終らせたいリツコはさっさと切り上げた。

「「「・・・」」」

 3人は言葉無くその場を立ち去るのであった。


 ゲンドウ、司令の権限でゲームを作ってしまいました(^^;)そして売るつもりです。

 モニターする事になった3人、やりたくないゲームは苦痛でしょうね(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 死なないでゲンドウさん