動け





動け!



動け!!



どうして動いてくれないの?



動け動け動け〜〜



動いてよ〜〜



今動かなきゃなんにもならないのよ!!



動け!!


動いてよ!!



今動かなきゃ



今やらなきゃいけないのよ〜〜



だから動いてよ!!













「アスカ〜〜ちょっと静かにしてくれよ。テレビが聞こえないじゃないか」

 夕食が終わり、シンジはテレビを見ていたがアスカの声が大きくてボリュームを上げた。

「ゲームボーイが動かないのよ〜〜」

 アスカはボタンを必死に押しながら気合を入れて叫び続けた。

「電池が切れたんだろ」

 電源ランプが入っておらず電池が切れたとわかる。

「動け〜〜って言ったら彼女が目覚めて動くはずよ」

「漫画の見過ぎだよ」

 アスカはヒカリからかりてきた漫画に夢中で、日中ずっとその漫画の話をしていた。

「いいえ、絶対に動くはずよ」

 ボタンを押す指に力が入る。

「動かないって、電池はどうしたの?」

 電池が切れれば動くはずが無い、シンジはアスカの行動に呆れた。

「電池・・・」

「代え、あっただろう?」

「・・・無いの」

「え、無いの?」

「買い忘れちゃったのよ〜〜」

 電池がまだ有ると思い買っていなかった。

「それは残念だったね」

「だから動け〜〜って動かしているの」

「動かないって」

 一生やっても動かないであろう。

「しょうがないわ、こうなったら・・・」

「こうなったら?」

「リモコンの電池を使うわ」

 アスカはテレビのリモコンから電池を取り出した。

「ダメだよ、取ったら使えなくなるじゃないか」

「本体で操作しなさいよ」

「え〜〜面倒だよ」

 チャンネルを替える度に席を立つのは面倒である。

「運動になるじゃない」

「こんなの運動じゃないよ、アスカがゲームを止めればいいじゃないか」

「嫌よ、もう少しでクリアできるもん」

 今やっているゲームはRPGである、電池が切れる前にセーブをしたので事無きをえた。

「終ったら元に戻すから、お願〜〜〜い」

「しょうがないなあ、わかったよ」

 両手を合わせてお願いするアスカに嫌とは言えず承諾した。

「サンキュー、さあて動け〜〜〜!」

 スイッチを入れるとゲームは起動した。

はうっ!

「ん、どうしたの?」

「き、消えてる、データが消えているわ〜〜」

「あ〜〜あ、さっき動かしすぎたからだよ」

「うええ〜〜どうしてそんなんで消えちゃうのよ〜〜」

 今までの苦労を思い出してガックリうな垂れるアスカであった。


 アスカちゃんの気合で動かそうとしても動きませんね(^^;)電池が必要です。

 替えの電池が無い時はリモコンの電池で、でもシンジ君はちょっと迷惑ですね。今度はちゃんとバッテリーを買っておかないといけないでしょう。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 動け