あ〜ん、して
今日の料理はアタシが作ったのよ
む、何よその驚いた顔は
アタシにだって、ちゃあんと作れるんだからね
え?冷凍ものじゃないのかですって?
信じてないわね、正真正銘アタシが作ったのよ
味はどうですかって?
美味しいわよ!ちゃんと味見もしたんだからね
えっ、アタシの味覚はあてにならないですって?
バカにしないでよね、ミサトとは違うわよ
アタシの味覚は正常よ
さあ食べてみてよ
・・・
どうしたの、食べないの?
まだ味を疑っているのね
美味しいから食べてみなさい!
よしっアタシが食べさせてあげるわよ
イヤだと言っても食べさせてあげるわよ
どれがいい?
玉子焼き?
ハンバーグ?
それとも
アタシ?
な〜〜んて冗談よ、冗談
ふふ赤くなっちゃって、かっわい〜〜
ふふ怒らない、怒らない
エビフライがいいかしら?
はい、あ〜〜んして
な〜に照れてんのよ
誰も見てやしないわよ
はい、あ〜〜ん
どう、美味しい?
ふふ満足みたいね
次は何が食べたい?
ご飯が食べたいの
これもアタシが炊いたから美味しいわよ
えっ?誰でも上手に炊けるですって
愛情がこもっているから、もっと美味しいわよ
はい、あ〜〜んして
「美味しいでしょう」
「クエ〜〜」
アスカが炊いたご飯にペンペンは満足である。
「二人で楽しそうだね」
「げっシンジっ」
そこへシンジが帰ってきた。突然の帰宅でアスカは驚いた。
「これアスカが作ったのかい?」
「え、ええそうよ」
「美味しそうだね、一個貰っていいかい?」
「だ、ダメよダメ!アタシの分しかないから」
「そうなんだ、残念だなあ」
ハンバーグの香りが食欲をそそるが、シンジのお腹に入る事はなかった。
「は、早く部屋にもどりなさいよ。これからアタシはお風呂に入るんだからね」
「はいはい、わかったよ」
シンジは部屋に戻っていった。
(ふう〜〜いきなり帰ってくるからビックリしたわ)
「クエクエ」
「えっ次はハンバーグが食べたいの」
ペンペンはハンバーグを指さした。
「一人で食べなさい」
アスカはあ〜んをせずに皿をペンペンの前に置いた。
(はあ〜シンジにあ〜んさせる練習・・・あまり役には立たなかったわ)
ため息をつくとお風呂に入るために洗面所に行くアスカであった。
アスカちゃん、あ〜んをするにも練習が必要です(笑)でもペンペン相手ではちょっと(^^;)
練習なんかしないで、ぶっつけ本番でシンジ君にあ〜んするのも良いでしょうね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION あ〜ん、して