出会い

 太平洋


 オーバー ザ レインボー艦上


 少女の名はアスカ


 少年の名はシンジ


 運命の出会い


 使徒強襲


 弐号機にアスカ、シンジ搭乗


 使徒殲滅


 シンクロ値記録更新


 アスカ、第三新東京市第一中学校転入


 二人の仲は急速に接近した






「やんシンジ、こんなとこでこんな格好はやだあ」


「ふふ、いいじゃないか誰も見ていないよ」


「シンジが見ているじゃない」


「僕は目をつぶっているよ」


「うそ、目を思いっきり開けているじゃないのよ」


「アスカのその姿を見たいんだよ、いいだろう?」


「もうシンジったら、でも恥ずかしい・・・」


「恥ずかしい事なんてないよ、可愛いよアスカ」


「ああ、シンジ・・・こんな格好で・・・」


「その姿、可愛いよ」


「シンジ〜〜〜」













「ちょっと何よこの展開は!」

「お、お気に召しませんでしたか?」

 アスカは冊子を読み終えると大声を出した。その声に驚き縮こまるマユミの姿があった。

「最初の展開はいいとして、後の展開は何よ!十八禁じゃないのよ」

「そういうストーリですから」

 アスカの怒り口調にマユミの声は小さくなっていく。

「そういうストーリってもっとマシなストーリにできないの?」

「どういう風にですか?」

「例えば、アタシが使徒をぜ〜んぶ倒してシンジがアタシの下僕になるの」

「それじゃあ面白くないし売れません」

「売れないってアンタ売る気なの?」

 アスカは驚いた。

「はい、コミケがもうすぐあるので早めに仕上げたいんです」

「やめてよね、こんなの出すの。出すならもっとほのぼの〜って仕上げて出しなさいよ」

「それじゃあ売れません、激しく凄くてハアハアな内容が売れるんですよ」

 マユミの瞳が輝いている。

「ハアハアって・・・大体十八歳未満なのに十八禁を描いて良いの?」

「問題ないです、年齢偽証していますから」

「偽証って・・・」

「これを出す許可をお願いします」

 マユミは頭を下げた。

「イヤよイヤ!」

「お願いします、売り上げの半分をあげますから」

 アスカの触手が動いた。

「う、売り上げの半分って、どうせ微々たるものなんでしょう」

「ええと、大体このくらいですね」

 マユミは電卓を取り出すと計算してアスカに見せた。

「こ、こんなに!?」

 電卓に表示された数字に驚いた。

「はい、私の同人誌は結構人気があるんですよ」

「そ、そうなの。それじゃあアンタの作品を待っている人がいるなら許可してあげるわよ」

「本当ですか?ありがとうございます」

 マユミは頭を深々と下げた。

「それじゃあ急いで描きあげますね」

「ええ頑張ってね、それと売り上げの半分を忘れずに」

 走って教室を出ていくマユミにアスカは完売を期待するのであった。


 マユミちゃんの同人誌でアスカちゃんが凄い事に(笑)当然出す事を拒むアスカちゃんですが、売り上げの半分がアスカちゃんのものになったらすかさずOK(爆)

 アスカちゃんが受け取るお金はもの凄い額なんでしょうね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 出会い