復活

 う、う〜〜〜ん・・・頭は痛くないぞ。風邪は治ったようだ。

 昨日アスカが看病してくれたお陰かな、体調良好だ。

 さあ朝ごはんを作りに行こうっと。






 ん?台所から何か音がするぞ、誰か居るのかな。

「あ、アスカ」

「おはよう、もう大丈夫なの?」

 台所ではアスカが朝食を作っていた、珍しいなあ。

「うん、アスカのお陰で治ったよ、ありがとう」

「アタシが看病したから当然でしょ、もうすぐ出来るから座ってなさい」

「あ、うん」

 僕は言われたとおりに椅子に座って待っていた。

「ふんふんふ〜〜ん、完成よ」

 フライパンを持ったまま半回転、エプロンがなびいて絵になるなあ。

「どう上手に焼けたでしょう」

「うん、黄身の焼け具合が絶妙だね」

 目玉焼きが僕の前に置かれた、美味しそうだな。

「味噌汁も出来たわよ。悪いけどご飯ついでちょうだい」

「うん、わかったよ」

 ご飯をつぐくらいできるからね。ご飯をついだらミサトさんを起こしに行こう。

「ん、ん〜〜〜新婚夫婦の朝の風景、い〜〜わね、イイッ!

「うわっミサトさん、いつからそこに居たんですか?」

 台所を出ようとした時ミサトさんとぶつかったよ、ビックリした〜

「何時から?しいて言えば、朝のキッスから抱き合い、そして・・・イヤ〜〜ンこの先は言えないわ〜〜」

「「そんな事してない!!」」

「仲良くていいわね〜〜」

「ミサトしばくわよ」

 アスカが出てきた、当然だよね。

「しばくの?いや〜〜ん、シンちゃん小姑アスカが私をイヂメルわ〜〜」

「誰が小姑よ!」

「アスカよん」

「アタシは小姑じゃないわよ」

 アスカ、そろそろ爆発寸前だよ、止めなきゃ。

「アスカ、落ち着いて早く食べないと遅刻しちゃうよ」

「うん、でもミサトが」

「まあまあ、ミサトさんも悪気があって言っているじゃないから、今日は学校帰りにケーキを食べよう」

「うん」

「おっお〜〜流石シンちゃん、愛妻のなだめ方を熟知しているわね」

「ミ、ミサトさ〜ん、やめてくださいよ」

「んっふっふ〜〜照れない照れない」

「て、照れてないですよ」

 でもちょっと頬が熱くなってきた。

「アスカも照れているじゃない」

「て、照れてないわよ、バカ。シンジ早く食べるわよ、遅刻しちゃうわ」

「うん」

 あれ?アスカ怒らないぞ、いつもならここで鉄拳キックが出るはずなんだけど。

「んっふっふ〜〜アスカは愛妻に弱いっと」

「え?何か言いました」

「な〜〜んにも、さあ食べようかな〜〜」

 ミサトさんはずっとニヤニヤしながらご飯を食べ、アスカはずっと顔が赤くなって下を向きながら食べていた。二人ともどうしたんだろう?僕もご飯を食べて遅刻しないようにしないとね。


 風邪が治ったシンジ君、早速朝食の準備をしに台所へ、でもすでにアスカちゃんが準備をしていました。

 そこへミサトさんが登場、朝からからかっていますね。当然怒るアスカちゃんですが、赤鬼にはなりませんでしたね。ミサトさんに弱い言葉を見つけられてしまいました(^^;)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 復活