初詣で

「今年もよろしゅう」

「よろしくな」

「トウジ、ケンスケ今年もよろしく」

 まだ初日の出があがる早朝にシンジ、トウジ、ケンスケは神社に居た。

「男三人での初詣でええなあ〜〜」

「ああ、最高だね」

「わくわくするよ」

 三人は頷くと境内に入っていった。

「人が多いの〜」

「迷子になるなよ」

「じゃあお参りに行こうか」

 三人はお賽銭をあげると両手を合わせて祈り始める。








「よ〜〜し、これよりプロジェクトMを開始するで〜」

「「「お〜〜」」」

 トウジの合図により三人は拳を天高くあげた。

「お〜〜ほらトウジ、シンジ、あそこの巫女さん可愛いぞ」

「お〜お、可愛いの〜最高じゃ」

「うん、巫女服がなんともいえないね〜」

 三人は遠くから巫女さんを見て鼻の下を伸ばしていた。ケンスケは持参したデジカメで巫女さんを撮るのを忘れない。

「あの巫女さんは髪が長くて良いなあ〜」

 ケンスケのシャッタースピードが早まる。

「うわ〜〜あの巫女さん胸が大きい」

 シンジの心臓の鼓動が高まる。

「よ〜〜し、お前ら、ちゃんと用意してきたか」

「ああ」

「うん」

 三人はバックから茶碗とご飯を取り出し巫女さんを見ながら食べ始めた。

「か〜〜美味いの〜〜」

「ああ巫女さんを見ながら食べるご飯は最高だね」

「うん、三杯はおかわりできるよ」

 傍から見たら変な三人組はそんな目を気にせずに、黙々とご飯を食べ続けた。

「碇クン、梅干いる?」

「あ、うん。ありがとう綾波・・・ってうわっ」

 シンジ達の後ろにはレイが立っていた。

「な、なんやその格好は?」

「も、萌えだよ〜〜シャッターチャンスだ」

「綾波その服は」

「似合うかしら?」

 レイは巫女服を着ていた。

「あ、うん似合う」

「ありがとう」

 素直な感想を述べるシンジにレイは頬を赤らめた。

「綾波の巫女姿、ご飯が進むの〜〜」

 トウジはまたご飯を頬張り始める。

「ところで綾波はどうしてそれを着ているの?」

「バイトなの」

「へえ〜バイトなんだ」

「うん、バイト代がいいの」

「へ〜〜そうなんだ」

「もうすぐ休憩なの、一緒にお参りしていい?」

「うん、いいよ」

「ちょっと待った〜〜〜!」

「うわっ」

 シンジの背中に何かが乗りかかった。

「シンジ〜あけましておめでとう〜」

「マ、マナ」

 背中に乗ったのはレイと同じく巫女服を着たマナであった。

「うお〜〜霧島まで巫女になっている、最高だ〜〜!」

 ケンスケは更にシャッタースピードが早くなった。

「マ、マナもバイトなの?」

「うん、レイさんを誘ったんだ」

「そうなんだ」

「そ。それよりレイさん、抜け駆けしたらずる〜〜い」

「抜け駆けじゃないわ、碇クンを見つけたのは私だから」

「私も見つけていたのよ。シンジ私は今休憩中だからお参りに行こう〜」

「うわっ」

 マナはシンジの腕に自分の腕を絡めると境内の奥に進んでいった。

「霧島さん、私も」

 レイは二人を追いかけると境内の中に消えていくのであった。

「ああ、行ってしまった。トウジ行こうぜ」

「うま〜〜美味いの〜〜〜」

 トウジはご飯六杯目に突入していた。








 その頃アスカは・・・

「う〜〜ん、もう食べれな〜〜〜〜い」

 暖かいベッドで初夢を見ているのであった。


 男達の初詣での目的はプロジェクト巫女さん(笑)巫女さんを見るだけでご飯三杯はいけます(爆)

 巫女さんに満足する三バカトリオ、そこへ現れたのはレイちゃん、巫女さんのバイト中でしたね、そしてマナちゃんもバイト中、シンジ君には嬉しい目の保養ですね。

 そしてアスカちゃんは一人夢の中(^^)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 初詣で