仲良くね
「むっき〜〜〜〜!!」
休み時間、教室に響くアスカの大声、もう毎日の日課ね。
「アンタむかつく〜〜」
「そうよかったわね」
「よくないわよ!」
アスカと綾波さんの他愛も無い喧嘩、喧嘩って言うほどでもないわね。ただ単に綾波さんの発言にアスカが勝手に切れるってだけ。
ふう〜〜なんとか二人を仲良くさせたいわね、クラス委員長として重大だわ。
「二人ともやめないよ〜〜」
あっいつものように碇君が止めに入ったわ。でも・・・
「うっさいバカシンジ!」
ぎゅううう〜〜〜
「いた、いたたたたた」
あ〜〜あ、碇君がアスカから頬をおもいっきりつねられているわ、かわいそうに。
授業中もアスカはずっと険悪ムードだったわ、でもご飯を食べれば忘れるわよね。
そうだわ!アスカと綾波さんを誘ってご飯を食べれば仲直りできるかも。
「アスカ〜綾波さん、屋上でご飯食べましょう」
「え〜〜?どうしてファーストと一緒に食べなきゃなんないのよ?」
予想通りの反応だわ。
「私は別にかまわないけど」
「それじゃあ行きましょう、碇君も一緒にね」
「僕も?」
「ええ」
私一人じゃちょっと負担が大きいかもしれないから碇君にも手伝ってもらうわよ。
「アタシはイヤよ、ここで一人で食べるもん」
アスカがダダをこねだしたわ。
「ア〜〜ス〜〜カ、屋上で食べましょうね」
「あっ、ヒカリちょっと」
このままじゃ埒が明かないから強引にアスカを連れて行くわよ。
屋上に着いた私達四人、太陽が眩しいわ。
「さあ、食べましょう」
「シンジお弁当」
「はいはい、綾波の分もあるよ」
「ありがとう」
碇君のお弁当ね、私も一度食べてみたいわ。
「「「「いただきま〜す」」」」
ご飯を食べれば怒りもどこかへ飛んじゃうわね、美味しい〜〜
「ん〜〜おいしい」
ほらアスカもご機嫌になってきたわ、良かった。
「玉子焼き、焼き加減が素敵」
綾波さんも無表情だけどご機嫌ね。
「アスカの機嫌が良くなってよかったよ」
碇君も胸をなでおろしてるわ、私も安心したわ。
こうやってみんなで食べていると、なんだか姉妹になった気分だわ。
姉妹?三姉妹かしら。あっ碇君があまっているわ、お兄さん?
・・・
「碇君」
「ん?何」
「女の子になって」
「え、えええ?」
三姉妹に男一人はダメよ、四姉妹だわ。
「ヒ、ヒカリ〜アンタ何言ってんのよ」
「碇クンが女の子・・・いいかも」
あ、やだ。私ったらちょっと世界が違うところへ行ってしまっていたわ。
「あ、用事を思い出したわ。三人で仲良く食べていてね」
私はその場を猛ダッシュで逃げ出したわ、危ない危ない、委員長として威厳が無くなるところだったわ。
クラスメイトを仲良くさせるのは委員長ヒカリちゃんの役目、アスカちゃんとレイちゃんは仲良くなったでしょうか。
仲良くさせるには二人を近づけるのが一番、シンジ君も加わりお弁当。
そして妄想するヒカリちゃん、その場は誤魔化して逃げてしまいました(笑)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 仲良くね