オフ

 ジリジリジリジリ〜〜〜!

「ふあああ〜〜」

 毎度の事だけど、リツコ特製目覚まし時計は五月蝿いわね〜一発で目が覚めるわ。

「ふう〜〜」

 毎日の激務は身体に堪えるわね。世間では日曜だと言うのに私はお仕事。もう一ヶ月は休んでいないわ。

 さあて起きてご飯を食べようかな。

「いたたたた」

 立ち上がったら全身が痛いわね。でも仕事に行かないと。






「おはようございます」

「おはよ〜〜」

 日曜だって言うのにシンちゃんが朝ごはんを作っていてくれたわ。

「ふあああ、いただきま〜〜す」

 ご飯に味噌汁、目玉焼きと簡単な朝ごはんだけど嬉しいのよね。

「ミサトさん顔色悪いですよ」

「そう〜?」

 そんなに悪いのかしら?自分では気がつかないけど。

「ずっと休んでいないんでしょう?今日くらい休んだらどうですか」

「そうね〜でも忙しいし、リツコが怒るから・・・」

 働いても働いても楽にならないのよね。

「リツコさんには僕から電話しておきますよ、今日くらいゆっくり寝ていてください」

「シンちゃん・・・」

 嬉しい事言ってくれるわね、お姉さん泣いちゃうわ。

「ありがとう、シ〜ンちゃん」

 チュッ!

「わ、わわわミサトさん」

「サービスよん」

 うふふ、顔を真っ赤にして慌てふためいているわ、可愛いわね。でもこんなところアスカに見られたら・・・はっ!

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 突き刺さるような視線、地獄のような熱い殺気は!

「お〜〜は〜〜〜よ〜〜〜」

 ゆっくり振り返るとそこには赤鬼・・・じゃなくてアスカが立っていたわ。

「お、おはよ。早いのね」

「トイレに起きただけよ」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 い、いつにも増して殺気があるわね。

ふん

 ドゴッ!

いたあ!

 あ〜あ、シンちゃんのお腹に蹴りを入れたわ、八つ当たりね。

「アスカ〜痛いよ」

「朝からバカな事やっているからよ」

「ひどい・・・」

 シンちゃん可哀想ね、よしお姉さんが一肌脱いじゃうわよ。

「シンちゃ〜〜ん、大丈夫?お腹さすってあげるわね」

 さすりさすり

「痛いの痛いの飛んで行け〜〜どう?痛くなくなったでしょう」

「はい、多少は」

 ふふ、シンちゃん優しいわね。

「な〜〜にが痛くなくなったのよ、そんなんで痛くなくなるわけないでしょうが」

「そんな事無いわよ。これは日本に古くから伝わる治療法なのよ、どうアスカもやってみる?」

「や、やらないわよ」

 あらら赤くなっちゃって行っちゃったわ。本当はやりたいんでしょう?

「シンちゃん残念だったわね、アスカにさすってもらえなくて」

「そ、そんな事ないですよ。電話しておきますから早く休んでください」

「あららら」

 シンちゃんに背中を押されて部屋に押し戻られちゃったわ。それじゃあお言葉に甘えて寝ちゃおうっと。


 毎日激務のミサトさん、日曜日も出勤です。

 そんなミサトさんを気遣ってシンジ君は優しいですね。優しいシンジ君にミサトさんのお礼が・・・アスカちゃんに見られてしまいましたね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION オフ