パーティー

 アタシの誕生日から四日後の十二月八日はミサトの誕生日、パーティーをやると言ったらミサト曰く「歳取る実感があるからしなくていい」だって、まあ大台に乗るから憂鬱なんでしょうね。

 でもパーティーはするわよ、だってシンジの美味しい料理にあま〜〜いケーキが食べられるんだもん。

 十二月は最高の月なのよね、アタシとミサトの誕生日にクリスマスと三回もケーキが食べられるのよね。

「アスカ〜テーブルの上で力説するのはわかったから準備を手伝ってよ」

「あ、うん。わかったわ」

 シンジが居たのね、気づかなかったわ。アタシは手伝う為に台所へ向かったわ。





「わお〜〜美味しそう」

 お肉が美味しそうだわ、つまみ食いしちゃおう。

「アスカ、つまみ食いはダメだよ」

 み、見透かされているわ。

「ア、アタシがつまみ食いするわけないじゃない、バカにしているんでしょう」

「うん」

「う〜〜むかつくわね、運べばいいんでしょう」

「頼むね」

 いいように扱われているわ、ちょとムカついたからシンジの隙を見て一個食べてやるんだから。

 キョロキョロ、キョロキョロ

 シンジはむこうを向いているわね、よし今よアスカ!光速の動きでお肉を一つつまみ食いよ!

「アスカダメだよ」

「な、何のことよ」

 むこうを向いているのにわかるの?

「アスカのすることはわかるよ」

「食べないって」

「はいはい」

 くう〜〜、ここは我慢してあとで沢山食べるわよ。

「ケーキも運んでね」

「うん」

 ケーキはアタシが選んできたのよね、大好物のショートケーキ、イチゴたっぷり使っているから美味しいのよね。






「準備できたわね」

 テーブルに並べられたケーキに料理に麦酒。麦酒は誕生日だから特別に多めに用意したのよね、これだけでもミサトは喜ぶわ。

「じゃあ呼んでくるよ」

「うん」

 ミサトは用意するまで部屋に閉じ込めておいたのよね、シンジが呼びに行ったわ。

「わお〜〜美味しそうね」

 ミサトがやってきたわ、待っている間に寝ていたらしく髪がボサボサ。髪くらいちゃんととかしてきなさいよ。って言っても面倒だからそのままでしょうね。

「それじゃあ始めようか、アスカお願い」

 シンジから司会を任されたわ、アタシに任せなさい。

「え〜これからミサトの誕生パーティーを始めます」

「いえ〜〜〜い!ありがとう〜〜〜」

 ミサトも喜んでいるわ、うふふパーティーをして良かった。でも喜ぶ姿を見たらちょっとイヂワルしたくなっちゃうのよね。

「え〜〜今日の誕生日でミサトは何歳になりましたか?」

「え?な、何歳かしら〜」

 言いづらいと思うけど、言ってもらうわよ。

「ミサト、何歳なの?」

「え〜〜とね〜〜さんさ〜〜〜い!」

 ・・・

「は〜〜い、シンジ撤収、パーティーはおひらきよ」

「うん」

 二十歳とか言ってくると思ったら三歳・・・驚きだわ。

「ちょ、ちょっと待ってよ、あっシンちゃん、麦酒を片付けないで」

「三歳なら未成年で飲めないでしょう、ジュースにかえますね」

「う、ウソよ三歳はウソ、もう立派な成人だから麦酒〜〜」

 ふふミサトったら慌てているわ、可哀想だからやめておきますか。

「じゃあ何歳なの?」

「そ、それは・・・歳」

「えっ聞こえないわよ」

「・・・歳」

「え〜〜?」

「うえ〜〜〜ん、シンちゃ〜〜んアスカがイヂメル〜〜〜」

 あ〜あ、泣いちゃった。

「アスカそれくらいにしておきなよ」

「ええ、ミサトごめんなさいね。ついからかいたくなっちゃったのよ」

「アスカのイヂワル〜〜」

「今日はいっぱい麦酒飲んで良いから、それとこれはプレゼントよ」

 アタシのお小遣いじゃあ、大した物は買えないけど、アタシが厳選した化粧品をプレゼントするわよ。

「ありがとうアスカ」

 チュ!

 ホッペにキスをしてくれたわ、うふふ喜んでもらえてよかった。

「ミサトさん、これは僕からです」

 シンジもミサトにプレゼントを渡したわ。え〜〜とイヤリングを買ったと言っていたわね。

「ありがとうシンちゃん。お礼のチュ〜〜しちゃうわよ」

「あ、ミサト!」

 シンジの唇にキスしようとしているわ、ダメよ〜〜!

「うふふ〜シンちゃんの唇奪っちゃおう〜〜〜と」

「ミ、ミサトさんやめてください」

「こら〜〜シンジから離れなさいよ」

「良いではないか、良いではないか〜〜」

「だ、ダメですよ」

 くう〜〜ミサトの奴なんて力が強いの、シンジから離れないじゃない。

「私じゃダメなんだ、じゃあアスカなら良いのかしら?」

「そ、それは・・・」

「アスカ〜私のかわりにチュ〜する?」

「バ、バカ!」

 シンジったら何赤くなってんのよ、アタシまで真っ赤になるじゃない。

「うっふっふ〜〜さっきのお返しよん」

「な・・・」

 くう〜〜〜ミサトに一本取られたわ、くやしい〜〜〜!!


 ミサトさんの誕生日、年齢は・・・秘密です(笑)

 本当の年齢を聞きたがるアスカちゃんにミサトさんの答えは(^^;)

 ミサトさんにイヂワルしたアスカちゃん、でも仕返しされてしまいましたね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION パーティー