リツコ印4

 ふう〜〜毎年この時期は大変だわ。

「あらマヤ、ため息なんかついてどうしたの?」

「あ、先輩」

 私が自販機の休憩所でコーヒーを飲んでいたら先輩がやって来たわ。私の憧れの先輩、ちょっとドキドキしちゃう。

「じつは、年賀状をパソコンで作成しててプリンタで印刷するんですけど、枚数が多すぎてインクがすぐに切れちゃうんです」

「あら、それは大変ね」

「ええお金がかかって大変なんです」

 プリンタのインクは高いからお財布が厳しくなっちゃうのよね。

「うふふ、そんな困っているマヤに素敵なモノがあるわよ」

「え?何ですか」

 先輩の言う素敵なモノってなにかしら?ワクワクしちゃう、もしかして・・・







マヤ〜こっちに来なさい


えっ先輩、どうして下着姿なんですか?


うふふ、それはね


それにどうしてベッドがあるんですか?


うふふ、それはね


それにどうして私まで下着姿なんですか?


うふふ、それはね


ああ、先輩!急に私の胸を触らないでください


うふふ、可愛いわよマヤ


あ、あん・・・し、下着を取ったらダメですぅ


うふふ、張りがあっていい肌ね


ああっ先輩、なんて淫らな・・・










「せ、せ、せ、せ、先輩!そ、そんなモノ私には過激すぎます」

 ああっ鼻血が出そう・・・

「何興奮しているの?ついてきなさい」

「は、はい〜」

 きゃあ〜〜先輩が私を誘っているわ。私イケナイ子になるのね、イケナイ世界に入るのね〜〜!先輩、お姉さまって呼んで良いですか?良いですか?

「マヤ」

「あ、はいっ!」

「鼻息荒いけど大丈夫?」

「だ、大丈夫です。もう大丈夫!」

 気を抜くと鼻血が出そうだけど、マヤ!耐えるのよ。










「さあ入りなさい」

「はい、イカさせていただきます。きゃっ違うわ、入ります」

 もう間違っちゃったわ、恥ずかしい〜〜

「マヤ、これよ」

「え!こ、こんな大きなものを、私壊れちゃう」

 先輩って凄くハードなプレイを要求するわね、身体大丈夫かしら?

「何言っているのよ。プリンタをあげるわよ」

「プリンタをあげる・・・きゃ〜〜先輩そんなプレイしたことありません」

 私、凄く大胆な事言ってる〜〜

「あのね〜〜変な妄想しないの。このプリンタはインクが必要ないから無限に年賀状がプリントできるわよ」

「え?プリント・・・プリンタプレイじゃないんですか」

「・・・」

 ち、違ったみたい、先輩呆れている・・・きゃ〜〜〜恥ずかしい〜〜

「妄想は終わったかしら?」

「は、はいスミマセン」

「じゃあ説明するわよ。このプリンタは電源、インクが不要で永久的に作動するわよ。それにプリンタ自身が危険を察知するとATフィールドを張り自己を守るのよ」

「凄いです、先輩」

 中身がどうなっているか聞きたいけどあえて聞かないわ。

「うふふ、凄いプリンタでしょう」

「はい、凄いです。一つ質問していいですか?」

「なんでも聞いてちょうだい」

「永久機関はどこで手に入れたんですか?」

「うふふ秘密よ」

「きゃ〜〜職権乱用ですぅ〜〜」

 先輩素敵です〜〜流石私の目標です。

「それにしてもインクが無くなるまでプリントするなんて交友が広いわね」

「そんなに広くないですよ」

「私より広いんじゃないの?」

「いいえ、そんな事ないですよ。それじゃあまだプリントがあるので持って行きますね、ありがとうございました」

 私は素敵な先輩のプリンタを持って研究室を出たわ。先輩より交友関係が広くないのは本当、なぜインクが無くなるまでプリントするのは・・・先輩にぜ〜〜んぶ出すからなのよね。

 私の年賀状で是非お年玉くじを当ててほしいのよね。さあどんどんプリントするわよ。


 プリンタを使用していたマヤさん、インクがすぐ無くなるのが悩みです。そんなマヤさんに朗報が、リツコさん特製のプリンタがあれば問題は解決します(中身は聞かないほうがいいでしょう^^;)

 年賀状をプリントするマヤさん、そのほとんどがリツコさん宛・・・リツコさんいい迷惑ですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION リツコ印4