シュー

 ふぁ〜〜あ、お腹空いたわね、何か無いかしら?

 眠かったから、ちょっとお昼寝をして目が覚めたら三時、夕食までお腹が持ちそうに無いから間食しようっと。

 リビングのテーブルには・・・何もないわ、昨日お菓子を食べてしまったからだわ。

 冷蔵庫には何か入ってないかしら?何かあるわよね、きっと・・・




 台所に来て冷蔵庫を開けたわ、そしたら・・・

「わお〜〜シュークリームがあるじゃない」

 お皿に乗っていてラップされている大きなシュークリーム、これは200円するやつね。

 これはアタシに食べろって言うことなのかしら?きっとそうに違いないわ、ふふシンジったら気が利いているわね。

「あら、なにかしら?」

 シュークリームを取り出してよく見てみるとラップに何か書いてあるわ、なになに・・・

「食べたらお仕置きしちゃうわよん、byミサト」

 これはミサトのシュークリームなのね、じゃあ食べちゃおう・・・ってダメよね、食べたらお仕置きされるわ。

 以前もミサトが取っておいて焼き芋を食べて、一時間くすぐりの刑にされちゃったのよね、危うくくすぐりだけで逝きそうになったわ。

 でも・・・ゴクッ!

 目の前にあって食べれないとは拷問に近いわ。

「食べたい、食べたい、食べた〜〜〜い!」

 ミサトにお仕置きされなくて食べれる方法は何か無いかしら?考え付くのよ、美少女天才アスカ!

「う〜〜〜ん、これだわ!」

 アタシは戸棚からストローを取り出すと、シュークリームに突き刺したわ、そして・・・

「ちゅ〜〜ちゅ〜〜、あま〜〜〜い!」

 中のクリームだけを頂く方法を考え付いたのよ、流石美少女天才アスカ様ね。こんな凄い事考え付くなんてアタシしかいないわ。

「あ〜〜美味しかった。さてと」

 次なる問題は、シューの中身!何も入ってなかったら疑われるので代わりを入れておくわよ、それはこれよ!

「カラシっ!」

 チューブカラシを先ほど差したストローの穴から注入、から〜〜いシュークリームだけどばれやしないわね。

「よし完成!あとは冷蔵庫に戻しておくだけね」

 ふう〜〜一仕事したらまた眠くなっちゃったわ、テレビを見ながら横になろうっと。

 でも横になったら寝ちゃうのよね・・・zzz。










「アスカ〜アスカ〜〜」

「ん〜〜何よ」

 気持ちよく寝ていたのに、シンジが帰ってきたのね。

「シュークリームあるんだけど食べる?」

「うん食べる」

 シンジがくれたのは、わお〜〜200円の大きなシュークリームじゃないの、一口で食べちゃうわよ〜いっただきま〜〜す。

「ミサトさんが食べていいって」

「え?」

 カプ

 ・・・

 ・・・!!!!!

「あ、あうあうあうあうあ〜〜〜〜〜〜!

 からいからいからいからいからい〜〜

 みずみずみずみずみず〜〜〜〜

 アタシは台所へ瞬間移動しそうな勢いで走ったわ、水〜〜〜!

 ごくごくごくごくごく〜〜〜!

 ふう〜〜落ち着いた。

「アスカどうしたの、顔真っ赤だよ」

「な、なんでもないわ」

「美味しかったかい?」

「ええ、美味しかったわ、とっても・・・」

「よかったね」

「え、ええ・・・」

 流石にカラシを食べたなんて言えないわ、トホホ自分で食べるなんて自業自得かしら、トホホ・・・


 アスカちゃん、やっぱり悪いことはできませんね(^^;)

 最初発見した時に食べなければよかったんですけど、食欲旺盛なアスカちゃんには無理でしたね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION シュー