宿題は

 やってないわよ!

 あ〜夏休みも今日で終わりなのね。

 夏休みの思いでは・・・

 遊んで、遊んで、遊んで〜〜〜!

 遊びまくったわよ!だから宿題はぜ〜〜んぜんやっていないわ、エッヘン!

 別に威張ることじゃないけどね。

 宿題は残っていて明日から学校、やばいじゃない、宿題やらないといけないわ!

 焦る焦る・・・って焦んないわよ。

 アタシには裏技があるんだから宿題なんて楽勝ラクショ〜




 さあて宿題をやろうかな。シンジの部屋へ行くわよ。

 アタシの裏技はシンジ!シンジはバカ真面目だから、ちゃんと宿題をやっているのよね。それを見せてもらって尚且つ手伝ってもらうのよ。

 アタシの色仕掛けで迫ればイチコロよ。




「シンジ〜入るわよ」

 一応声をかけるわよ、エチケットだからね。でも返事を待たずに入っちゃうの、ちょっとイケナイかな。

「シ〜ンジ、あら?居ないの」

 部屋にはシンジの姿は無かったわ。はは〜〜ん、隠れてアタシを驚かそうとしているのね。

「そこね」

 机の下に隠れているのよ、単純だから。

「いないわ。バカシンジのくせにやるわね」

 じゃあ、そこね。

「シンジ〜」

 ベッドの下・・・居ないわ、どこに隠れたのかしら?あらベッドの奥に何か雑誌があるわ。

「う、う〜〜ん」

 手を伸ばして・・・筋が延びそうね。

「取れた〜〜どんなの読んでいるのかしら?」

 どれどれ、表紙は・・・

キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

 女性の裸!シンジったらエッチな本を読んでいるのね。ビックリして思わず投げちゃったわ。

「アスカどうしたの?」

 リビングでくつろいでいたミサトが悲鳴を聞いてやってきたわ。

「そ、その雑誌・・・イヤ〜〜」

 思い出しただけで真っ赤になっちゃう、シンジのスケベ!

「あら〜〜シンちゃんもこんな雑誌を読むようになったのね」

 ミサトは感心しているわ、感心する事じゃないのに。

「シンちゃんも健全な男の子って証拠よ」

「エッチなだけじゃない」

「シンちゃんくらいの年はこの手の本を読むのは常識よ」

「でも、エッチぃじゃない」

「女性に興味があるってことよ。男として健全でしょう。興味がなかったら異常よ」

「それはそうだけど」

 シンジが変態だったらいやだなあ。

「と、言うわけでこれは元の位置に戻しておきなさい。位置が変わっていたらシンちゃん驚くから」

「うん」

 アタシはベッドの下に雑誌を戻したわ、でもちょっと興味があるからあとでこっそり見ようかしら。

「ところでシンちゃんの部屋で何していたの?」

「夏休みの宿題を手伝ってもらうと思っていたのよ」

「宿題?まだやってなかったの」

「だから手伝ってもらうのよ。シンジはどこ行ったか知らない?」

「朝から遊びに行ったわよ」

「え〜〜?」

 二バカと遊びに行ったのね。アタシに断りもなしで出かけるなんてムカツクわ。

「残念だったわね」

「べ、別にいいわよ。ノートさえあればいいもん」

 一人で写すのはきついけど仕方ないわね。

「ノートも持って行ったわよ」

「え?」

「鈴原君達に見せるんだって」

「な、何ですって?」

 アタシには見せないでバカ達に見せるなんて〜〜〜明日学校で覚えておきなさいよ。

「どうしよう・・・」

「顔真っ青よ」

「宿題・・・」

「へ、何?」

「宿題全然やってないの」

 予定が狂ったわ、どうしよう。今からじゃ間に合わないわ。

「あらあら、それは仕方ないわね」

「ミサト〜〜お願い、手伝って〜〜」

 アタシは両手を合わせてお願いしたわ。

「私〜?これから出かけなくちゃなんないのよ。ゴメンネ」

 できないから逃げる気ね。

「じゃ、頑張ってね〜〜」

「あ、待って〜〜」

 逃げ足だけは速いわね。

「ど、どうしよう・・・」

 大量の宿題、明日から学校・・・エヴァで学校壊しちゃおうかな。



 チョンチョン



 ん?アタシの足に何か感触が。

「ペンペン、どうしたの?」

「クエクエクエ〜」

「手伝ってくれるの?」

 嬉しいわね、ミサトと大違いだわ。

「ありがと、でも問題がわかるわけないでしょう」

 ペンギンにできるわけないわよね。

「クワ」

「何?あ、数学を」

 ペンペンが数学の宿題を取って問題を見始めたわ。

「クワクワクワクワ〜」

 早っ!シャープペンを持ったと思ったら書き始めたわ。あっもう終わったの。

「クワワ」

「どれどれ・・・ぜ、全部合っている」

 公式もバッチリ、ひょっとしてひょっとすると〜〜

「本当に手伝ってくれるの?」

「クワッ!」

「ありがと、お礼に魚をプレゼントするわね」

「クワ〜」

 ふふ大喜びね、よ〜〜し素早く終わらせるわよ。


 夏休みも今日でおしまい。アスカちゃんに残ったのは宿題の山(笑)

 シンジ君を当てにしていましたが遊びに行っていました。

 そこに現れたのがペンペン。流石ペンペン、宿題なんて楽勝ですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 宿題は