特製アイス
「んま〜〜〜い!レイのアイスは最高ね」
「ありがとうございます、葛城三佐」
ミサトの家にレイがアイスを作って持ってきていた。
「このマターリととろける舌触りに喉越しが良い刺激、最高よ」
「ありがとうございます、葛城三佐」
「これはお礼よ、とっておきなさい」
ミサトはポケットから封筒を取り出しレイに手渡した。
「きっと喜ぶわよ」
「ありがとうございます、葛城三佐」
レイは封筒の中身を確認するとニヤリと口元が歪んだ。
「それを撮るのに苦労したわよ、シンちゃんの入浴シーン」
「あとで大事に使わせていただきます」
レイは一礼すると大事そうに封筒を持ってきていたバックに入れた。
「また作ってきてね、ブツは提供するわよ」
「はい、葛城三佐。うふふ」
二人の間では需要と供給が成り立っていた。
「ただいま〜〜」
そこへアスカが遊びから帰ってきた、すぐさまリビングへ向かったので二人の怪しい密会に出くわした。
「あらおかえり」
「ただいま、ファースト来てたの」
「ええ」
レイはアスカに気づかれないようにバックを素早くテーブルの下に隠した。
「おっ美味しいもの食べているじゃないのよ、アタシにもちょうだい」
食欲旺盛なアスカはすぐさまアイスに気がついた。
「ダメ」
「え〜〜どうしてよ」
「これはアスカには食べることができないアイスなの」
「食べることができない?ミサトは食べているじゃないのよ」
「私は大人だからいいのよん。あ〜〜美味しい」
ミサトはアスカに見せ付けるようにアイスを食べた。
「その食べ方むかつくわね〜アタシによこしなさいよ!」
アスカは強引にミサトのアイスを奪い取って口に入れた。
「ん〜〜〜〜〜、んんん!?」
アイスを食べて数秒後・・・
「は、は鼻が〜〜〜〜〜〜!」
ツ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!
アスカは涙が止め処なく流れ鼻を押さえて転がりまわった。
「あ〜〜あやめときゃよかったのに」
「な、なんなのよ!このアイスは?」
「レイ特製のワサビアイスよ」
「ええ、純度100%のワサビよ、アスカには無理だったわね」
「こ、こんなの誰にでも無理よ、色がみどりだから抹茶と思ったのに〜〜」
「お子様には無理だったようね、私は食べれるわよ」
レイはアイスを口に運んだ。
「美味しい」
「そうね〜〜ワサビアイスは美味しすぎるわ」
「アンタ達、異常よ〜〜〜!」
涙を流しまくるアスカを余所目にミサトとレイはワサビアイスに舌鼓をうつのであった。
レイちゃん特製のワサビアイス、お子ちゃまのアスカちゃんに食べるのは無理でしたね(笑)
ミサトさんは大人だから食べれる。レイちゃんも食べれる。レイちゃんにちょっと負けてしまいましたね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 特製アイス