ワク2
「大変じゃない」
天気予報を見ていたら驚いた事に台風が来るじゃない。
台風がきたらビュービュー風が吹いて雨がザーザー降って困っちゃうわ。
もしかしたら災害が起きて私の身が危ないかもしれないわ。
「と、言うわけで・・・私、霧島マナは、本日六時に起きて、シンジ君の為にお泊りセットを用意してきました」
「ぬあにが、とっ、言うわけよ!!」
「朝から元気が良いわね、お年寄りは早く目が覚めるわね」
アスカったら寝癖がまだついたままで叫ぶなんて気合が入っているわね。
「トイレに起きただけよ、そしたらちょうど呼び鈴が五月蝿いから出てみれば・・・朝から見たくない顔だったわ」
「いけずね〜〜シンジは〜?」
「まだ寝ているわよ」
まだ寝ているんだ、そうよね日曜はゆっくり寝ていたいものね。
「アタシももう一眠りするから帰った帰った」
「うひゃ〜〜冷たいのね」
「冷たくていいわよ、さっさと帰んなさいよ」
「それはできないわ、だって台風が来るから、ここに避難しにきたんだもん」
お泊りセットはバッチリよ。
「はあ〜?何いってんの」
「だから台風がくるのよ、来たら私が飛ばされちゃうの」
「アンタね〜〜確かに台風は来るけど、おもい〜〜〜〜〜〜っきり!ここからそれて通ってんじゃないのよ」
「そうとも言うわね」
「計画的犯行ね」
「そうとも言うわね」
「帰れ帰れ帰れ〜〜〜〜!!」
おわおわ、アスカの顔が鬼になってきたわ。
「五月蝿いなあ、朝から何騒いでるんだい〜?」
「あっシンジ」
アスカの騒音にシンジが起きて来たわ。
「シンジ〜〜台風が来るからお泊りに来たの〜〜泊まっていいでしょ?」
すかさず抱きつき攻撃よ。
「い、いいよ」
ふふ、やっぱりシンジは楽しいわね。
「こらバカシンジ!台風は来ないわよ。騙されるんじゃないよ」
「え、来ないの?」
「来るわけ無いじゃない、外を見てごらんなさいよ。おもいっきり快晴じゃない!」
「そうとも言うわね」
「快晴だね、今日は泊まっていくんだね」
「うんっ!」
「こらあ、人の話聞いていたのか〜〜!?」
「えっ泊まっていくんでしょ」
「違う!台風は来ないってことよ!」
「へ〜〜来ないんだ、マナ上がりなよ」
「おっじゃましま〜〜す」
アスカは気にしないで上がっちゃおう。
「まてい!」
きゃっ!アスカ、バックを引っ張らないでよ。
「さっさと帰りなさいよ」
「引っ張っちゃダメ〜〜!」
バンッ!
あ〜〜中身が飛び出ちゃった。
「二人ともやめなよ」
「だって鋼鉄が・・・あらこれ男もののワイシャツじゃない」
「あら〜〜ばれちゃったわね」
「何がばれたのよ」
「裸ワイシャツ、基本中の基本じゃない」
これでシンジを悩殺して・・・いや〜〜〜ん、私ったら何をいっているのかしら!
「シンジ、台風が恐いわ」
「大丈夫だよ、マナ。アスカが台風を退治に行ったよ」
「流石アスカね便りになるわ」
「これで二人っきりで居られるね」
「シンジ・・・」
「マナ・・・」
「帰れ〜〜〜!!」
「きゃっシンジ〜〜」
アスカの怪力でつまみ出されたわ。
今日の計画は失敗ね。でも負けないわよ、もっと良い手を考えてやるんだからね。
マナちゃんの計画的犯行はアスカちゃんの怒りによって失敗してしまいました(^^)
アスカちゃんが居なければ計画は成功してたかもしれませんね。
裸ワイシャツでシンジ君を悩殺(笑)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION ワク2