ワクワク

 うふふふふ〜〜

「アスカどうしたの?顔が笑っているよ」

「わかる〜〜?だって嬉しいじゃないのよ」

 テレビを見ているアタシを見てシンジが尋ねたわ。

「嬉しい?」

「ほらごらんなさいよ、嬉しいじゃない」

 アタシはテレビを指さしたわ。

「天気予報が嬉しいの?」

「そうよ、ほら台風が直撃するじゃない」

 天気予報では台風情報をやっているわ、台風進路予想が第三新東京を直撃するのよね。

「うわ〜〜それは大変じゃないか」

「大変じゃないわよ、予想では明日の朝に暴風域に入るのよ。そしたら・・・」

「そしたら?」

「学校が休みになるじゃない!」

 平日に堂々と休めるなんて最高だわ。

「それで嬉しがっていたんだね」

「うんっ」

 アタシは大きく頷いたわ。

「お気楽だね」

「い〜〜じゃん、学校が休みになるのよ。アンタも嬉しいでしょう」

「それは嬉しいけど、停電とか断水したら困るなあ」

「確かにそれは困るわね。でも停電なら・・・」








「きゃあ、シンジ停電よ」


「慌てないで懐中電灯を取ってくるから」


「イヤ行かないで恐いわ」


「大丈夫だよ、すぐ戻ってくるから」


「うん」


ピカッ!


ゴロゴロゴロゴロ〜〜


「きゃあ雷が!シンジ〜」


「大丈夫だよ」


「雷恐いの」


「僕がついているよ」


「シンジ・・・」


「アスカ・・・」











 カモン停電!

 完璧なシチュエーションじゃないのよ。さあ台風早く来なさい!

「アスカ〜お茶飲むかい?」

「うん、もらうわ」

 シンジが入れるお茶は美味しいのよね。あ〜〜断水したら飲めなくなるわね。








「きゃあシンジ」


「どうしたんだい?」


「水がでないの」


「あっ本当だ、断水したのかな」


「アタシ喉が渇いたの」


「それなら冷蔵庫にウーロン茶が入っているよ」


「・・・」


「どうしたの?飲まないの」


「さっき全部飲んじゃったの?」


「え〜〜?二リットルあったんだよ」


「喉が凄く渇いていたの」


「す、凄く渇いていたんだね」


「困ったな〜〜冷蔵庫にはビールしか入ってないし」


「買いに行きましょう」


「雨風がひどいよ」


「シンジと一緒なら大丈夫よ」


「アスカ・・・」


「シンジ・・・」











 台風早く来て〜〜〜!

 も、もう我慢できないわ、アタシの方から台風に行っちゃおうかしら。

「お茶入ったよ〜〜」

「ありがと」

 お茶と一緒に羊かんも出てきたわ、お茶と食べると美味しいのよね。

「美味しい〜〜」

 羊かんを食べつつ優雅に台風情報を見ようっと。





 あ・・・うそ

「進路変えたね」

「うそでしょ」

 ユーターンしているじゃないのよ、どうして戻っていくのよ?

「残念だけど明日は晴れだね」

ウソよウソよウソよ〜〜〜

 こうなったらエヴァを使って戻してやるんだから!

「アスカそれはありえないよ」

「ありえなくてもやるの!」

 くう〜〜せっかくの計画を台無しにするなんてむかつくわ。


 台風が近づくと嬉しがるアスカちゃん、それは学校が休みになるから嬉しいのです(笑)

 そして台風でのハプニングも期待していますね。

 でも残念ながら台風はそれてしまいました(^^;)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ワクワク