BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY

「シンジ〜今日も撃ちに行くわよ」

「うん、わかったよ〜」

 ふっふっふっふ、ついに今日という日が来たわ。シンジと二人っきりでシューティングレンジに行く日が!

 今日は誰もアタシ達の邪魔をしに来ないわよ。だって・・・

 眼鏡は一人サバイバルとか言って山に行ったって情報が入っているし!

 ヒカリには遊園地のチケットを渡したからジャージとデート中よ、ちょっと出費が痛かったけどね。

 でも出費が痛くても大丈夫!だってシンジと二人っきりなんだから!

 もしかして、もしかして・・・







「シンジ〜あの的にどうしても当たらないわ〜」


「それは大変だ、僕が教えてあげるよ。手取り足取りね」


「きゃっ、やだシンジの眼が血走っている〜〜」


「ふふふ、そんなに血走っているの?」


「すご〜く血走っているわ。アタシなんだか襲われそう」


「襲うの?誰が」


「誰ってもちろん・・・」


「もちろん?」


「僕が襲うよ〜〜」


「あ〜〜れ〜〜〜〜」








 やばっ!今日も妄想が絶好調じゃない、妄想で世界が取れそうな気がするわ。

「アスカ〜行こうか」

「うん!」

 ふんふんふ〜〜ん、足取り軽くシューティングレンジへ〜〜っと。









「とうちゃ〜〜く」

 レンジの使用料を払って〜っと、さあバンバン撃つわよ。

「げっ!」

「あらアスカ」

 レンジへ入るドアを開けたら見たくもない人物が居たわ。

「あれマナじゃないか」

「シンジも一緒だったの」

「うん、ここで会うのは久しぶりだね」

 ここで会うのは久しぶり?って事はコイツもエアガン愛好者だったのね。

「相変わらず上手だね」

「ふふ元本職だからね」

 そうだったわ、戦自のスパイだったから射撃の訓練も受けていたはずね。ちっ、アタシとした事がチェックミスをするなんて。

 バシュットバシュッ



 カンカン

 あっ凄い、銃を構えたと思ったらすぐに撃って当てるなんて、アタシなんてまだジックリ狙いを定めないと当てられないのに。

「流石マナだね」

「シンジもすぐに上手になるわよ、私がコーチしてあげるわよ」

「い、いいよ」

 あっ鋼鉄がシンジの手を握ったわ。

「ふふ恥ずかしがらなくていいわよ」

「ちょ、ちょっとマナ」

 どうして手がシンジの胸元に行くのよ。って貞操の危機だわ。

「まて〜〜い!」

「あらアスカ居たの?」

「さっきから居るわよ!それより鋼鉄、アタシと勝負しなさい」

「勝負?」

 こいつを好き勝手にさせていたらシンジが必ず落ちるわ、その前にアタシが潰す。

「ええ、勝負はもちろんこれよ」

 アタシはバックから愛銃ハイキャパを取り出したわ。

「あら良い銃ね」

「褒めてくれてありがとう、勝負方法はわかっているわよね」

 ここはシューティングレンジでエアガンを持っているとなれば言わなくても勝負方法はわかるわ。

「ア、アスカやめなよ」

「シンジは黙っていて」

 女には戦わなければならない時があるのよ、それが今よ。

「マナの腕はプロ級だよ、ケンスケと同レベルなんだよ」

 えっ!眼鏡と同レベルですって?それはまずいわね。眼鏡の腕前を見た事あるけど、流石眼鏡って感心したものだったわ。

「あらアスカどうしたの?汗をかいて」

「か、かいてなんかないわよ」

「じゃあ勝負を始めましょうか、私の銃でロシアンルーレットよ、はいアスカからね」

「望むところよ!」

 ロシアンルーレット、銃に弾を一発だけ込めてこめかみに当て引き金を交互に引いていく。ふんアタシは運が良いのよ当たるわけないでしょうが!

「ア、アスカちょっと」

「気が散るから黙ってよ」

「シンジ、アスカもああ言っている事だし黙っていましょうよ」

「でもエアガンでロシアンルーレットをしても・・・」

「シッ気づかないアスカってやっぱりへっぽこねえ」

 ドキドキ、ドキドキ

 銃をこめかみに当てて、一気に引き金を引く!

 ドキドキ、ドキドキ

 アタシは運が良いの、だから当たるはずが無い、絶対に無い!って・・・

こら〜〜鋼鉄!

「どうしたの?自信が無くなったのかしら?」

「違うわよ、エアガンは一発でも入っていたら最初に撃ちだされるでしょうが、アタシを騙したわね」

「騙してなんか無いわよ、弾は一発だけ入れたし交互に引き金を引き合うルールでアスカからねって言ったじゃない」

 確かに嘘は言ってないけど、むかつくむかつくわ〜〜〜

「それとね〜アスカ」

「何よ」

「銃口を自分に向けたらダメよ、誤って撃ったら怪我するわよ」

キ〜〜〜〜!ムカツク〜〜〜!

 この怒り、怒りはどこにぶつければいいの。

「それじゃあ私はそろそろ帰るね、じゃあねシンジ〜ばいば〜〜い」

「あ、うん」

「あ、待ちなさいよ逃げる気」

「もう少し上手になったら勝負してあげるわ」

「待ちなさ〜い」

 くう〜〜鋼鉄ムカつくわね、アタシをバカにして〜アタシだって練習してアンタを負かしてやるんだからおぼえておきなさいよ!


 やっと二人でデート?のはずでしたがレンジに意外な人物が居ました。

 マナちゃんの登場そしてシンジ君を誘惑(^^;)アスカちゃんは当然黙っていません、勝負を挑みますが対決方法がロシアンルーレット(笑)アスカちゃんも流石に気がついて怒りましたね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY