GW病

 楽しかったゴールデンウィークも昨日で終わり、今日からまた平穏な一日が始まるぞ。

 ふあああ、連休中は夜更かししたから朝起きるのがちょっと辛いな、でもいつもどおりに起きてご飯の用意をしないといけないよ。

 ふあ〜〜、まだちょっと眠たい、頭がハッキリしないよ。ミサトさんとアスカには悪いけど今日の朝食は手抜きしよう。

 ご飯に目玉焼きと昨日の夜の残り物のサラダとインスタントの味噌汁で朝食は出来上がりだ。

 さあミサトさん達を起こしに行こうかな。



 連休中はミサトさん達も夜更かししていたから、きっと今日は一人で起きれないと思うんだよな、まあいつも僕が起こしているけどね。まずはミサトさんから起こしに行こう。




「ミサトさ〜〜ん、朝ですよ」

「zzz」

 部屋に入ったら案の定ミサトさんは布団を頭から被ってまだ寝ていたよ。

「ミサトさん、ゴールデンウィークは終わりましたよ、今日から仕事ですよ」

「う、うぃ〜〜〜〜ねみたい〜〜あと一時間・・・zzz」

 一時間って、完全に遅刻するじゃないですか。

「ダメですよ、えいっ!」

 ガバッ!

 何言っても起きないから強引に布団を引っ剥がしたぞ。

「ああっ!ミ、ミサトさん何ですかその格好は」

「いや〜〜ん、シンちゃんのえっちぃ〜〜〜」

「ど、どうして裸で寝ているんですか?早く着てください」

 布団を取ったらミサトさんの全裸が僕の眼を通して脳裏に焼きついた。な、なんて淫らな・・・そ、それに大きい・・・

「どうして裸って言うとね〜それはシンちゃんに見せるためよん」

「み、見せなくていいから早く着てくださいよ」

「あら〜〜私のパーフェクトボディーを見たくないの?鈴原君達なら吐血して喜ぶわよん」

 み、見たいけど・・・そんな事したらミサトさんの思うつぼ、きっとからかわれるに決まっている。

「あ〜〜今日はなんだか暑いわね、暑過ぎるわ〜シンちゃんこっち見て〜〜」

「イ、イヤですよ。ペ、ペンペ〜ン」

 僕は両目を手で隠しながら、こっそりちょっと見たけどね。ペンペンを呼んだよ。

「クエクエ?」

「あ、後は頼むよ」

「クエッ!」

 ミサトさんの事はペンペンに任せて僕は部屋を出て襖を閉めた。


グワ〜〜〜!

んぎゃあああ〜〜〜〜〜〜〜〜!

 部屋のそこからでもわかるペンペンの怒号とミサトさんの叫び声、そして家の揺れ。暫くすると揺れが収まってミサトさん達が出てきた。

「おはよ・・・」

「おはようございます」

 ミサトさんはちゃんと服を着ていた、髪の毛がなぜかボサボサだけどね。

「クエクエ」

「ペンペンありがとう」

 僕はペンペンの頭を撫でると次はアスカの部屋に向かった。








「アスカ〜朝だよ」

 部屋の外から呼びかけるけど当然返事はない、時間が無いからすぐに部屋に入ったよ。

「アスカ〜学校に遅れるよ」

「う〜〜ん、学校〜?まだ休みでしょう〜寝かせてよ〜〜」

「休みは昨日で終わったよ、今日からまた早起きだよ」

「アタシの連休は今日までなのよ〜」

「アスカの連休も昨日まで!起きましょうね」

 ガバッ!

 ミサトさんと同様に布団を剥ぎ取った、アスカも全裸だったりして。それはないよね。

「んきゃっ」

 アスカは赤のパジャマを着ていた、大きいサイズだから両手両足の裾を巻くっているんだよね。その姿がなんとも萌えなんだよなあ。

「じゃあご飯食べようか」

「うん・・・」

 小声で頷くアスカ、まだちゃんと目覚めていなようだ。立ったまま動こうとしないで瞼が閉じようとしているよ。

「台所行こうね」

「うん・・・」

 僕はアスカの手を引いて台所へ向かった。



 ゴンッ!

あいた〜〜〜〜!小指が〜〜小指をぶつけた〜〜〜

 アスカがうずくまって足の小指を押さえている、柱でぶつけたみたいだ。それは痛いぞ〜

「うええ、痛い痛いよ〜〜」

 小指は痛いよなあ、拷問的な痛さだよ。

「大丈夫?」

「痛い痛い、立てないよ〜」

「ほら痛くない、痛くない」

 僕はアスカの小指をさすってあげた、なんか幼稚園にいる気分だなあ。

「爪が割れたかも」

「割れてないよ、大丈夫大丈夫。もう痛くないだろう」

「まだちょっと痛い」

 ヒリヒリジンジンするんだろうなあ、もうちょっとさすったほうがいいかな。

「もう痛くないかな?」

「うん、痛くなくなった」

「じゃあご飯食べようか」

「うん」

 アスカの手を引いて台所へ、先にミサトさんは食べているかな。

「zzz〜〜」

「ミ、ミサトさん」

 寝ながら食べているよ、器用だなあ。

「今日のご飯はなあに?」

「今日はちょっと手抜きしちゃったから豪勢じゃないよ」

「そうなんだ、ご飯食べたら遊びに行くわよ〜」

「遊びって学校だよ」

「zzz〜〜」

 うわっよく見たらアスカも寝ながら喋っていたよ。二人とも五月病の亜種、GW病にかかっているとは・・・治すのは大変そうだなあ。


 連休が終わってちょっと朝がきついシンジ君、でも主夫は寝坊ができません。頑張ってご飯を作ります。

 そんなシンジ君の苦労を知ってか知らずかミサトさんとアスカちゃんは気分はまだGW(笑)シンジ君の苦労はまだまだ続きそうですね(^^;)


 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION GW病