秘策
アタシ、惣流・アスカ・ラングレーはいままで失敗を繰り返していたわ。
シンジと二人でエアガンを撃ちにシューティングレンジに行ってラヴラヴ度をアップさせようと思っていたら、いつもいつも邪魔が入ったわ。
色々と手を尽くしても邪魔が入る始末・・・本当にムカついたわ。
このままでは二人っきりで二人っきりで撃てない!
でも今日は素晴らしい秘策を思いついたのよね。
エアガンは確かに撃つもの、アタシは撃つ事ばかり頭に思っていたわ。
でも撃たなくても二人で居られる。
家でなら誰にも邪魔されずに二人っきりになれるわ。
家の中では撃てないから銃のメンテナンスよ。
メンテをシンジに教えてもらいながらイチャイチャ・・・イチャイチャできるんだわ。
こんな感じに・・・
「シンジ〜銃が分解できないわ」
「え〜?この前教えてあげたじゃないか」
「うん、でもパーツが固くて外しきれないの」
「固いの?かしてごらん」
「うん」
「ここをこうして、ピンを抜けば」
「わあ〜凄い、シンジって力があるのね。流石男の子だわ」
「そんな事ないよ、大げさだなあ」
「ううん、アタシなんて力が弱いから無理よ」
「そうなの?アスカってもっと力があると思ったよ」
「あ〜〜女の子に向かって言う台詞じゃないわね。アタシはお嬢様だからお箸以外に重いものは持った事ないのよ」
「ごめん、ごめん。お箸以外は持てないんだ、じゃあ僕がアスカの銃もメンテしてあげるよ」
「本当?でも銃くらいはアタシでメンテしたいわ」
「アスカは偉いなあ。じゃあ今からメンテするかい?」
「うん、銃をかして」
「はい」
「ええと、スプリングを外して、きゃっ」
「あ〜あ、飛んで行っちゃった、スプリングはしっかり持っていないと飛ぶから気をつけないと」
「ええ、拾いに行ってくるわ」
「僕が拾ってくるよ」
「「あっ」」
部屋の隅に転がっていったスプリングを取りに行った、アタシとシンジはスプリングを拾おうとして手が触れ合う。
アタシとシンジはとっさに手を引っ込めて暫し無言で頬が赤くなって・・・
赤くなったままスプリングを拾うアタシ、黙ったままテーブルに戻って銃を分解していく。
そして、そして、そしてシンジの口から思いがけない発言が!
やばっ!完璧な作戦じゃないのよ。我ながら自分の頭脳が怖いわ。アタシの頭脳は世界一〜〜〜〜ね!
さあリビングに行って作戦を実行するわよ。
・・・ふう〜アタシは夢でも見ているのかしら?リビングで見たものはアタシの想像をはるかに超えていたわ。
「シンジ〜お茶ちょうだい〜」
「お団子美味しい」
「レイさん、そのお団子は私のです〜〜」
アタシの瞳に飛び込んできたのは、鋼鉄、ファースト、マユミの三人邪魔者小娘組だわ。
「こら〜〜アンタ達、どうしてここに居るのよ?」
「あらアスカ居たの?」
「居たわよ、アタシの家なんですからね」
鋼鉄のふざけた態度ムカつくわ。
「オヤツタイムよ、お団子が安かったから買ってきたのよ」
「みたらし団子美味しいわ」
「いっぱい買ってきてくれたんだよ、アスカも食べなよ」
「アスカさんの分もありますから食べてください」
「そんな事より・・・」
邪魔よ邪魔〜〜〜!って言いたいけど、お団子美味しそう。
「アスカのお茶も入れたよ」
「うん、頂くわ」
あ〜〜もう!計画を考えたときにどうして邪魔ばかり入るのかしら?こうなったらず〜〜うっと計画を考えてやるわよ〜〜
せっかく考えた計画も邪魔者三人娘の為に失敗しました(笑)
アスカちゃんの二人っきり作戦はなかなか成功しません、成功するのはいつの日やら(^^;)
文句を言おうとしましたがお団子を目の前に黙って食べるアスカちゃんでした。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 秘策