HIT3

「シンジ〜撃ちに行くわよ〜」

「うん」

 今日も楽しくシューティングレンジでデート、撃ちに行くデートって変だけどアタシもシンジも楽しんでいるから問題ないわ。

「準備するから待っててね」

「早くしなさいよ」

「アスカが早すぎるんだよ」

「いいじゃない」

「はいはい」

 アタシは昨日の夜から準備をしているのよ。アンタもアタシを見習って昨日の夜から準備をしておきなさいっての。




「お待たせ〜」

「じゃあ行きましょう」

「うん」

 二人で仲良くシューティングレンジへ。んふふふ〜〜今日は邪魔者はいないわよ〜眼鏡は艦艇を見る為に港へ行っているって情報入手しているからね。

 二人だけで撃つ・・・








「あ〜〜ん、シンジ〜〜重くて持てな〜〜い」


「大丈夫?僕も一緒に持ってあげるよ」


「持ってくれるの?」


「当然だよ、僕のアスカだからね」


「シンジ嬉しいわ」


「アスカ、一緒に撃とう」


「いいの?」


「うん」


「シンジ」


「アスカ」










「・・・カ、スカ・・・アスカ」

「え?」

 ゴンッ!

いった〜〜〜〜〜〜い!

 な、なんで電柱が目の前に?顔面をぶつけちゃったじゃないのよ、いたたた・・・

「大丈夫?ぼ〜〜っとして歩いているからだよ」

「ぼ〜〜ってしてないわよ」

「なんかニヤニヤしていて前を見ていなかったよ」

「うそ?」

「嘘じゃないよ、鼻が真っ赤だけど怪我は無いようだね」

「いたた、触ったら痛いわよ」

「あっごめん」

 コンパクト鏡で顔を見てみたら、鼻の頭が真っ赤・・・恥ずかしいわ、おでこもちょっと赤いし、妄想しながら歩かないようにしないといけないわ。

「ちゃんと歩ける?」

「うん」

 シンジが突然手を繋いでくれたわ、ビックリするじゃない。

「またぶつかる可能性があるからね」

「あ、ありがとう」

 さ、爽やかな微笑みするんじゃないわよ、ドキってするじゃないのよバカ!









 シンジに手を引かれてドキドキしながら着いたわ、どうして遠回りしなかったのかしら?アタシはしても良かったんだけどなあ〜

「それじゃあ撃とう」

「う、うん」

 な、何だかシンジの顔をまともに見れないわ。顔が熱く赤くなっているのがわかる・・・こ、これはさっき電柱で顔をぶつけたせいよ。

「おっシンジやないか、それに惣流も」

「碇君こんにちは、アスカも一緒だったの」

「やあトウジ、今日は洞木さんと来たんだ」

 ジャージが居る、これはチェックミスだったわ、今度からジャージの行動もチェックしておかないと。それにどうしてヒカリがここに居るのよ?

「おう、イインチョが撃ちたいって言ったんで来たんや」

 ヒカリまではまっているのね、恐るべしエアガン。でもヒカリは自分の銃を持っていないようね、ジャージに借りているみたい。

「ヒカリどうしてここに居るのよ?デートなら他に行きなさいよ」

 アタシはヒカリの耳元で呟いたわ、ここはデートするところじゃないのよ。って言えた義理じゃないわね。

「デ、デートってそんな・・・ただ鈴原のを握りたくって・・・きゃっアスカったら何を言わせるのよ、いやらしいわね、イヤンイヤン」

「・・・」

 一人で言って一人で盛り上がっているわ、開いた口が塞がらないわ。

「アスカは自分のをニギニギするのね、どうせなら碇君のをニギニギすればよかったのに!きゃっまたアスカったらみだらだわ、イヤンイヤン」

「・・・」

 ヒカリ、最近キャラ変わってきてるわよ、ジャージのまっずい手作りでも食べたの?

「イインチョ準備できたで」

「わかったわ、じゃあねアスカ」

「あ、うん」

 うっわあ〜ヒカリったらジャージのところへ走っていく姿が両手を横に振ってお嬢様走りだわ、やっぱりキャラが変わっている。

 まあ二人は無視しておいて撃ち始めるとしますか。

「シンジ撃ちましょう」

「うん」

 さあてアタシとシンジの銃が火を噴くわよって噴かないわよね。神経を集中させて狙いを定めて・・・今日はピンポン玉を狙うわよ。




「きゃっ鈴原重くて持てないわ」

 ブッ!

 バシュッ!

 しまった外れちゃった。何よ今のヒカリの声は?

「何回持っても鈴原のは大きくて硬いわね」

 大きいのはともかく硬いってのは何よ?銃は硬くて当たり前でしょう。それに重くて持てない?エアガンが持てないほど重くないわけないでしょうが。

 シンジに聞いたところジャージの銃はデザートイーグルって言うみたい。本物の銃は肩の骨が外れるくらいの威力って聞いたけどエアガンじゃ外れるわけ無いでしょうが。

「はっはっはっは、ワシの自慢の愛銃はめっちゃいいやろ〜」

「うん、素敵だわ」

 うわ〜〜ヒカリの眼が輝いてるわ。

「一緒に持ってくれる?」

「しゃないな〜はようイインチョも自分の銃を買いや〜」

 あっ照れながらジャージも銃を持ったわ。

「私に合う銃なんてないわよ」

「あるって今度見に行こや」

「でも私、鈴原のが気に入っているし」

「ならこれ買ったらええやないか」

「一人じゃ持てないわ」

 ヒカリ〜〜嘘ついたらいけないわよ。知っているわよ〜魚をくわえた泥棒猫に十キロの鉄アレイを片手で投げたことを。

「ならしゃないな〜ワシのを一緒に撃つか」

「うんっ!」

 ヒ、ヒカリ計算高いわね。自分の銃を買わずにジャージの銃を一緒に撃つ。銃を既に買ってしまったアタシには出来ない技だわ。

 か、完敗よヒカリ・・・


 今日もシンジ君とデート?邪魔なケンスケは情報収集で来ない事を確認。二人っきりで撃てますね。行く途中は妄想で顔をぶつけてしまいましたけど手を握ってもらえてラッキーでしたね。

 でもレンジでは邪魔者が二人(^^;)ヒカリちゃんにトウジ、二人が居るとは思いもよらなかったですね。そしてヒカリちゃんの甘え技にアスカちゃん完敗です(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION HIT3