風邪?
へっくちゅ〜〜〜ん!
アスカは地響きするくらい大きなくしゃみをした。
「突風がきたと思ったわ」
「そんなにひどくないわよ」
レイは本を読みながら呟いた。
へっくちゅ〜〜〜ん!
「風邪なの?」
「熱はないから風邪じゃないと思うけど、昨日からくしゃみが止まらないのよね」
「裸のままで外に出たら風邪引くの当然よ」
「出てないわよ」
「木の上で寝ていたから風邪を引いたのね」
「登ってない!」
「ペンペンの家を取ったらダメよ」
「だ〜〜か〜〜ら〜〜〜」
淡々と語るレイにアスカの苛立ちが上昇していく。
「じゃあどうしてくしゃみをするの?」
「そ、それは・・・」
「どうせ、お風呂に入った後、髪も拭かないでお腹を出して寝たんでしょう」
「ち、違うわよ」
図星である。
「胸が大きくなるように牛乳をたくさん飲んだんでしょう」
「くしゃみとどういう関係があるのよ?」
「くしゃみをする度にバストは一ミリ小さくなるのよ」
「う、うそ?」
アスカは耳を疑った。
「本当よ」
モミモミ
レイの手がアスカの胸を静かに揉んだ。
「あん、何するのよ」
「かなり減っているわね」
「そ、そんなわけないでしょう」
「今の時点では私の方が大きいわ」
「ま、マジ?」
モミモミ
アスカは確かめるためにレイの胸を揉んだ。
「あん、あん、アスカってテクニシャン」
「当然よ、大きくするために自分で揉んでいる・・・って何言わすんのよ!」
「そうなの、自分で揉んでいるのね。隠れた努力尊敬するわ」
「感心しなくていいわよ」
アスカは両腕を組むとテレを隠すためにそっぽを向いた。
「でも、アンタの胸はアタシより大きくなかったわよ」
「そんな事無いわ、私のサイズは・・・よ」
レイは小声で言った。
「ふ、ふん。なかなかじゃない」
「アスカは?」
「アタシは・・・よ」
「ぷっ」
レイは小さく噴出した。
「な、何噴出してんのよ。文句あるの?」
「文句はないわ、ただ一つわかったことがあるの」
「何よ?」
「隠れた努力をしても意味が無いって事よ」
「く・・・」
アスカは握りこぶしを震わせ怒りを押さえた。
「さよなら」
「あ、どこ行くのよ」
「帰るの、面白い話を聞かせてもらったから満足したわ」
「な、ちょっと待ちなさいよ。今話したことは忘れない、わかったわね」
「ええ、わかったわ。でもお腹が空くと思い出しちゃうかも」
「きょ、脅迫する気ね」
「そんな事ないわ、今イチゴパフェが食べたい気分なの」
レイは上を見つめるとお腹をさすった。
「わかったわよ、奢るわよ、奢ったあげればいいんでしょう」
「奢ってくれるの?」
「白々しい」
「ありがとう、さあ行きましょう」
「ちょ、ちょっと」
レイはアスカの手を掴むと速攻で喫茶店へ向かうのであった。
豪快にくしゃみをするアスカちゃん、風邪の兆候でしょうか。
アスカちゃんの行動を注意するレイちゃんですが、流石にアスカちゃんは怒りましたね(笑)
なぜか胸の話になり勝ち誇るレイちゃん、アスカちゃんはお小遣いが飛びますね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 風邪?