君に優しく
「たっだいま〜〜シンジ〜シンジ〜〜」
買い物から帰ってきたアタシはリビングへ向かったわ。
「ん〜〜お帰り〜〜」
シンジは昼寝をしていたみたい、まだ眠たいのかしら大きな欠伸をしたわ。
「あら、起こしちゃったわね」
「ん〜いいよ」
「ほら、これを見てよコレを」
「なんだい?」
アタシはテーブルに買ってきた箱を置いて開けたわ。
「じゃ〜〜ん、ロールケーキよ」
「おおっ美味しそうだね」
「うふふ、そうでしょそうでしょ〜〜超人気店で買ってきたのよ」
特製クリームとデザートをたっぷりつかったロールケーキ、人気があるからすぐに売り切れちゃうのよ。
「よく買えたね」
「並んで買ったのよ、苦労したわ」
その苦労もロールケーキを食べれば吹っ飛ぶわよ。
「さっそく食べましょう、ナイフを持ってくるわ」
ケーキを切る為にナイフを取りに台所へ向かったわ。おっとナイフの他にお皿とジュースが必要だわ。
「お待たせ〜〜」
「あ、準備させちゃって悪いね」
「いいわよ」
お皿とテーブルに置いて、さあケーキを切るわよ。
「これはシンジの分、これはアタシの分」
「あれ、アスカの分が少ないよ」
「いいのよ、シンジは男の子なんだからたくさん食べなさい」
「えっいいの?」
「いいわよ、はいフォークよ」
「うん、ありがとう」
シンジにフォークを渡して、いただきま〜〜す。
パク
「ん〜〜〜美味しい!」
フンワリと柔らかいスポンジにとろけるクリーム、旬なデザート!まさに最高のロールケーキだわ。
「美味しいね、とくにスポンジがプルプルしていいよね」
「本当にプルプルよね。アタシの胸とどっちが柔らかいかしら?」
「えっ?な、何を言っているんだい」
ふふ、真っ赤になっちゃってかわい〜〜
「当然アタシの胸のほうが柔らかいわよね」
「そ、そんなのわかんないよ」
「どうして〜〜?」
「だ、だって・・・さ、ささささ触った事ないから」
全身真っ赤だわ、ゆでタコね。
「じゃあ触ってみる?」
「えっ?」
「シンジにならいいわよ」
アタシもちょっとドキドキ。
「い、いいの?」
「うん」
やだアタシったら大胆だわ。
「じゃ、じゃあ触るね」
「優しくしてね」
「ア、アスカ〜〜〜〜〜〜〜!」
あ、あ〜〜〜〜ん!
アスカ、アスカ、アスカ〜〜〜〜!
「はっ!」
なんだ、夢かあ。寝ちゃっていたんだ、それにしてもなんだかリアルな夢だったなあ。
手に柔らかい感触が残っているよ。
プニプニ
「え?」
まだ手に感触があるぞ。
「ク、クエエ〜〜」
「ペ、ペンペン」
どうやら僕は寝ている間中、ペンペンのお尻を触っていたらしい。恍惚の表情で悶えているよ、ゴメン悪い事をしちゃったね。
「たっだいま〜〜シンジ〜シンジ〜〜」
おやアスカが帰ってきたぞ。
「ん〜〜お帰り〜〜」
「ほら、これを見てよコレを」
「なんだい?」
おや、この展開は?どこかで・・・
アスカがテーブルに買ってきた箱を置いて開けたぞ。
「じゃ〜〜ん、ロールケーキよ」
「ロールケーキ!」
この展開はもしかして!?
「うふふ、そうでしょそうでしょ〜〜超人気店で買ってきたのよ」
「もしかして特製クリームとデザートをたっぷりつかったロールケーキなの?」
「そうよ、よく知っているわね」
やっぱり、これはデジャブ〜
「んじゃナイフ持ってくるわよ〜〜」
アスカが用意をしてくる、これは神様が僕に与えてくれたご褒美だ、いつも家事を頑張っているからなあ〜〜うんうん、神様はちゃんと見ているんだな。
「お待たせ〜それじゃあ切るわよ」
「うん!」
ちょっとドキドキしてきたぞ。
「これはシンジ、これはアタシの分」
あれ?アスカの分が多いぞ。
「僕の分が少ないような気がするんだけど」
「気じゃなくて少ないのよ」
「ええっどうして?」
「アタシが買ってきたのよ、アタシの分が多いのは当然でしょう」
ここら辺はちょっと夢と違うな。
「美味しそう〜〜いっただきま〜〜〜す」
うん、確かに美味しい。スポンジもプルプル柔らかいな。
「お、美味しいね、とくにスポンジがプルプルしていいよね」
「本当にプルプルよね。アタシの胸とどっちが柔らかいかしら?」
キタッ!これはもしかしてもしかすると!
「えっ?な、何を言っているんだい」
夢での出来事を思い出して・・・
「当然アタシの胸のほうが柔らかいわよね」
おおっ同じ台詞だ。
「そ、そんなのわかんないよ」
「どうして〜〜?」
「だ、だって・・・さ、ささささ触った事ないから」
僕の右手が真っ赤に燃えているぞ。
「じゃあ触ってみる?」
おうっ!
「うんっ!」
もみもみ
「ああ〜〜ん。って何すんのよ!このスケベシンジ〜〜〜!」
ばっち〜〜〜〜〜〜ん!
「うぎゃ〜〜〜〜〜!」
アスカの強烈なビンタが僕の左頬に炸裂した。
「ど、どうして叩くの?触っていいって言ったのに・・・」
「そんなの冗談に決まっているでしょうが、冗談に!」
じょ、冗談なの。
「それなのに速攻で触るなんてこの変態!」
ゲシッ!
「あうう・・・」
冗談なのか・・・でも順調に行っていたのに・・・そうか!速攻で触ったのがいけなかったんだ。
ああっ僕という事が早まってしまったよ、これも若さゆえの過ちなんだ・・・
「このスケベシンジがケーキは没収よ!」
とほほ・・・でも胸を触れたから良かったよ。
「こらにやけながら気絶するんじゃない!」
珍しくロールケーキを買ってきたアスカちゃん、シンジ君に大きめに切ったケーキをあげました、優しいですね。
そして柔らかいスポンジ、アスカちゃんの胸のほうが柔らかいんでしょうね(笑)でもそれはシンジ君の夢でした。
現実では若さゆえに早まってしまい、アスカちゃんにビンタをされてしまいました(^^;)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 君に優しく