マッサージ

「相変わらず汚いわね〜片付けたらどうなの?」

 ネルフ、リツコは久々にミサトの部屋を訪れたが部屋の散らかりように呆れた。

「別にい〜〜じゃん、誰にも迷惑かけてないから」

「ここに来る人が迷惑なのよ」

「そう〜じゃあ掃除してくれる?」

「どうして私が掃除しなくちゃいけないのよ」

「掃除しに来てくれたんじゃないの?」

「違うわよ」

「な〜〜んだ、そうなの〜」

 ミサトはガッカリすると机の引き出しからビールを取り出し飲み始めた。

「ちょっとまだ勤務中よ」

「今日はもうおしまい、な〜〜んにも仕事ないもん」

「書類整理があるでしょう」

 机には書類が高々と積まれているが、読まれた形跡はなく一番上には積もっていた。

「それは日向君に任せてあるから大丈夫よん」

「・・・じゃあ掃除をしなさい」

「それは〜シンちゃんに任せるから大丈夫ん」

「・・・」

 ミサトの発言に呆れて言葉が出ない。

「まったく、どうやったらこんなに散らかるのよ。足の踏み場もないじゃない、あら」

 部屋を見回すリツコは隅にあるものを発見した。

「マッサージチェアじゃない」

「うん、疲れが取れるからいいわよ」

「疲れるほど仕事していないじゃない」

「色々と疲れるのよ」

 リツコはマッサージチェアに座るとスイッチを押した。

「気持ち良いわね」

「良いでしょ〜飲みながら座ると気持ちよくて寝ちゃうのよね」

「勤務中は仕事しなさいよ」

「休憩するのも仕事よ」

「・・・」

 また呆れるリツコ。

「でもちょっとパワーが弱いんじゃない」

 疲れが溜まっているのでリモコンを強にしたがあまり疲れが取れない。

「安物だから勘弁してね、高性能は高いのよ〜リツコ買ってくれない?あ、リツコ」

 リツコはミサトの言葉を聞かずに部屋を出て行った。

「残念!」

 指を鳴らすと残念がりビールを飲み干すのであった。








「ふんふんふ〜〜ん、朝の始まりはマッサージ〜」

 次の日出勤してきたミサトはビールを片手にマッサージチェアに座ろうとした。

「むっ背筋に悪寒が・・・」

 ビールを机に置くと、酔っ払った時に持ってきた某チキンのおじさんのマネキンをマッサージチェアに寝かせスイッチを押した。

 バキバキバキバキ〜〜〜〜!

 マネキンは音を立てて背中から崩れていった。

「げげげっ?何よこれ?」

 チェアの破壊力に驚き調べると背もたれに見慣れたシールが張ってあった、それはリツコ印のネコである。

「リツコ〜〜、パワーが弱いと言ったけど強くしすぎよ〜使えないじゃない〜〜」

 知らぬ間に改造されており肩を落とすミサトであった。




 その後ミサトはリツコの部屋にチェアを直すように乗り込んだが、部屋の主は失踪していた。

「逃げたわね」


 部屋の汚さに呆れるリツコさん、何を言ってもミサトさんは掃除をしないでしょうね。

 でも部屋の汚さの中に光るものがマッサージチェア、使用しますが安物のせいかパワーが弱いです。そこはMADの血が騒ぐリツコさん、改造してしまいました(笑)

 でもパワーを強くしすぎて座ることができません。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION マッサージ