ミスマッチ

「おわ〜〜美味しそうな大福〜〜」

　今日のオヤツは和菓子ね、プクプクとして大きな大福だわ。ゴクリと喉を鳴らしちゃうわね。

「お茶を入れてくるから待っていてね。先に食べたらダメだよ」

「食べないわよ」

　シンジったらアタシが食べると思っているのよね、アタシはそんなに食いしん坊じゃないわよ、食いしん坊じゃ・・・

　大福がアタシの目の前に美味しそう・・・ゴクッ








　パク・・・

　ん〜〜〜おいしっってスッパッ〜何この大福？中にイチゴが入っているじゃない。

「あ〜〜やっぱり食べちゃったね」

　た、食べてなんかないわよ、ちょっと味見をしただけよ。

「それよりこの大福、どうしてイチゴが入っているのよ？変なの買ってくるんじゃないわよ」

「変なのじゃないよ、イチゴ大福って言う和菓子なんだよ。大福の甘さとイチゴの酸っぱさが美味しいんだよ」

「そう〜？ちょっと驚いたわよ」

　和菓子って変なのがあるのね〜イチゴと大福、別々に食べれば良いのに。

「これはバナナ大福だよ、これも美味しいよ」

「バナナに大福〜？」

　バナナを入れるなんて凄いアイデアね、でもバナナも甘いから美味しそうだわ。

「どっちも熱いお茶と合うんだよね、じゃあ食べようか」

「うん」

　すでにアタシは食べているけどいただきま〜〜す。

　食べかけのイチゴ大福を食べ食べ・・・

「う〜〜〜ん、美味しい〜〜」

　さっきは驚いたけど味わうと美味しいわね、甘さが残った口に熱いお茶も合うわね。

「日本人って凄い事思いつくわね、大福とイチゴ、バナナを合わせるなんてアタシには考え付かないわ」

「それに美味しいんだから驚きだよね」

「うん」

　美味しくて何個も入っちゃうわ、でも食べすぎには注意しないといけないわ。

「たっらいま〜〜」

　あらミサトが帰ってきたわ、もう仕事は終わったのかしら。

「お帰りなさい、今日は早いんですね」

「まあね〜やる気がないから帰ってきちゃった」

「「・・・」」

　アタシとシンジは唖然としたわ。やる気がないから帰ってきたって、いつかはクビになるわよ。

「わお〜〜イチゴ大福じゃない、美味しそう〜」

「ダメよ、サボりにはやらないわよ。アンタは水でも飲んでなさい」

「別に良いわよん、私も買ってきたもんね〜シンちゃんお茶ちょうだい」

「あ、はい」

　あ、大福。ミサトも買ってきたのね。

「どう〜美味しそうでしょう？」

「サボりには食べさせてやんないわよ、アタシが食べちゃうんだから」

　アタシはミサトの大福を一個奪い取ったわ、そして素早く食べちゃうわよ〜〜

　モグモグ



　！！

「うげ〜〜何よこれ〜？苦いじゃないのよ」

　中身は何？ゼリー？

「あら〜アスカにはまだ無理だったようね」

「何よこれは？」

「麦酒大福よ、甘さと苦さがエクセレントよ」

「な、何がエクセレントよ。まじぃ〜〜ウゲ〜〜」

「あれアスカどうして寝転がっているの？」

「キモチ悪いのよ、うげ〜〜」

　せっかく食べたイチゴ大福とバナナ大福の美味しさが麦酒大福のおかげで台無しになったわ。

　こんのバカミサトが・・・うげ〜〜キモチ悪い。

　オヤツはイチゴ大福とバナナ大福、初めは驚きましたが和菓子の美味しさに感動しました(^^)

　仕事が終わってないのに帰ってきたミサトさん、仕事しなさい(^^;)ミサトさんが買ってきたのは麦酒大福、アスカちゃんは知らずに食べて気分が悪くなりました。

　こんな小説？でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。

NEON GENESIS: EVANGELION ミスマッチ