夏休み

 学生の楽しみ!夏休みが始まったわ。普段出来ないことをするわよ〜

 何をしようかな〜自転車で日本一周しちゃおうかな。でも訓練とかがあるから無理ね。

 オーソドックスに夏休みの定番として朝顔と向日葵の観察日記を書くことに決〜〜めた。

 ヒカリから貰った朝顔と向日葵の種、他に必要なものは・・・何かしら?

「シンジ〜〜」

「ん、なんだい?」

 シンジは今日も家事に大忙し、夏休みなんだから休みなさいよ。って休んだらアタシ達が困るわ。

「朝顔と向日葵の種があるんだけど、植えるのに必要なものって何があるの?」

「ええと、土に植木鉢かな」

「それ家にある?」

「いいや、無いよ」

 無いんだ、残念だわ。

「今から買いに行きましょう」

 どこに売ってあるのかしら?スーパー?

「いいよ、行こうか」

 行こうと決まれば行く準備をしなきゃね。









「さあ行きましょう」

「うん」

 外は暑いから帽子にTシャツに短パンと軽装、サッと買ってくるわよ。種はテーブルに置いておこうっと。





「今日も暑いわね」

「うん、夏バテするよね」

 数分歩いただけで汗がダラダラ、喉が渇くわね。

「植木鉢と土はどこで買うの?」

「園芸店だよ、必要なものが全てそろうよ」

「ふ〜〜ん」

 そんなお店があるんだ、知らなかったわ。







「ほら、あそこだよ」

「本当だわ」

 いつも通っている商店街に園芸店があったわ、全然知らなかった。

「うわっ自然の香りだわ」

 土や草木の香りがお店の中に充満しているわ、何か新鮮だわ。

「植木鉢は・・・花壇の方がいいかな」

「そうね〜種はいっぱいあるからこっちの方がいいわね」

 プラスチックの花壇を朝顔と向日葵用に二つ要るわね。

「茎を支える棒も必要だね」

「あっジョウロがあるわ」

 象さんのジョウロだわ、可愛い〜買っていこうっと。

「あとは土だね」

「すっごく育つように良い土ね」

 土って言っても沢山種類があるわね、お店のお奨め土が良いのかしら。

「シンジ、どれが良いかわかる?」

「これで良いんじゃないかな、値段も手頃だし」

「そうね、それにしましょう」

 園芸するにも結構道具がいるのね。買って帰りましょう〜

「シンジは土を持ってね」

「うん」

 土なんて重いものをか弱き乙女のアタシが持てるわけないでしょう、他の品は持ってあげるわよ。

「うう、重いなあ〜」

「頑張ってね、シ〜〜ンちゃん!」

 うふふ、汗水たらして頑張っているわね。家に帰ったらジュースでも入れてあげますか。








「ふう〜〜重かった〜」

「お疲れ様、助かったわ」

 家に着いた時はシンジは汗だく、水分をかなり補給しないといけないわね。

「ジュース入れるわね」

「うん、ありがとう」

 確か冷蔵庫にコーラが入っていたわね、あらリビングから物音がする。ミサトが帰ってきているわ。

「やっほ〜どこ行っていたの?」

「また昼真っから飲んで〜呆れるわね」

 ミサトのような大人にならないようにしなきゃね。コーラを準備して・・・

「シンジ〜コーラよ」

「ありがとう」

 ふふ、シンジはリビングでバテているわ。アタシは種をまく準備をしようっと。

「ええと種は・・・」

 あれ、種がないわ。テーブルに置いていたんだけど。

「ミサト、ここに置いておいた種しらない?」

「種〜?ああ結構美味しかったわよ」

「美味しかった?」

 ま、まさか!?

「麦酒の肴に最高だったわ」

「やっぱり・・・」

「歯ごたえがあって喉越しがチョ〜〜イケテタワ」

「・・・」

 アンタは何を食べても同じでしょうが!またヒカリから種を貰わないといけないじゃないのよ、ミサトのバカ〜〜!


 夏休み、アスカちゃんは朝顔と向日葵の観察日記をつけることに、宿題の定番ですね。

 シンジ君と一緒に必要な道具を買ってきて、種まきと思ったら・・・ミサトさんのお腹に入っていました(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 夏休み