贈りもの

「綾波、誕生日おめでとう」

「ありがとう・・・」

 碇クンから突然お祝いをされた。どうやら今日は私の誕生日みたい。

 三月三十日は私が生まれた日、別に気にしていなかったから碇クンに言われた時は驚いたわ。

「ファースト、おめでとう。アンタにも誕生日がくるのね」

「・・・」

「ちょっと何とか言いなさいよ、祝ってやったんだからお礼の一言もいえないの?」

「ありがとう・・・」

 私の誕生日なのに高飛車な態度、傲慢ね。

「綾波、これは僕からの誕生日プレゼントだよ」

「ありがとう碇クン」

 碇クンが可愛くラッピングされたプレゼントをくれたわ。

「開けていい?」

「うん、いいよ」

 碇クンがくれたプレゼントを開けたわ、何かしら?

「紅茶・・・」

 碇クンのプレゼントは紅茶セット、紅茶にカップがセットになっているのね。

「綾波、紅茶が好きって言っていたよね、この紅茶は美味しいんだよ」

 紅茶・・・そういえば以前碇クンに紅茶が好きって言ったことがあったわ、覚えていたのね。

「ありがとう、美味しく飲ませてもらうわ」

 これで紅茶タイムが楽しくなるわ。

「ファーストこれはアタシからよ、心して受け取りなさい」

「・・・」

「ほら礼は?」

「ありがとう」

「よろしい」

 また強引にお礼を言わされたわ、ちょっと頭にくる。それにプレゼントは大きな紙袋、大きすぎるわ嫌がらせなの?

「・・・」

「どうしたのよ?開けてみなさいよ」

「いいわ」

 トラップが仕掛けてあったら碇クンを巻き添えにしちゃうから、赤木博士に調べてもらって開けるの。

「いいから今開けなさいよ、ほらっ!」

「あっ」

 アスカが無理やり奪い取って開けたわ、危ない碇クン爆発するわ。

 ・・・?爆発しないわ、不発なの。

「ほら、アンタの為に服を買ってやったのよ、感謝しなさい」

「トラップじゃなかったのね」

 袋から出したのはお洋服だったわ。

「トラップって何よ?」

「知らない」

「な〜〜んか引っかかるわね、まあいいわ。アンタがいつも制服を着ているから買ってきてやったのよ、ダッサダサ安物だけど感謝しなさい」

 ダサいの?プレゼントにくれるなんて嫌がらせね。

「綾波」

「何碇クン」

 碇クンが小声で呟いてきたわ。

「アスカはああ言っているけど、本当はかなり悩んで買ったんだよ」

「そうなの」

 碇クンが言うにはアスカは結構お店を回ったみたい、それに有名メーカで値段もそこそこする洋服らしいわ。

「アスカも素直じゃないからね」

「こらシンジ、何コソコソ喋ってんのよ」

「いや別に〜」

「な〜〜んか怪しいわね」

「怪しくないよ」

「まあいいわ、後でとっちめて聞きだしてやるわよ。それよりファースト、着てみなさい」

「今着るの?」

「ええ、どれだけダサいか、見てみたいのよ」

「・・・」

「さあアタシの部屋に来なさい、シンジ!覗かないでよ、覗いたら殺すわよ」

「わかってるよ」

 私は無理やりアスカに手を掴れ部屋に引きずり込まれたわ。







「実はね〜〜洋服の他に下着も買ってきたのよ、ほら可愛いでしょう」

「うん」

 さっき気づかなかったけど袋の下から、もう一つ袋が出てきて中には下着が入っていたわ、ピンクのブラとショーツだわ。

「アンタ白しか持っていないでしょう、女の子なら下着もオシャレをしなさい」

「うん」

「ど〜〜れ、アタシがつけてあげるわよ」

「あっ」

 アスカの早業でいつの間にか下着姿にされていたわ。

「さあブラを外して」

「うん」

 今まで着けていたブラを外して・・・

「あらアンタ結構大きいわね」

「そうなの?」

「大きいけどアタシにはかなわないわね」

 何胸張って威張っているのかしら?胸が大きいの?

「それじゃあ着けてあげるわね、あれ?あれ?」

 ブラが上手く着けられないわ。

「アスカ、これ小さい」

「うそっ?アンタのサイズはこれでしょう」

 サイズを言われたわ、よく私のサイズを知っているわね。でも・・・

「今のサイズは・・・よ」

 この前測ったら成長していたわ。

「う、うそ?・・・うそよね?」

「本当よ」

「うそよ、うそよ・・・うそよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!

「あ、アスカ」

 アスカが叫びながら部屋を出て行ったわ、何か気に障ることを言ったかしら?

「綾波、アスカが飛び出して行ったけどどうしたの?!!

「いやん、えっち」

 ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

 慌てて部屋に入ってきた碇クンが、まだ裸の私を見て鼻血を噴射したわ、鮮血で凄く綺麗。

「碇クン、碇クン大丈夫」

「あは、あは・・・あはは・・・」

 碇クン気絶しながら喜んでいるわ、どうしてかしら?取りあえずこの場は救急車を呼んだ方が良いかしら?


 レイちゃんの誕生日、シンジ君とアスカちゃんがお祝いをしてくれました。

 シンジ君は紅茶セットをプレゼント(^^)そしてアスカちゃんは洋服と下着。

 アスカちゃんは色々言っていますけど、ちゃんと選んでプレゼントしています、流石女の子ですね。でも下着のサイズの情報が古かったですね、レイちゃんは成長していてアスカちゃんは負け(^^;)

 そしてシンジ君はレイちゃんの姿を見て天国へ行きそうです(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 贈りもの