新型


「リツコさん、僕に話したい事って何なんですか?」

「実はね、シンジ君」

 実験が終わった後にシンジは一人でリツコの研究室に呼び出された。

「はい?」

「これに着替えてちょうだい」

 リツコは服が入った紙袋を渡した。

「服ですか」

「ええ、新型のプラグスーツよ、これを装着することにより、シンクロ率が30パーセントアップするわ」

「へえ〜30パーセントもアップするんですか、凄いですね」

「ええ、奥の部屋で着替えてちょうだい」

「あ、はい」

 シンジは紙袋を持って奥の部屋に向かった。








「へえ〜これが新しいプラグスーツかあ、なんかヒラヒラだなあ」

 シンジは紙袋を開けるとプラグスーツを取り出した。

「上は白で下は赤なんだ」

 新型は上下に分かれていた、まずは下から履いていく。

「ダボダボだなあ〜こんなので素早く動けるのかな?」

 続いて上を着始めた。

「袖口が大きいけどいいのかな?そんなにフィットしていないけど」

 上下の装着が終わった。

「これでよし、ん?まだ残っているや。靴下?何か古風なプラグスーツだなあ」








「あの〜リツコさん着ましたけど・・・これって」

 着替えて戻ってきたシンジは、少し頬を赤らめていた。

「プラグスーツだけど、恥ずかしがる事があって?」

「巫女装束じゃないんですか」

 シンジが着ているのは誰が見ても巫女装束である。

「新型のプラグスーツよ」

 リツコはキッパリと言い放った。

「巫女装束なんですけど・・・」

「あっシンジ君、オプションパーツを忘れていたわ。これを持って」

「リ、リツコさんそれって・・・」

 一本の竹ボウキを渡された。

「ズッキュ〜〜ン!って心に来たわ、流石新型のプラグスーツね。エヴァに乗らない私でさえシンクロ率がアップしたわ」

「だから違いますよ〜〜」

 研究結果をパソコンに入力していくリツコ、鼻息が荒い。。

「違わなくてよ、二人とも入ってきなさい」

「シ、シンジ!」

「碇クン・・・素敵」

 アスカとレイが入ってきた、二人の瞳が輝いている。

「シンジ君、モニターを見てごらんなさい。二人のシンクロ率が30パーセント以上もアップしているわ」

「二人の視線が、怖いんですけど・・・」

 今にも襲われそうな気配である。

「それは我慢して」

「い、嫌ですよ」

「シ、シンジ」

「碇クン」

 アスカとレイのシンジへの距離が徐々に縮まっている。

「シンジ君、使徒に勝つためには多少の犠牲は必要なのよ」

「シンジ〜〜〜!」

「碇ク〜〜ン!」

 二人は我慢できずにシンジに飛び掛った。

「そ、その犠牲が僕なんですか〜〜〜〜〜〜〜!」

「ええ、そうよ」

 リツコは涼しい顔で言い放った。

「そ、そんな〜〜〜〜〜!」

「あっ待ちなさい!」

「待って」

 間一髪二人の飛び付きをかわしたシンジはその場から逃げ出すのであった。


 最新型のプラグスーツはシンジ君以外の者のシンクロ率をアップさせます(笑)

 そしてシンジ君が襲われる率もアップします(^^;)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 新型