よくばり
「アスカ〜お昼ご飯は何が良い?」
グリュリュリュリュ〜〜〜ってアタシのお腹が鳴っているわ、時計を見るとお昼をまわっている。TVゲームに夢中で気づかなかったわ。
「ええと、スパゲッチーにドライカレーとトンカツ!」
「三つもよくばりだね?食べれるの」
「食べれるわよ、アタシのお腹に入らないものはないわよ」
シンジが作ったものなら何でも入るわよ。
「スパゲッティーにドライカレーにトンカツか・・・トルコライスだね」
「うん」
昨日テレビで放送していたのよね、長崎名物のトルコライス、一つのお皿スパゲッチーとドライカレーにトンカツを盛ったものみたい、観ていただけでヨダレが出てきたのよね。
「じゃあ作るよ、少し待っていてね」
「楽しみにしているわよ」
シンジに聞いたらトンカツは出来合いを買っているみたいだから作るのはスパゲッチーにドライカレーだけね。シンジの腕ならすぐに出来ちゃうわ。
「ふんふんふ〜〜ん」
シンジの鼻歌が聞こえるわ、今日も料理の腕は絶好調みたいね。
「ふんふんふ〜〜ん」
くんくんくんくん、う〜〜〜〜ん、ドライカレーの香りが良いわ、食欲をそそるわね。
「ふんふんふ〜〜ん」
くんくんくんくん、お〜〜〜この香りはナポリタン!アタシのお腹が鳴っているわよ。
まだかなまだかな〜?もうお腹が減って待てないわ。
「シンジ〜〜まだ〜〜?」
「もうちょっと待って〜〜」
まだなんだ、後どのくらい待てばいいの?一分?三分?それとも五分。
「お待たせ〜〜できたよ」
「ま、待っていたわ」
もうお腹が空きすぎて意識が半分飛んでいたわ。
「アスカ大げさだよ」
「いいえ、あと一分遅かったら餓死してたわ」
「しないよ」
「どうしてよ?するわよ、餓死しちゃうわ」
「お腹にお肉が付いているのに?」
ボカ
「いった〜〜〜」
「乙女に言ってはいけない事は言わないの!」
お肉なんか付いてないわよ!
「ごめんごめん、食べようか」
「待ってました〜〜」
本当はまだ怒っているんだけどトルコライスを作ってくれたから許してあげるわ。
「ミサトさん、お昼ですよ〜〜〜」
「は〜〜〜い!」
あっミサト居たんだ、部屋に篭って書類の整理をしていたんだっけ。
「わお〜〜〜トルコライスじゃない、昔食べたことあるわ」
「食べたことあるんですか?」
「ええ、本場長崎でね、私が食べたのはドライカレーじゃなくてピラフだったわね、それと・・・ちょっち待っててね」
「はい?」
ミサトが台所へ走って行ったわ、どうせ麦酒を持ってくるんでしょう、待つ必要は無いわ。
「おっまたせ〜〜」
あらミサトが片手なべを持ってきたわ、何かしら。
「昔食べたトルコライスにはね、トンカツにカレーがかかっていたのよ」
まさか!?
「昔を再現しちゃおうっと」
ミ、ミサトが持っている片手なべの中を見てみるとカレールーが!
「どっど〜〜ん、とかけちゃうわよ」
あっあっ禁断のミサトカレーがトルコライスに〜〜!
チュっド〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!
「げほ、げほげほっミサト〜〜!」
「ありゃりゃ、爆発しちゃったわ」
「どうして爆発するのよ、火薬か何か入れたの?」
髪の毛ボサボサじゃない、それにシンジは気絶しているし。
「けほけほ、なんでかな〜〜?わかったわ、きっと爆発するような美味しさなのよ」
「そんなわけな〜〜〜い!」
げほげほっ、ミサトのバカのお陰で部屋が滅茶苦茶、トルコライスが全部飛んじゃったじゃないのよ、ミサトのバカ〜〜〜〜!
アスカちゃんのお昼はトルコライス、食いしん坊のアスカちゃんにとっては豪勢なお昼ですね。
張り切る主夫シンジ君に待ちきれないアスカちゃん、そして完成・・・ミサトさんが登場して・・・
魔のミサトカレーを投入して何故か爆発、結局トルコライスは食べられませんでした(^^;)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION よくばり