うふふふ、今日はアタシにとって大切な日。

 娘のマナ、レイにとっても大切な日。

 なんてったって今日はアイツの日だから・・・















FAMILY

父の日











 

 zzz

 アタシの隣では愛しの旦那様、シンジがまだ寝ているわ。ふふ可愛い寝顔じゃないの。

 プレゼントはアタシ、な〜〜んてね。

 そんな事したらシンジが暴走しちゃうわ。

 それにマナとレイがいるから、あまり激しい事はできないのよね〜〜

 きゃっ、アタシったら何を言っているのかしら、恥ずかしい〜〜

 それはおいといて、シンジにあげるプレゼントはお洋服!これから暑くなるからアタシが選んだポロシャツを用意したわよ。

 シンジが起きたら一番に渡してやるわよ。

 マナとレイもシンジの似顔絵を描いたのを贈るのよね。二人とも一生懸命に描いていたから、きっとシンジはないて喜ぶわね。

 それに朝一番に渡すと言っていたけど、それは許さないわよ。一番に渡すのは妻であるこのアタシなんですからね。

 まあ一番に渡すのは当然でしょうね。なんてったって一緒に寝ているものね。

「う、う〜〜ん」

 あっ、もうすぐシンジが目覚めそうだわ。プレゼントはちゃあんと昨日の夜にベッドの下に隠しておいたわよ。

「シンジ・・・」

「ふああ〜やあおはよう」

 ふふ、愛しの旦那様がお目覚めだわ。さあプレゼントを渡すわよ、さっそくベッドの下から取り出して・・・

 あ、あら?

「どうしたの?」

「な、なんでもないわ」

 おかしいわね、確かに昨日のうちに隠しておいたのに。

「ベッドの下の何かあるの?」

「な、なにもないわよ」

 見回してもないわ、どこに行ったのかしら?

 ガチャ

「「お父さん、おはよう〜〜〜」」

 おわっ!マナ達が飛び込んできたわ。

「やあ、おはよう」

「これ、父の日なの〜〜レイと一緒に描いたのよ」

 げっプレゼントを先に渡されたわ。

「おお、そうかい。ありがとう」

「感謝の言葉、嬉しい」

 うげ〜〜シンジったら感激しているじゃない、それよりアタシのプレゼントがな〜〜い。

「お母さん・・・」

「なに?」

 レイがパジャマの裾を引っ張っていたわ。

「台所のテーブルに何かが乗っていたの」

「何かって何?」

「わからない」

「それじゃあ、わからないでしょう・・・って、もしや!」

 アタシは急いで台所に向かったわ。





「あ〜〜〜やっぱり」

 台所のテーブルにはアタシがシンジに贈るプレゼントが乗っていたわ。どうしてこんなところに・・・って犯人はわかっているわ。

 急いで寝室にも戻らないと・・・






「あ〜〜〜!」

 そこで見たのはシンジの左右で寝ているマナとレイ、く〜〜〜子供達に負けるなんて悔しい〜〜〜

「アスカ」

「あ、シンジ・・・これを」

「ありがとう、アスカ」

 シンジの笑顔、毎日見てるはずなのに、ドキドキするわ。どうしてかしら?

「うん、優しい旦那様でいてね」



 シンジ君に贈り物をするアスカちゃん、当然妻なので一番にあげたいのですが、マナちゃん達に先を越されてしまいましたね(^^;)

 一番にあげても二番にあげてもシンジ君の優しさはかわりませんね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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