はあ〜今日も一日仕事が終わったよ。

 車での帰宅、車内では音楽を聴きながら家路を急ぐ。

 毎日仕事を頑張れるのは家族の温かさがあるからなんだよね。

 今日の夕食は何かな?

 昨日は肉だったから今日は魚かな。

 アスカのご飯は美味しいんだよね、可愛いお嫁さんをもらって僕は幸せだよ。

 それに可愛い娘、マナとレイも僕が帰ってきたら玄関まで出迎えに来てくれるんだよね。二人の笑顔を見たら疲れが吹き飛ぶよ。

 さあ家に着いたぞ。

 ただいま〜〜














FAMILY

命の洗濯


















「おかえりなさ〜〜い!」

 マナが元気よく飛びかかってきたよ、最近は力が強くなってきたから押し倒されそうだよ。

「ただいま、良い子にしていたかい?」

「うん、とお〜〜〜ても良い子だったよ」

「そうか、マナは偉いな」

 僕はマナの頭を撫でてやった、こういうスキンシップは大事だよね。

「おかえりなさい」

「お、レイただいま」

 レイはマナより遅れてやってきたぞ、そして正座して三つ指でおじぎをしたよ。またテレビの影響かな。

「本日もお勤めご苦労様です」

「何かしこまっているんだい?」

「これが妻の正しいやり方なの」

「そ、そうなんだ」

「おかえりなさい」

 遅れてアスカがやってきたぞ、エプロンを身に着けているからまだ作っているのかな。

「まだご飯ができてないのよ、先にお風呂に入ってくれないかしら」

「いいよ」

 ご飯がまだ出来てないなんて珍しいな、買い物が遅れたのかな。

「マナも一緒にはいる〜〜」

「私も〜」

「疲れているけど二人も入れてやって」

「うん、わかったよ。さあ入ろうか」

「「うん」」










「素早く脱いじゃうぞ〜〜」

「マナは早いなあ」

「お父さんが遅いの〜」

 マナは浴室に入っていった、僕も用意をして入るか。

「おや?レイはまだ脱がないのかい」

「脱がせてほしいの」

「おやおや、甘えん坊だなあ」

 レイは手を上にあげて服を脱がせてとせがんでいるよ。

「早く〜」

「はいはい」

 レイの服を脱がせて一緒に浴室に入ったよ。

 さあて、身体を洗おうかな。まずはシャワーで身体を温めて。

「うひゃ〜〜熱い〜〜」

「熱くないわ、マナお姉ちゃん熱がりね」

「おいおい、あんまり騒ぐなよ」

 先に二人の身体を洗ってしまおうかな。

「二人とも背中を向いて」

「「うん」」

 ゴシゴシ、ゴシゴシ

小さいからすぐ終わるよね、いつも二人を洗っていると成長しているのがわかるんだよね。

「次は前だよ」

「「うん」」

 前を洗って、当然だけど胸はペッタンコ。女の子はいつ頃から胸が出てくるのかな。そのうち一緒に入らないって言うんだろうなあ〜〜

「お父さんどうしたの?」

「あ、ううん何でもないよ」

「あ、あん。くすぐったい、お父さんはテクニシャンね」

「レイ、またどこでそんな言葉覚えてきたんだい?」

「秘密、あんあん」

「やめなさい」

「うん」



 身体を洗ったら次は髪を洗ってあげないとね。

「髪を洗うよ」

「「うん」」

 二人とも髪が短いから洗うのは楽だね。

 よし、終わったぞ。

「さあ温もりなさい」

 二人が入っている間に自分の身体を洗おう。

「マナが洗ってあげる〜〜」

「私も」

「おお、頼もうかな」

 二人が背中を洗ってくれているぞ。小さな手でゴシゴシと一生懸命洗ってくれているよ、こういうのって何か良いよなあ。

「「ゴシゴシ、ゴシゴシ〜〜」」

 洗ってもらったのは背中だけ、前は自分で洗わないとね。その後は髪の毛を洗って・・・その間は二人ともまだ浴槽に浸からなかったんだよね。僕と一緒に浸かりたいんだって、嬉しいよなあ。


「さあ浸かろうか」

「「うん」」




「「「はあ〜〜〜」」」

 おもわず声が出ちゃう気持ちよさ、浴槽はゆっくり浸かれるように大きいのにしてよかったよ。

「三十数えたら出るんだよ」

「え〜〜さんじゅうも?」

「楽勝だわ、マナお姉ちゃんは熱がりだからじゅうびょうももたないわね」

「ぷ〜〜もつもん」

「じゃあ勝負ね」

 また張り合っているよ、まあ可愛いもんだなあ。














「うひゃ〜〜もうダメ〜〜」

「勝ったわ」

 マナは残念ながら二十三秒でリタイアしてしまったよ。

「もうでる〜〜」

 マナが浴室から出て行ったぞ、アスカを呼ばないと。

「アスカ〜〜〜マナが出たよ〜」

「は〜〜い」

 浴室だから声がよく通るね。

「さあレイもあがろうか」

「私はまだ平気、お父さんこそ大丈夫?顔が真っ赤よ」

 実は僕も少しのぼせてきたんだよね。けど娘に負けちゃあ男がすたる。

「大丈夫だよ」

「そう、頑張ってね」

 何か我慢大会になってきたなあ。









「まだあがらないの?」

 マナの着替えを済ませたアスカが声をかけてきた。僕はそろそろダメかもね。レイは顔色変えずにいるよ。

「ふ〜〜もうダメだ。レイは強いなあ、お父さんの負けだよ」

「・・・」

「レイ?あがろうか」

「・・・ブクブク、ブクブク」

「レ、レイ!」

 レイがゆっくりと浴槽に沈んでいく、早く引き上げないと。

「勝ちなのね、さよなら・・・」

 のぼせているよ、負けん気は強いなあ。

「アスカ〜レイがのぼせた」

「ええ?またなの」

 レイを脱衣場に運んで寝かせて冷やさないと。

「まったく、世話が焼けるわね」

 アスカは怒りながら冷たいタオルをレイの額に乗せたぞ。

「私は三人目なの」

「何言ってんのよ、のぼせるまえにあがりなさい」

「あなたはのぼせないわ、私が守るから」

「アンタがのぼせているでしょうが!」

「さよなら」

「おバカ!少し寝てなさい」

 ははは、相変わらず騒がしいなあ。楽しいから疲れなんて吹っ飛んじゃうよ。


 仕事の疲れはお風呂でサッパリ洗い流してしまいます。

 勿論マナちゃんとレイちゃんと一緒に入りますね。熱いお風呂、マナちゃんは熱いのはダメですがレイちゃんは我慢強いですね(^^;)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


FAMILY 命の洗濯