毎日毎日暑いわね〜梅雨に入っているけど全然雨が降らないわ、まあジメジメが嫌いだから良いんだけどちょっとは降ってほしいわよね。

 こう暑いと海にでも行きたいわね。でも行くのはまだまだ先かしら。

 ふう〜掃除をするだけでも汗が吹き出るわ、暑い暑い・・・

 あら、庭からマナとレイの元気な声が聞えるわ。

 うふふ、子供は暑くても元気ねえ〜でも二人とも帽子は被っているのかしら?

 日光が照っているから帽子を被っていないと熱射病になるから気をつけないといけないわね。ちょっと様子を見てきましょう。

「おかあさ〜ん」

 あら、マナがやって来たわ、どうかしたのかしら。















FAMILY

プール











 

「マナどうしたの?」

 汗びっしょりになって、帽子も被っていなかったわ。もう倒れたらどうするの。

「プールだして、プール!」

「プール?ああビニールプールね。物置にあったはずよ」

「レイと探しても無かったの〜一緒に探して〜」

「ちゃんと探したの?物置に入っているわよ」

「無かったの〜来て〜」

 マナに手を引っ張られて物置に連れて行かれたわ、よっぽどプールに入りたいのね。









「暑いの・・・」

「レイ大丈夫?」

 物置の前でレイがぐったりしてしゃがんでいたわ、まさか熱射病じゃないでしょうね。

「うん、プールが無いの・・・」

「すぐ出してあげるから待っていなさい」

「「うん」」

 ええとビニールプールは確か、ここに・・・ビンゴ!あったわ。

「ほらあったわよ」

「やったあ〜」

「・・・うん」

 マナは大喜びしているけどレイが元気ないわ。

「レイ、具合が悪いの?部屋で休みなさい」

「大丈夫、嬉しいの」

「本当に大丈夫なの?」

「うん」

 心配ねえ〜でも顔色は良いから倒れたりしないわよね。

「完成〜」

「あら早いわね」

 マナがもうビニールプールに空気を入れたわ。

「お水、お水」

「あらあら」

 今度はレイが真っ先に蛇口にホースを繋いで水を入れ始めたわ。

「おかあさ〜ん、水着は〜?」

「用意しておくわよ、水を入れ終わったら来なさい」

「「は〜い」」

 忙しくなってきたわね、水着を大急ぎで出しておかないといけないわ。









「「水着〜〜」」

「あ〜脱ぎ散らしてもう〜」

 二人が部屋に入ってきた時、裸だったわ。廊下には服や下着が散乱・・・要らない仕事が増えるわね。

「自分で着られるわよね」

「「うん」」

 二人が水着に着替えている間にアタシは廊下に散乱した服を片付けないとね。

「「プール、プール」」

「こら、走らないの」

 もう〜何度言っても聞かないんだから。










「気持ちい〜〜〜!」

「最高なの」

 バスタオルと麦藁帽子を用意してきたら二人はもう遊んでいたわ、子供は無邪気で良いわよね。

「ちゃんと準備体操はしたの?」

「してな〜〜い」

「しなくても溺れないから平気」

 自信満々に言うことかしら。

「ほら帽子を被りなさい」

「え〜〜いらな〜〜い」

「ダメよ、被らないと熱中症になるわよ。ほらレイも被りなさい」

「うん」

 二人に強引に被せて、アタシも被って・・・

「写真撮るから待っていなさい」

「「うん」」

 さっすがアタシの娘だわ、可愛くて絵になっているわ、デジカメに撮ってシンジに見せようっと。









「二人ともこっち向いて〜お父さんに見せるから良い顔するのよ」

「「うん」」

「いくわよ〜はいチ〜ズ!」

 パチッ!

「げっミサト!」

 撮った瞬間ミサトがフレームに割り込んできたわ、あ〜あミサトしか写っていない、消去よ消去!

「私の美貌はバッチリ撮れたかしらん?」

「消去したわ」

「え〜〜私の美貌を消すなんてひど〜〜い、そう思うでしょマナ、レイ」

「思わな〜〜い」

「消して当然」

 ナイス!マナ、レイ、正直だわ。

「二人ともそんな事言う?」

「「うん」」

 速攻で頷いたわ。

「そういう事を言う悪い子はこうするわよ」

 ぴゅっ

「「きゃっ」」

「あっミサト」

 隠し持っていた水鉄砲で二人の顔に水をかけたわ。

「ふっふっふ〜お仕置きお仕置き〜〜」

 ぴゅぴゅ〜〜

「「いや〜〜」」

「こらミサト止めなさいよ」

 二人が嫌がっているでしょうが!

「アスカにも」

 ぴゅっ

 うげっ!顔にかかったわ。

「ミ〜サ〜ト!」

「あら怒っちゃったわけ?」

「ええ、すんごく怒ったわよ!」

「「お、おかあさん恐〜い」」

 こんのミサトは拳でしかわからないようね。

「まあまあ、気を静めて。はいお土産よん」

「あらスイカじゃない」

 どこから出したのか気になるけど、大きくて美味しそう〜

「おかあさん怒りがおさまっちゃった」

「こういうのを買収されたって言うの」

「こ、こら!何を言うのよ」

「んっん〜〜スイカに魅力には勝てなかったわけね。さあ早く切って、食べましょう〜」

「おかあさん、早く食べた〜い」

「私も」

「わかったわよ、切ってくるから待っていなさい」

 スイカで怒りがおさまったわけじゃないわよ、買収されたわけじゃないわよ。怒っても暑くなるだけだからやめただけよ!


 暑い日はお庭でプール、マナちゃんとレイちゃんはご満悦。でもアスカちゃんは二人の世話で大忙し(^^;)

 二人の写真を撮ろうとしたらミサトさん乱入、水鉄砲で攻撃です。怒るアスカちゃん、でもミサトさんは怒りを静める技を知っています(^^)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


FAMILY プール