クワッ(爽やかな目覚めと思ったら雪が積もっているじゃないか)

 クエッ(こんな良い日は、朝食を食べて外に出かけるぞ!)

 クエクエッ(ミサトを起こして朝食を準備させよう)

 クワッ(ミサトッ起きろ起きろ!起きて朝食の準備をしてくれ)

 ・・・ふう〜寒いのに寝相が悪い奴だなあ、昨日酔っ払ったまま寝たのか。

 下着で寝てたら風邪引くぞ。ん、バカは風邪引かないからミサトは問題ないか。

 クエ(ミサト、朝食を用意してくれ)

「ん、ん〜〜ん・・・もうちょっと寝かせてよ」

 クエクエ(外に出かけたいんだ、朝食を準備してくれ〜)

「わかったわよ〜」

 ミサトは身体をフラフラさせながら台所に向かったぞ。

「は〜〜い、た〜〜んと召し上がれ」

 ・・・おいおい、ドックフードなんて食べないぞ。ちゃんと鳥用を買っておけって言ってたのに。

「あら、食べないの?ちょっと奮発して肉入りよ」

 クエクエ(ミサトが食べろ!俺は食べないぞ)

「んじゃ、また寝るからちゃんと皿は洗っといてね〜」

 クワ(いらん、このダメ飼い主が!)

 ペチッ

「いった〜〜機嫌が悪いわね、便秘?」

 クエ(お前じゃない、もう出かけてくる!)

「ふあああ〜ペンペン機嫌が悪いわね、どうかしたのかしら?」



 クエクエ(朝から怒ったら余計お腹が減ったぞ、少しでも良いからドッグフードを食べればよかったかな。いいや犬のなんか食べれないぞ)

 ・・・こうなったらあそこにいくか。











FAMILY

snow dance

















「マナお姉ちゃん、雪だるま作りたい」

「よ〜〜し、それじゃあ作ろう」

「うん」

「まずは雪玉を作って転がすんだよ」

「うん」

 おっ道路からでもわかる元気な声はマナちゃんか、雪だるまを作るとなるとレイちゃんも居るな。

 向かった先は碇家、ミサトのダメ飼い主ぶりはみんなが知っているので、俺が来ればご飯を食べさせてくれるんだよなあ。まさに生命線だよ。

 クエ

「あ、ペンペン」

「ペンペンおはよう〜〜遊びに来たの」


 クエッ(実はご飯を貰いにきたんだよ)

「またミサトお姉ちゃん、朝食の準備をサボったのね」

「ミサトお姉ちゃんだらしないねえ〜ペンペンあがって、お母さんに何か作ってもらうように言うよ」

 クエクエ(二人とも優しいね、快く上がらせてもらうよ)

 二人は俺の言葉がわかるから良いんだよね。

「おかあさ〜〜ん、ペンペンが朝ごはん食べてないから何か作って〜〜」

「あらペンペン、また食べさせてもらってないの?」

 クエ(こまる飼い主だよ)

 アスカは小さい頃から知っているが立派な母親になったよな。

「しょうがないわねミサトは、今度注意しておくわね。さああがりなさい」

 クエ(スマン恩に着るよ)

 クエクエ(シンジはどうした?)

「シンジにはお使いに行ってもらったわ」

 そうか〜シンジも小さい頃から知っているが、相変わらずアスカの尻に敷かれているなあ。まあ二人が結婚して良かった、俺も心から祝福したぞ。





「朝の残り物で悪いけど勘弁してね」

 クエクエ(問題ないぞ、鮭の塩焼きは最高だ)

 玉子焼きや、ソーセージも絶品だな。

「ペンペン、美味しい?」

 クエエ(最高だぞ、アスカの作るご飯を美味いな)

「お母さん、ペンペンが褒めているわ」

「あら、嬉しいわね。ありがとう」

 クエエエ(お世辞じゃないぞ、アスカの料理を食べれるみんなが羨ましいなあ)





 ふう〜ごちそうさま、やっと腹の虫が納まったよ。

「ペンペン良かったね」

「マナお姉ちゃん、雪だるまの続きを作ろう」

「そうだね、行こう」

「うん」

 おお雪だるまを作っている途中だったな。よし!朝食のお礼を込めて俺も手伝おう。

 クエクエ(俺も手伝うぞ)

「ペンペンも手伝ってくれるの、ありがとう」

「流石に寒さに強いわね、お母さんとは大違い」

「レイ〜何ですって?」

「お母さんが怒るから行きましょう、外まではおって来ないわ」

「うん、お母さんは寒がりだから外に出たがらないんだもんね」

 クエ(なるほど、それでシンジはお使いに行っているのか)

「こら〜〜アンタ達〜〜」

「きゃ〜〜逃げろ〜〜〜」

「ダッシュよ」

 アスカの寒がりは昔から変わっていないな。















「じゃあさっきの続き〜雪玉を転がすわよ」

「うん」

 クエ(おうっ!)

 みんなで転がせば、大きな雪玉ができるぞ。

「「んしょ、んしょっ」」

 クエクエッ(ガンバレ、ガンバレ〜)

 雪玉が大きくなってくると流石に重いなあ。

「「んしょ、んしょ」」

 クエクエクエ(大きさはこのくらいでいいんじゃないかな?)

「そうだね、じゃあ頭を作ろう」

「うん」

 次は頭か、頑張ろう。










「頭も完成〜」

「うん、完成したけど・・・」

 クエ(レイちゃんどうした?)

「頭が重たくて持てないの」

 クエエッ(そ、それは大問題だな)

「う〜〜ん、どうしよう?」

「困ったの」

 クエ〜〜(確かに困ったぞ)

「ただいま〜」

「あっお父さんお帰りなさい」

「お帰りなさい」

 クエッ(おおっシンジ、良い所に来た)

 シンジが買い物から帰ってきたぞ。シンジがいるなら大丈夫だな。

 クエクエックエ(雪だるまを作っていて、頭を作ったら重たくなって胴体に乗せられないから手伝ってくれ)

「大きく作ったね、みんなで持とうか」

「「うんっ!」」

 流石シンジ、力持ちだな。小さい頃は泣き虫でいつもアスカに泣かされていたのに成長したなあ。

「やったあ〜〜完成〜」

「すごく大きいの」

 クエクエ(良い汗かいたなあ)

「アンタ達〜お昼ご飯出来たわよ。入ってらっしゃい」

 おっもうそんな時間か、楽しいときはすぐに時間が過ぎるなあ。ありがたくご飯を頂こうかな。

「やっほ〜〜ペンペンお邪魔してないかしら」

 グエ(げっミサトがやって来た)

「あっミサトさん、久しぶりですね」

「おおっ〜〜ペンペンがお邪魔しちゃって悪いわねえ、またご飯をたかりに来たんでしょう」

「ミサトお姉ちゃんが悪いんだよ、ちゃんとペンペンにご飯あげてないでしょう」

「うん、あげてないの」

 そうだ、そうだ。マナちゃん、レイちゃんミサトにちゃんと言ってくれ。

「ちゃんとあげているわよ、今日だって高級ドッグフードを準備したんだけど食べなかったのよ」

「ミサト〜〜ペンペンにドッグフードはないでしょう。ペンペンは鳥なのよ」

 アスカも言ってくれ〜

「oh〜〜〜ペンペンって鳥だったの?忘れていたわ」

 こんのダメ飼い主が〜〜もうボケ始めたのか〜?

「ミサトさん、呆れますよ」

「いやはっはっは、長年一緒に住んでいるとね〜鳥とは思えなくなってくるのよね」

 クエクエ(どこからどう見たって鳥だろうが、ついでに老眼になったのか?)

「んじゃ、お昼を頂いていこうかしら。お昼はなに?」

 やっぱりな、お昼をたかりにきたのか。

「お好み焼きよ。アンタが来ると思って多めに作っておいたわよ」

 流石アスカ、ミサトの行動を読んでいるね。

「サンキューサンキューそれじゃあ美味しく頂いていきますか」

 クエクエ(アスカ、ダメ飼い主に代わって礼を言うよ、ありがとう)

「気にしなくていいわよ。ペンペンもたくさん食べていってね」

 うんうん、葛城家の生命線は碇家によって支えられているなあ。心から感謝するぞ〜


 雪が積もった日はペンペン大活躍、朝から元気です。でもダメ飼い主のミサトさんにご立腹(笑)

 ご飯を貰う為に碇家へ出陣、アスカちゃんの朝ごはんを貰ってマナちゃん達と雪だるま作り。寒いのが平気なペンペンなら問題ないですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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