日曜日の朝は格別だ。
仕事は休みで遅くまでゆっくり寝ていられる。
それにこの時期の朝の気温は眠気を誘って気持ちいいんだよね。
zzz・・・zzz・・・
ふあああ、少し薄目をして時間を見てみる、まだ八時かあ〜もう少し寝ていようかな。
あ〜〜極楽極楽、今日は何時まで寝ていようかな。
ん、アスカはもう起きているのか、日曜なのに主婦は大変だなあ。後から手伝おうっと。
その前にもう一眠り・・・
どたどたどたどた!!
ん、何か騒音が聞こえてきたぞ。
FAMILY
誕生日
「お父さん、おっはよ〜〜〜!!」
バフッ!
朝から元気が良いこの声はマナ、寝ている僕に抱きついてきたよ。
「ぐえっ!マナは朝から元気だなあ」
「うん、元気だよ、もの凄く元気なの」
「はっはっは、そうか元気で偉いなあ」
「へへへ、それでね。あのね〜」
「ん、どうしたんだい」
マナは指をモジモジさせているぞ。
「誕生日おめでとう〜〜チュッ」
赤くなりながら僕のホッペにチューしてくれたよ。そうか今日は僕の誕生日だったね。
「ありがとうマナ」
僕は心を込めてマナの頭を撫でた。
「いつまでも優しいお父さんでいてね」
「ああ」
「お父さん・・・」
「おやレイ」
気づかなかったけどレイがドアの向こうから覗いているぞ。
「お父さん・・・」
「レイもこっちにおいで」
「うん」
お、おい。フラフラして危ないぞ、まだ半分寝ているな。
「お休みなさい」
おやおや、布団に潜り込んで寝てしまったぞ。
「こらレイ〜〜お父さんをとっちゃダメ」
「ここは私の指定席なの、お休みなさい。zzz・・・」
「じゃあマナはこっちに寝る」
マナは僕の左に潜り込んだよ。
「おいおい二人ともそろそろご飯だから起きないと、お母さんに怒られるぞ」
ご飯の香りがしてきたから、そろそろ準備ができたんだろうね。
「「怒られてもいい、お休みなさい」」
仲良くユニゾンかい、僕は怒られたくないから起きようかな。
二人を残して僕は台所へ・・・
「おはようアスカ」
「おはようシンジ」
台所ではアスカがほぼ朝食の準備を終えていたぞ。
「子供達は?」
「起こしに来たのに寝ちゃったよ」
「寝た〜?まったく何をしているのかしら」
頬を膨らまして呆れているぞ。
「まあいいわ、シンジ誕生日おめでとう、チュッ」
「おわっ!朝から台所で大胆だなあ」
「だって子供達が居たらできないでしょう」
頬を赤らめて可愛いなあ。
「そうだね、ありがとうアスカ」
僕はアスカを抱きしめた。朝から大胆だぞ。
「シンジ・・・」
「「お父さん、お母さん」」
ん、下から聞こえる聞き覚えのある声は・・・
「「おわあっ」」
僕とアスカはとっさに身を離した。
「朝からラヴラヴですね」
マナがニタァ〜〜って笑っているぞ。
「ラヴ、それはラブより凄いもの」
レイは顔が真っ赤になっているぞ。
「い、いつから居たのよ?」
「ひ・み・つ」
マナが口を押さえて笑っているぞ、どこから居たのか気になるなあ。
「お母さんが純粋な少女の心を持ったところから」
な、レイはどこでそんな言葉を覚えてくるんだ?
「こらっ!お母さんをからかうんじゃないの!」
ドタドタドタドタ!
あ〜あ、マナとレイにからかわれて二人を追いかけているぞ、朝から賑やかだなあ。
シンジ君の誕生日、みんなが祝ってくれる嬉しい日ですね。
朝から元気な女性陣、賑やかな誕生日になりそうですね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
FAMILY 誕生日