雪やこんこん 霰やこんこん
降っても降っても
まだ降りやまぬ
犬は喜び庭駆けまわり猫はこたつでまるくなる〜〜
外は雪、寒いから私は猫のようにコタツで丸くなるの、暖かい眠くなりそう
FAMILY
雪
「雪〜〜雪〜〜お父さん雪だるま〜〜」
マナお姉ちゃん、寒いのに犬のように元気だわ寒くないのかしら。
「大きな雪だるまを作ろうか」
「うん、作る作る〜〜」
お父さんも元気だわ、どうしてそんなに元気なのかしら?私はコタツに入ってゆっくりミカンを食べるわ。
「レイ〜雪だるま作るからおいで〜〜」
マナお姉ちゃんが呼んでいるわ。
「寒いからイヤ」
コタツがぬくぬくでいいの。
「寒くないよ〜さあ行くわよ」
「いやいや〜〜」
マナお姉ちゃん腕を引っ張らないで〜
「おやレイは来ないのかい?」
お父さんがやって来たわ、すでに手袋つけてジャンバーを着て作る気満々ね。
「寒いからイヤだって」
「寒い?着込めば大丈夫だぞ」
「やんやん」
お父さんコタツから引っ張り出さないで〜
「ほ〜〜ら寒くないぞ」
「寒い〜」
お父さんに抱きついて体温奪っちゃおう。
「あらまだ作らないの」
お母さんがやって来たわ。
「レイが寒いから出たくないって言うの」
「寒い〜?子供は風の子、レイ出なさい」
「や〜ん、寒いもん」
「寒くない!ほらお母さんを見てみなさい、薄着でしょう」
「だってお母さんはその下にカイロを十個貼っていて腹巻にババシャツ着てるんだもん」
「うっ・・・どうしてそれを?」
「アスカ、カイロ貼りすぎだよ」
「お母さん、まだ若いのに・・・」
「哀れむ眼で見ないでよ、レイ早く行きなさい」
「イヤ、ミカン食べたい」
「ええ〜〜い、さっさとでなさ〜〜〜い!」
「いや〜〜〜」
お母さんに力ずくで着替えさせられて外に出されたわ、内緒にしている事を喋ったのが逆鱗に触れたのね。
「・・・寒い」
「寒くないぞ、さあ作ろうか」
「うん!」
お父さんとマナお姉ちゃんは雪だるまを作り始めたわ、私はそれを見ているだけ。
「レイ突っ立て居るだけじゃ寒いぞ、身体を動かすと温まるぞ」
「うん」
確かに立っているだけじゃ寒い、しょうがないから私も作ることにしたわ。
「んしょ、んしょ」
雪を丸めて転がして・・・
「んしょ、んしょ」
雪球が大きくなって重くなって・・・
「んしょ、んしょ」
重くなったから終わりにして頭を作りましょう。
「完成〜〜」
マナお姉ちゃんは作り終えたわ、顔を書いている。
「私も完成」
「おっ上手にできたな」
お父さんは既に雪だるまを二体作っていたわ、私達のと入れて四体ね。
「この大きなのはお父さんだね、こっちはお母さんでこれがマナ、そしてこれがレイ」
雪だるまが仲良くならんでいる、私達家族のようになんだか嬉しい。
「ようし次は雪合戦だ〜〜!レイ、お父さんを倒すわよ」
「おおっ二人が組むのか、負けないぞ」
私とマナお姉ちゃんが組んでお父さんと対決。
「えいえい!」
一生懸命投げるけど当たらない、お父さん避けるの上手。
「そんなんじゃ当たらないぞ、ほら」
ぺちゃ
「うへえ・・・」
顔に当たったちべたい・・・
「え〜〜い、レイの仇〜〜」
「おっとマナのも当たらないぞ、ほら」
ぺちゃ
「うにゃっ」
マナお姉ちゃんも顔に当たったわ、冷たそう。
「二人ともどうした?そんなんじゃ当たらないぞ」
う〜なんだか悔しい、そうだ!マナお姉ちゃんと一緒に投げたら当たるかも。
「マナお姉ちゃん、一緒に投げよう」
「それは良いアイデアね、同時に投げれば当たるわ」
私とマナお姉ちゃんは雪だまを作り同時に投げたわ。
「「え〜〜〜い!!」」
「みんな〜おしるこ作ったら入ってきなさい」
ぺちゃ、ぺちゃ
当たった!でも・・・
「アスカ!」
「「お母さん!」」
当たったのは呼びに来たお母さんの顔に当たったわ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
お、お母さんの足元の雪が融け始めている。
「レ、レイ逃げるわよ」
「うん」
「こら〜〜〜アンタ達〜〜待ちなさ〜〜〜い!」
今度はお母さんと対決だわ、でもお母さんには絶対に勝てないから逃げるわよ。
「まて〜〜〜い!!」
べちゃ、べちゃ
「「ふぎゃっ」」
お母さんの剛速球で私とマナお姉ちゃんの後頭部に当たったわ、ちべたい。
「んっふっふっふ〜〜〜アタシに勝とうなんて100万年早いわよ、お〜〜ほっほっほ〜〜〜!」
お母さんの勝ち誇ったときに出るリツコおばさんの笑い声は近所に恥ずかしいからいつも止めてっていっているのに。
雪の日、レイちゃんはコタツで丸くなっています。でもシンジ君やマナちゃんは元気ですね、雪だるまを作ろうと言っていますけど拒否しましたが、アスカちゃんに強制的に外に出されてしまいました(^^;)
始めは寒がっていたレイちゃんでしたが、雪だるまを作ってその後は雪合戦、うっかりアスカちゃんに当ててしまいました(笑)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
FAMILY 雪