貰えるの?
「みんな〜〜集まりなさ〜〜い、お年玉をあげるわよん♪」
お正月、ビールを制限なしで飲んだミサトは上機嫌である。赤く染まった頬で微笑みながらみんなを集めた。
「は〜〜〜い」
一番にミサトの前に座ったのは赤い着物を着たアスカ、瞳が輝いている。
「はい」
次に来たのは青い着物を着たレイ、リツコから使いきれないくらいのお年玉を貰っており、ミサトの微々たるお年玉など要らないのだが作戦部長の面子を保つ為に一応座った。
「はいはい、ちょっと待ってください」
最後はシンジ、台所で洗い物をしていたらしくエプロンの裾で手を拭いてやって来た。
「お年玉ちょうだ〜〜〜い♪」
アスカは両手を差し出すとわくわく心をときめかせながらお年玉袋をミサトが出すのを待った。
「ちょい待ち、ペンペンあんたもいらっしゃい」
「クエ?」
袴を着てTVを見ていたペンペンは首を傾げた。
「アンタにもちゃあんとお年玉を用意してあるわよ」
「クエエッ♪」
お年玉を貰えると思っていなかったペンペンは羽をばたつかせてミサトの前に駆け寄った。
「ペンペンにお年玉〜?ペンギンにお金上げてもしょうがないでしょ、そうだアンタの分はアタシが貰ってあげるわよ」
「ちゃんとペンペン用のお年玉だからアスカが貰ってもしょうがないわよ」
「え〜〜〜?」
がっかりするアスカ、買える品が増えたと思ったのに残念である。
「じゃあまずはアスカから」
「は〜〜〜い」
「アスカはもうちょっと女の子らしく振舞いなさい、そうすればもっと綺麗になるわよ」
「は〜〜い、わかりました〜〜」
返事をしているがお年玉に夢中で半分は聞いていなかった。
「次はレイよ」
「はい」
「レイはもっと表現力をつけなさい、微笑んでいれば可愛いわよ」
「・・・こう?」
「そうよ、そうすんごく可愛いわよ」
首を少し傾け微笑むレイにミサトは絶賛した。
「碇クン、私可愛いの?」
「う、うん可愛いよ」
「嬉しい」
レイの微笑みに照れるシンジであった。
「こら二人とも何見つめあってんのよ!」
「あらあらあら〜〜〜アスカ焼きもちやいてんの?」
「や、焼いてなんかないわよ」
頬が少し赤いアスカは顔を隠すためにその場から離れTVを見始めた。
「ふっふっふまだまだね、さあ次はシンちゃんよ」
「はい、ありがとうございます」
「シンちゃんは私を養ってくれればOKよん」
「はあ?」
「ずっとご飯作ってね〜〜」
「・・・」
一生主夫でいろとの事である、シンジは呆れて言葉が出なかった。
「最後はペンペンよ」
「クエ」
「ペンペンは番犬じゃなくて番ペンギンになって家を守ってね、はいお年玉」
「クエエエ〜」
出されたお年玉はのしに包まれた魚であった、これにはペンペンは大喜びである。
「わあ〜〜ペンペン良かったね」
「クエエ〜」
シンジに頭を撫でられ、貰ったお年玉を頬張るペンペンには最高の正月であった。
yuhjiさんから年賀CGをいただきました(^^)ありがとうございます〜
お正月なのでペンペンも正装ですね、そして一番の楽しみはお年玉。でもペンペンがお金を貰っても使い道が無い?(アスカちゃんに取られてしまいますね)
そこで考えたミサトさん、お魚をお年玉にするとは流石ですね。
SSはjun16が勝手に描きました。ごめんなさいm_ _m
とっても素敵なCGをくださったyuhjiさんに皆さん感想を送りましょう。
yuhjiさんのHPはこちら!「Invisible Cloak」
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NEON GENESIS: EVANGELION CG