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Lovely:気高く美しい、すばらしい、すてきな。
Angels:angelの複数形、天使、優しい(美しい)人。
jun16書房 手軽な英和辞典より抜粋
Lovely Angels−2
「どうかしら?似合う」
アスカは赤い浴衣を着てメイとレイの前で1回転。
「似合っているわよ」
「私は?」
レイは水色の浴衣を着て腕を広げてみせた。
「うん、お似合い」
メイは2人を見ながら微笑む。アスカもレイも嬉しくて鏡で自分の姿を何度もうつした。
「メイも似合っているわよ」
「そうかしら?」
「お似合い」
メイは紫の浴衣を着ていた。2人に褒められ顔が少し赤くなる。
「ふふ、ありがとう」
3人は和気あいあいと褒めあった。今日は近くで縁日があり数日前に購入したのである。
ザザー
「ふう、スッキリした」
ゲンドウは用をたし、リビングへ戻ってきた。
「ん?・・・・ユユユユユユユッユイーーー!!」
ガバッ!
ゲンドウは一瞬驚くとメイに抱きついた。あまりのことなので3人は動く事ができなかった。
「ユイーユイー」
「ちょちょっと、とうさん」
「ユイーユイーユイーユイー」
ゲンドウは聞いちゃいない。メイを力いっぱい抱きしめる。
「なにやってんのよ!おりゃっ!!!!」
ゴン!!
「うっユ・・・ユイ・・・・」
バタン!
アスカのカカト落しがゲンドウの頭に一部の狂いも無くヒット、沈んだ。
「まったくこの変態おやぢが」
「ありがとうアスカ」
「メイも苦労するわね」
「まったく苦労をかけるな」
素早く復活するゲンドウ3人は呆れた。
(このおやぢ・・・・人間じゃないわ)
(不要なもの早く排除しましょう)
「どこに行くんだ?」
「縁日、今日なの」
「そうか、なら臨時の小遣いだ」
ゲンドウはポケットから財布を取り出すと、3人に一万円づつ渡した。
「こんなに?ありがとう父さん」
メイは感激のあまり抱きついた。ゲンドウは表情を変えずに赤らめている。
「問題無い」
「「「それじゃあ行ってきまーす」」」
3人は臨時収入でホクホク顔、ゲンドウは1人留守番である。
「ふっ娘もいいかもしれんな」 ニヤリ
誰もいない部屋でにやけていた。
「うわー凄い人ね」
縁日会場についた3人は人の多さに驚いた。
「まずは綿菓子!」
アスカは目標を定めると走っていく。2人はついていく。
「まってよアスカ」
「食いしん坊」
「美味しいー」
アスカは美味しさのあまりほっぺが落ちそうである。
「ほら、メイもレイも食べなさい」
「ありがとう」
「いただくわ」
「美味しい」
「甘い」
「ふふ、これぞ醍醐味ってやつね。次行くわよ」
アスカは1人ズカズカと出店をぎんみしていく。
「レイ、はぐれるといけないから、手をつなぐわよ」
「う、うん」
メイはレイの手を掴むとアスカを見失わないように早足でついていく。レイは握ってもらっている手に少し力をこめると顔を赤らめた。
(ポッ)
「はいクレープよ。ってなに手をつないでいるのよ」
3人分のクレープを買い、メイ達に渡そうとしたとき1点に注目した。
「はぐれたら困るでしょ」
「そりゃそうだけど、私もつなぐわ」
アスカはメイの右手を取ると次に向かって歩き出した。左手はレイである。
「クレープ食べられないわ」
「私が食べさせてあげるわよ」
「私も」
2人は同時にクレープを出した、アスカはメイの為に買った分、レイは自分の食べかけである。
「あっレイずるい。私も」
アスカはメイのクレープを1口食べるとそれをメイに出した。
「「はい食べて」」
「う、うん・・・」
2人にクレープをつきつけられ半笑い、しょうがないので両方とも食べた。
「「美味しい?」」
「う、うん」
こうして3人手をつなぎながらの楽しい縁日は続いた。
人々は3人の光景を微笑ましくおもい「Lovely Angels」と名づけたのであった。
おしまひ
一応ベースはPart2です。
今回はゲンドウが主役です(爆)ZUMIさんのゲンドウがでていますかね?
ZUMIさんのゲンドウ爆笑です。
それではjun16でした。(^^)
しかし、あのゲンドウ。笑えますねー、いいですねー。
とぼけた味がなんともいいです。(笑)
一人で悦に入ってるところなんか、最高。