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グッドモーニングむすめ。

 今日はお泊り、碇クンのお家に・・・本当は葛城三佐のお家だけど碇クンのお家。学校が終わったら直行、早く授業が終わらないかしら。

 いつも外を眺めていると時間がすぐに過ぎるけど、今日は違う・・・・・

 ・・・・・・・・

 ・・・・・・・・

 ・・・・・・・・

 チラッ!

 時計を見てみる・・・・・・・

 五分しか経っていないの?この前は四時間も過ぎていたのに・・・・・どうしてなの?

 ・・・・・・・・

 ・・・・・・・・

 ・・・・・・・・寝ましょう、ぐうぐう・・・・・・・

 

 

 

 

 

 すやすや・・・・・・

「綾波、綾波・・・・」

 碇クンの声が聞こえる・・・・・・

「綾波、授業終わったよ」

 ・・・・・・碇クンの声・・・・・

「綾波」

 ・・・・・・碇クンが起こしてくれている・・・・ぽっ!・・・・・起きましょう。

「おはよう碇クン」

「おはよう、授業終わったよ、帰ろう」

「うん」

 これからお家に行くの、わくわくする。

「アスカ〜帰るよ」

 アスカ・・・・・・・・・誰なの?・・・・・・・・・思い出したわ、確かSALね・・・・・SALって何?

「ファ〜スト持ちなさい!」

 SALの鞄が私に、何故?

「どうして持つの?」

「あたしんちに来るから当然でしょ」

 それは違うわ、私は碇クンのお家に行くのSALの檻になんか行かないわ・・・でもこれは口に出して言えない、SALが赤鬼になるから。

「アスカ、自分で持ちなよ」

 ぽっ・・・碇クン優しい、私を助けてくれるのね・・・そうあの時の様に。

「うっさい!アンタはこれを持ちなさい」

「ぐっ・・・・重い」

 ああっ、碇クンにはバックが、とても重そう。

「さあ帰るわよ」

 SALはガニ股でドシトシと擬音を付けて歩いている・・・変なの。邪魔だけど碇クンと一緒・・・嬉しい。

「綾波重くない?持つよ」

  私の事を気遣ってくれている、でもこれも持つと碇クンが苦しくなる。

「大丈夫」

「そう、きつくなったらいつでも持つから言ってね」

「うん」

 優しい、碇クンもきついのにニッコリ微笑んで・・・・・・だめそんな笑顔、照れちゃう・・・・ぽっぽっ!

 

 

 

 十字路に差し掛かったわ、?碇クンそっちは違うわ。

「ス〜パ〜に行かないの?」

 そうス〜パ〜は左、そのまま真直ぐだとお家。

「買いだめしているから大丈夫だよ」

 ガ〜〜〜〜〜ン!

 N2が頭に落ちたわ、せっかく碇クンとお買い物したかったのに、そして魚屋のおぢさんに「おっ良いねえ可愛い彼女を連れて」とか言われて、碇クンは真っ赤になって「う、うん」って言うの、そして私もコクリと無言で頷き頬を赤らめたかったのに・・・・・しくしく、しくしく。

「あれ?綾波泣いているの?」

「ごめんなさい。・・・・こういう時、どんな顔をすればいいか、わからないの」

「は、はあ〜?どんな顔って」

 イケナイ碇クンを困らせちゃった。

「ファ〜スト何泣いてんのよ?ほら拭きなさい」

 SALがハンケチを差し出した・・・・・・・

「・・・・・・・・・」

「ほら、早く拭きなさい」

 ・・・・・・・優しいのね、何かの前触れかしら?使徒が襲来の前兆?

「ありがとう」

 涙を拭いて、ふきふき・・・チ〜〜〜ン!!すっきり。

げっ!

「ありがとう」

「いらないわ、あげる」

「そうなの」

 優しい、私にくれた・・・・・やっぱり使徒が襲来の前兆ね。でもハンケチは頂くわ。

 

 

 

「「ただいま〜〜〜」」

「おじゃまします・・・・」

 二人は『ただいま』私は『おじゃまします』・・・・悲しい。

「さあて夕食の準備に取りかかろう」

 碇クンは着替えを済ませるとエプロンを着けて台所に、エプロン良く似合っているわ。私も着替えるとエプロンを着けて碇クンのお手伝い。

「手伝ってもらって悪いね」

「問題無いわ」

 そう、いつかは私が立つ事になるのだから・・・・ぽっ!

「二人とも美味しいものを作りなさいよ」

「わかっているよ」

 SALがリビングから叫んでいる。台所にはやって来れないわ、だって料理できないから。そうだからここは碇クンと私の聖域・・・・二人だけの空間。

「綾波、皮を剥いてくれる」

「うん」

 私はニンジンの皮を包丁で剥く・・・・・上手、だって泊まるたびに手伝っているから。次は何をすれば良い?

ファ〜スト!ちょっと来て〜〜

 SALの声が聞こえた、二人だけの時間を邪魔しようとするSAL、仕方なくリビングへ向かったわ。

「何?」

「そこの新聞取って」

 SALの指差した先には新聞が置いてある、でもSALと1mしか離れていない・・・・手を伸ばせば届くのに。

「手を伸ばせば届くわ、そんな事で呼ばないで」

「伸ばすのがイヤだから呼んだのよ、取りなさい」

 ・・・・・・・赤鬼、瞬間にこの言葉が頭に浮んだわ。いいえ小姑と言った方が良いかしら?碇クンと私の愛を邪魔する小姑SAL。

「はい」

 仕方が無く取ってあげたわ、読みも出来ないのに新聞なんて必要ないのに。

 台所に戻って再び手伝う、二人だけの時間・・・・この時止まらないかしら?

 ・・・碇クンの料理をする姿、真剣で素敵・・・・・ぽっ!まるでEVAに乗っているかのようだわ。

ファ〜スト!ちょっと来て〜〜

 またSALの声が聞こえた、やっぱり小姑ね。

「今度は何?」

「背中がかゆいの、かいて」

「・・・・・・・・・・・・」

 私は呆れて言葉が出なかったわ、これじゃあ小姑じゃなくて姑ね。碇クンと結婚したらSALは居座って私に文句ばっかり言うんでしょうね。「ファ〜スト掃除はしたの?」って毎日聞いてくるの、私が「はいしました」って言うと「どれどれ、なんだい!埃が溜まっているじゃないか、これでも掃除をしたのかい?」って障子の縁を指でなぞって私に突き付けるの。

 私が「す、すいませんやり直します」って言うと「最近の娘は掃除もろくに出来ないのかねえ」って言って私をイヂメルの私が「う、うう・・・すいません」って涙を流すと「あらあら泣いて済むと思っているのかい?」と言ってまた私をイヂメルの。

「ファ〜スト!背中をかいてって言っているでしょ」

「・・・・私は泣かないわ」

「はあ〜〜?何言っているの」

 泣いたら碇クンに迷惑かけちゃう、零れる涙を我慢しつつ姑SALの背中をかいたわ。

 

 

 

 それから姑SALのいびりも無く料理は完成、碇クンと私の愛の結晶・・・・ぽっ!

「「「いただきます」」」

 カレ〜、葛城三佐のカレ〜は嫌いだけれど碇クンのカレ〜は大好き、何杯でもおかわりできるわ。

「シンジ!おかわり」

「それでもう5杯目だよ」

「良いじゃない美味しいんだから」

 SALの胃袋・・・・・どうなっているのかしら?絶対にディラックの海ね。

「綾波おかわりいる?」

 ・・・・・・私もこれで3杯目、もっと食べたいけど大食いって思われちゃう。

「ううん、もうお腹いっぱい、ごちそうさま」

「そう、小食なんだね」

「うん」

 碇クンも大食いのSALより小食の美少女が良いでしょ?

「じゃあ先にお風呂に入りなよ」

ダメ!

 SALが突然叫んだわ、ご飯が飛んで下品。

「一番風呂はアタシって相場が決まっているのよ!待っていなさい」

 我侭・・・・SALの為にある言葉ね。

「わかったわ」

 ・・・・・でも悔しいからペンペンを先にこっそり入れちゃおう、きっと悔しがるわ。

 

 

 

あ〜〜〜〜!!

 リビングでTVを見ていたら案の定叫び声が聞こえたわ、ふふふ新妻の姑に対するささやかな復讐よ。

 

 

「たくっ〜ペンペンめ、アタシの一番風呂連続入浴記録を阻むなんてペンギンのくせに生意気だわ」

 あなたはSALでしょう、お風呂入ってきましょう。

「ふう〜〜」

 大きいお風呂、家とは大違いだわ手足も伸ばせるしユックリできる・・・・・・気持ち良い、命の洗濯。

 ・・・・そろそろ上がらないと体がふやけてしまうわ。

 体を拭いて下着を着けて・・・・・・これは?このカップの大きさから葛城三佐のね・・・・・自分の胸に当ててみたけど・・・・・完敗ね。でも碇クンは大きいのより私くらいのが良いに決まっているわ。そうあの時、私を・・・・ぽっ!

 洗面所から出ると心地よい室内の温度、ク〜ラ〜がきいているのね。

「綾波、ジュ〜ス飲む?」

「うん」

 碇クンはコップにオレンジジュ〜スをついでくれたわ、ありがとう。

 ゴクゴク、ゴクゴク

 冷たくて美味しい、これは果汁100%ね、流石本物を選ぶわ。

 お風呂から出た後は何もする事がないからTVを見るの。

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

  つまらないわ、碇クンはまだあがらないのかしら?

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

「ふう〜〜気持ち良かった〜」

 碇クンがあがった、飲み物を準備しよう。急いで台所に向かうと果汁100%ジュ〜スを用意。

「はいジュ〜ス」

「用意してくれたのありがとう」

 当然の事をしたまで、だって妻の役目だもの・・・・ぽっ!

 

 

 碇クンもリビングに来て至福の一時、でもSALが邪魔。もし二人っきりだったら・・・・・・

「あ、綾波」

「何?碇クン」

「僕はあ、綾波が・・・」

「碇クン・・・」

「綾波〜〜!」

「きゃあ」

 ・・・・・・・最高ね。

「綾波、どうしたの?涎垂らして」

 はっ!イケナイ別世界に行っていたわ、ふきふきこんな姿を見られて恥ずかしい。

「絆だから」

「はあ?何言っているの」

「絆」

「そ、そう・・・・」

 ちょっと混乱させたみたい。

 

 

 邪魔なのが居るけど碇クンとの楽しい時間が終わりを迎えようとしているの・・・・・悲しい。

「二人ともお休み〜〜〜」

 そう、もう就寝の時間なの・・・・もっと起きていたいけどもうまぶたが閉じかけているの・・・・・・眠い。私はSALのお部屋でお布団を敷いて寝るの、碇クンのお部屋が良かった。

「ファ〜スト電気消しなさいよ」

 姑と寝るのね、寝る直前までイヂメルの・・・しくしく。でもひどい仕打ちにも耐えきれる、だって碇クンがいるから。

 お休みなさい、碇クン・・・・・・・私は目を閉じて碇クンの夢を見るの・・・・・ぐうぐう、すやすや。

 

 

「もぐもぐ」

「そんなに早く食べなくてもお料理は逃げないわ」

「だってレイが作るご飯は最高なんだ、早く食べないと罰が当たるよ」

「ふふ、ありがとう」

「それにしても上手になったね、もう僕は太刀打ちできないよ」

「そんな事ないわ、アナタの料理が一番よ」

「そうかい?ありがとう。でも一番はレイ君だよ」

「アナタ」

「レイ」

・・・・・・・・

 

 

 にゃにゃにゃにゃにゃお〜〜ん!!

 ・・・・・・・・・リツコ博士に貰った目覚し時計がけたたましく鳴いたわ・・・・・せっかく良い場面だったのに、続きを見ましょう・・・・・・だめ目覚めて眠れないわ・・・しくしく、続きは今夜見ましょう。

 おトイレに行く為にお部屋を出た・・・・・

「綾波、おはよう」

 碇クン、もうエプロンして朝食を作っている。

「・・・・・おはよう」

「まだ眠そうだね、昨日は眠れた?」

「うん」

 眠れたけど朝は弱いの、ちょっとフラフラ。

「もうすぐご飯にするからアスカを起こしてきて」

「うん」

 ・・・・・・・SALを起こすのね。姑を起こす、新妻の辛い役目・・・・おトイレを済ますとお部屋に戻ったわ。

zzzzzんがあ〜〜〜zzzzzz

 豪快ないびき、SAL以上赤鬼ね。

「アスカ起きて」

 ゆさゆさ

 ゆすってみるが起きない、当然ね爆睡しているから・・・・・・これしか方法は無いわね。私はジャンプをするとSALめがけて着地。

 ドンッ!

ぐえっ!

「アスカ、朝よ」

「うげええええ・・・・わ、わかったよ。早くどきなさい・・・ぐえっ」

 ・・・・・・・・ふう〜〜起きたみたいね、碇クンとの約束は守ったわ。

 ・・・・・・・・・・・

「早くどきなさい」

 ・・・・・・・・・・一仕事を終えた充実感・・・眠くなってきたわ。

「こら早くどけえ〜〜うげっ」

 ・・・・・・・・あっ揺れて良い気持ち、うとうと、うとうと・・・・・zzzzz・・・・・

「人の上で寝るなあ〜〜!」

 zzzzzzzzzzzzz

こらあ!起きろお〜〜〜!

 ・・・・・・二度寝って気持ち良いわ、zzzzzzzzzzzzzzz・・・・・・・


 みなさん初めましてjun16ともうしまふ<_>

 いつもArea.2ndさんにはCGを投稿して頂き嬉しいです(^▽^)今回はそのお礼という事でSSのお返しです。

 このSSは2000アクセス謝恩企画でjun16がリクしたCGから『グッドモーニングむすめ。』から思いつきました。
レイちゃん天然ですけど、よろしいですか(笑)

 それでは〜〜(^^)


 jun16さんから短篇の投稿いただきました〜〜(^^)ありがとうございます!!

 (碇クンには(^^))素直なレイちゃん!! アスカさんはいつのまにかお姑さんに。

 
 >ふきふき・・・チ〜〜〜ン!!すっきり。

  うわあ!!(笑) 碇クンは遠い目?

 妄想大暴走のレイちゃん、かわいいですね〜! 天然です、それでこそレイちゃんなのです!!
 愛する碇クンとの甘い新婚生活(!)のために驀進だ!

 最後は小姑SALを殲滅?
 アスカを抱き枕に(笑)もういちどおやすみです……。