会 長 挨 拶
第54代 長崎県校長会 会長 山本 高靖
(長崎市立上長崎小学校長)
我が国の未来を担う子供たちは、「激しい変化が止まることのない時代」を生きていかなければなりません。新たに現行学習指導要領に記された「学校には、一人一人の児童生徒が自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められている。」との前文も、久しくなりました。
加えて、喫緊の課題である教員不足の解消をはじめ、働き方・働きがい改革の加速、教員の処遇改善、学校の指導・運営体制の充実を図るための取組や、教育行政への積極的な働き掛けも急務となっています。
このような中、私たち校長は、未来を創るという重要な使命に誇りをもち、教育の最前線で日々決断し、リーダーシップを発揮しています。ときには悩みながらも、魅力ある学校づくりに全力で取り組んでいます。しかし、一人の英知と努力には限りがあります。厳しい学校現場の現状を打破するためには、これまで以上に、校長同士が互いに学び合い、支え合い、どんな困難にも立ち向かう覚悟をもたなければならないと感じています。
そこで、令和7年度のスローガンを次のように定めました。
令和7年度スローガン
「ともに学び、ともに立ち向かう 長崎県校長会」
「ともに学ぶ」とは、「それぞれの校長がもつ知識や経験、成功事例や失敗談を共有すること」、「専門部の調査・研究を基に、本県の教育の現状や課題を捉え、解決策を見出すこと」、「最新の教育動向を把握し、議論すること」を意味します。常に決断を迫られる私たち校長にとって、ともに学ぶことは、迷いの中での確かな光になるものと考えます。
「ともに立ち向かう」とは、自らの歩みに誇りをもちながらも、一人で頑張るのではなく、同じ校長会の仲間と、ともに支え合い、励まし合いながら、困難に立ち向かう強い意志をもち続けることを意味します。また、国や県に対して声を届けることも、県校長会の重要な役割です。県教育委員会とも情報共有を図りながら、ともに教育課題に立ち向かっていきたいと考えます。
更に、二つに共通する「ともに」には、県校長会としての「つながり」を深めることへの願いを込めました。苦しいときこそ、互いに肩をたたき合い、「大丈夫、一緒に頑張ろう」と声を掛け合い、支え合っていきましょう。同じような苦労を経験した仲間だからこそ、分かち合える痛みがあり、ともに解決策を見出せると信じています。これからも、県校長会の温かい「つながり」を大切にしていくことを、皆で心に刻みたいと思います。
結びに、私たちにとって最大の学びとつながりの場である「令和7年度長崎県校長会研究大会平戸・松浦・北松大会」の成功を願い、令和7年度を力強くスタートさせましょう。
令和7年5月 長崎県校長会長 山本高靖
長崎県校長会
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