熊本県での生活も、あと1年を切った。 ここしばらく、猛ラッシュで県内を回っているが、今回も集中して観光することに。 今日は、足手荒神(嘉島町)〜塚原古墳群(熊本市城南町)〜永尾神社(宇城市不知火)。 まずは、嘉島町へ。 産直の駐車場に車を停めて、歩いて散策。 |
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足手荒神は、バス停の名前にもなっている有名な神社。 大学時代から、その名前は知っていた。 上司からも一度は行ってみるといいと言われて、非常に気になっていたところだ。 |
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散策したが、場所が分からない・・・ 神社の場合、鬱蒼とした森を探せば良いのだが・・・ こういう田舎を歩いていると、よく路地や庭から犬が飛び出してくる。 それが、おとなしそうな犬なら良いが、いかにも噛みそうな犬の場合が多い。 だから、護身用の傘などを持って散策することにしている。 もし噛まれでもしたら、この傘で打ち殺してしまうかもしれない・・・ このように殺気を醸し出せば、犬も寄ってこないはず。 北斗の拳でも同じようなシーンがあった。 |
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森を発見。 赤いのぼりが神社風。 |
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足手荒神。 いつもの神社とは、ちょっと違う雰囲気だ。 |
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ここは、御船城主だった甲斐宗運とその子・宗立を祭った神社で、正式名は甲斐神社。 国衆一揆の際に、甲斐宗立は佐々成政との戦いに敗れ、追っ手に手足を切られた。 村人に看護されたが、「死後には手足の病を癒してやる」と言い残し、宗立は死んだ。 そのため、手足の病に悩む人たちの信心が篤いとのこと。 |
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手や足の形をしたものが奉納されている。 これは、少し不気味。 |
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熊本には、このように体の部位を治してくれるという神様が多い。 |
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甲斐宗運は、阿蘇氏の筆頭家老として戦国期を支えた武将として知られている。 |
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この日は、我々以外は参拝者はいなかった。 |
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奉納所で販売していた手や足の型。 これに名前を書いて奉納する。 |
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気になっていたところなので、行くことが出来て良かった。 |
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親のために、「なでお守り」を購入。 これで治れば苦労はしないが、気持ちの問題。 喜ぶだろう。 |
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車を停めさせてもらった産地直売所。 多くの人で賑わっていた。 買い物をして、次の場所へ向かった。 |
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塚原古墳群。 ここも高速道路から見えていて、いつも気になっていた場所。 市役所から転入者に配られるパスポートの対象施設にもなっている。 これが4月いっぱいで使えなくなるので、今日がラストチャンスだった。 |
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この一帯は塚原古墳群として、国指定の史跡となっている。 古代の祭事を再現した石像が並んでいる。 夜は、気持ち悪そうだ。 |
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博物館には、民俗資料や出土品が展示されている。 |
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古墳公園は、とても広い。 円墳、方墳から前方後円墳まで、いろんな種類の古墳が点在している。 |
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丸山2号墳の石棺展示。 |
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円墳がいっぱい。 |
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韓国慶州でも古墳群を見たが、それに負けないくらいの規模だ。 |
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箱式石棺の展示。 |
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花見塚古墳(前方後円墳)。 |
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広い公園の中を、おばさんが一人歩いている。 |
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広大な芝生公園なので、親子連れがたくさん遊んでいた。 |
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この鐘は、自由に撞いて良いとのこと。 ものすごく撞きたい衝動に駆られたので、思いっきり鳴らしてみた。 あまり撞く人がいないのか、職員の人が驚いていた。 |
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竪穴式住居と高床式倉庫。 竪穴式住居は、少し右に傾いているように見える。 |
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竪穴式住居の内部。 復元したものには、あまり興味がない・・・ しかしながら、この塚原古墳群は日本を代表する遺跡だと思う。 市町村合併したのだから、もっと熊本市がPRすべき。 こんな規模のものは、どこにもないのではないか。 |
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次の目的地へ行く前に、宇城市松合にある「ヤマア味噌」へ。 永尾神社を通り過ぎて、松合の白壁土蔵群の先にある。 ここで買えば、市価より少し安く買うことが出来る。 物産展のとき、賑やかなパフォーマンスをして客を引き寄せるが、本店はいつも静か。 |
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高台にあるので、不知火海の眺望が良い。 |
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今日の最終目的地である永尾神社。 国道266号を「ヤマア味噌」から宇土方面へ戻ったところにある。 この鳥居を車でくぐるのは、ちょっと勇気がいるので、近くに車を置いて行くことにした。 |
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蘇鉄が生えており、少し南国風な参道。 |
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意外と長い参道。 立派な神社のようだ。 |
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ここは、不知火がよく見える場所として知られている。 不知火は、景行天皇の巡幸の際に、海に浮かぶ不思議な火影を土地の者に尋ねたことに始まる。 誰も答えきらなかったので、「不知火(しらぬい)」となった。 現在は、沖合の漁火が空気レンズを通して生じる気象光学現象だとされている。 |
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永尾神社内に奉納されたエイの額。 |
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新しいものから、古いものまで、たくさん掛かっている。 これだけでも珍しい。 |
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永尾神社は、その名前のとおり、祭神が魚のエイに乗って海の彼方からやってきたという。 |
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下へ降りていく階段があった。 |
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降りると、海の中に立つ鳥居が現れた。 |
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満潮時は、海に沈む。 厳島神社や対馬の和多都美神社のように、神秘的な風景が見られそうだ。 祭神が海から来たという逸話もよく分かる。 |
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階段は降りたら、登らないといけない・・・ 年々、このような階段がきつくなっている。 寄る年波には勝てぬものだ・・・ |
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階段の中腹に、鳥居を臨める場所があった。 ぜひ、満潮時に見たいものだ。 |
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ちなみに、永尾神社は和銅6年(713年)に元明天皇の勅願により創建されたという。 あと2年したら、創建1300年になる。 |
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今日は県央地域を巡る旅だったが、ちょっと疲れた。 行きたいと思っていた場所に、3ヵ所も行けたので、すごく満足。 探してみたら、いろんな場所があるものだ。 これからも悔いの残らぬよう、いろんな場所を訪ねてみよう。 |