味取観音・山鹿・円通寺(2011.7.3)

昨日に続いて、梅雨の晴れ間を利用して熊本県内を観光することに。
今日は、県北を巡る旅。

まずは、国道3号沿い、植木IC周辺にある味取観音へ。

味取観音といえば、種田山頭火。
堂宇となり「松はみな枝垂れて南無観世音」という歌を残した。

国道からは分からないが、小高い山に寺がある。
境内には、石像がたくさん安置されている。

蛇や虫が出てきそうな階段。
暑いし、危なそうなので、登るかどうかしばらく悩んだ。

瑞泉寺の木斛。
よく分からないが、珍しい木なのだろう。

不動明王など、石仏や石塔がたくさんある。
夜は、かなり不気味であろう。

意を決して、階段を登り、本堂へ。

建物に守られた十六羅漢。

説明がないので、由来が分からない。

本堂の裏手の山へ続く道。
何かあるのだろうか・・・

山頭火。
なぜ、彼は人気があるのだろう?
ただのぐうたら親父ではないのか?

機会があれば、彼の俳句を読んでみようかな。
何か得るものがあるかもしれない・・・?

そういえば、山頭火の句碑はどこにあったのだろう・・・

次に、山鹿市博物館へ向かう。

駐車場には、大きな石人があった。
この辺りは、いろいろ文化財が点在しているようだ。

石人の隣に、ちょこんと座っているおじさんを発見。
このミスマッチが何とも言えない雰囲気を醸し出して、すごく良い。

西南戦争の錦絵。

西南戦争激戦の地である山鹿口。
左の人物は、三浦梧楼。
明成皇后の殺害を指揮したとされる人物。
西南戦争で活躍し、城山を陥落させた。

右の人物は、桐野利秋。
人切り半次郎という別名でも知られている。

五輪塔もあった。

西南戦争飫肥隊を慰霊する飫肥杉。

大坪橋。
山鹿市博物館の前に眼鏡橋が移設されている。
渡ろうと思ったが、草が生い茂っていて近づけなかった。

熊入橋の碑。

とにかく、山鹿市博物館の周りには多くの石碑が雑多に並べられている。

江戸時代の民家。
なぜ、こんなところに郵便ポストが??

専立寺板碑。
由来はよく分からないが、古いものなのだろう・・・

帆足長秋・京先生の像。

ネットによると、山鹿出身の国学者とのこと。
京は娘で、同じく国学者。
知らなかったが、有名な人のようだ。
ちょっとしたもので良いので、説明板が欲しいところ・・・

草むらの中にあった童の像。
何か食べているようだ。

不気味だが、可愛い。

ようやく、山鹿市博物館へ。

ここは、熊本県で2番目に建てられた博物館とのこと。
三角屋根の斬新なデザインだが、さすがに古い。

今日訪れたのは、「肥後国衆一揆展」を見るため。
隈部親永など、肥後の国衆について勉強することが出来た。
なかなか興味深い展示だった。

近くにある山鹿市サイクリングターミナル。

宿泊施設、会議室、研修室、レストラン等が完備された施設。
古い建物だが、たくさんの子供連れが来ていた。

1泊3,000円ほど。
大浴場もある。
もしかして、すごい穴場かも!?

次に、山鹿市中心部にある大宮神社を目指したが、道を誤ってしまった。
国指定史跡 方保田東原遺跡を発見。

弥生時代後期から古墳時代前期の大集落遺跡。
学術的価値が高く、国指定史跡に指定された。

史跡公園整備を前提とした公有化が進められているとのこと。
しかし、今のところ何もない。

山鹿市出土文化財管理センター。
何かあるかと思って近づいたが、開いてなかった。

再度、山鹿市中心部へ戻り、大宮神社へ。
ここが、あの有名な山鹿灯籠祭りの舞台である。

かなり大きな神社のようだ。

ここの神社は、樹木が鬱蒼としているためか、荘厳な雰囲気が漂っている。

山鹿灯籠娘の顔出しパネルがある。

男は山鹿灯籠の格好は出来ないが、正直なところ、少し憧れの気持ちがある。
一度、灯籠を頭に乗せてみたい。。。
叶わぬ望みではあるが、こんなパネルでは満足したくない。
出来ることなら、着物も着てみたい。

景行天皇の行宮の跡地に、天皇を祀ったのが大宮神社であるとのこと。

灯籠殿。
ここに、山鹿灯籠が展示されている。

山鹿灯籠祭りは、地元の人たちが松明を持って、景行天皇をお迎えしたことに由来する。

境内にある神楽殿。

境内にある八坂神社。
粟島神社にあったミニ鳥居があった。

本殿の裏手にある足手荒神さん。
たくさんの靴が奉納されていた。

普通、亀が土台になっていることが多いが、これはウサギ。
かなり珍しいと思う。

猿田彦群。
天孫降臨の際に、道案内をした神。
本殿裏の猿田彦大明神の建碑数は、九州一とのこと。

裏手には、広いスペースがあり、そこにも石碑が並んでいる。

これは、大宮神社の大楠。
ここに、景行天皇の行宮が置かれたとのこと。

説明がないので、由来は分からないが、古そうな石碑が並んでいる。

皇太子殿下御外遊記念樹。
大正時代なので、昭和天皇が皇太子時代の記念植樹だろうか。

このグランドで、千人灯籠が披露される。
今年は、この祭りを見ることができるラストチャンスかも。
いろいろ調整して、行けるように頑張ってみよう。

山鹿市から菊池市旭志へ向かう。

途中にあるケーキ屋さんで、ロールケーキを購入。
いつも気になっていた「のぐちロール」。
お店のお姉さんが美人であった。

国道325号を空港方面へ進み、途中で、旭志方面へ。
本日、最後の目的地である円通寺へ向かう。

旭志は、初めての場所。
タイムスリップしたかのような田舎の景色に驚きながら、円通寺を探す。
途中、人に尋ねて、ようやく到着。

菊池家初代の菊池則隆が山城国の円通寺から本尊を移して開いた由緒ある寺院。
それが本当であれば、1000年前から存在することになる。

この石門は、江戸時代に造られた。

整備された蓮池。

蓮は咲いていないが、何となく雅な感じ。

丘の上に、本堂がある。

馬頭観音が安置されている。

本堂の裏手には、鬱蒼とした山がある。

本堂は、建て替えたばかりのようだ。

裏山には、横穴がたくさんある。

崖の上に、「大悲」の文字が見える。
江戸後期に彫られたものとのこと。

長崎県佐世保市小佐々町にある大悲観公園にも同じような文字が彫られている。
ちなみに大悲観公園にあるのは、「大悲観」の三文字。
ここよりも一文字多い。

横穴に近づいて覗いてみたかったが、蛇や虫が心配なので断念。

横穴のほか、石仏も多数彫られているようだ。

裏山一帯が巡礼のコースとなっているようだ。
途中、かなりハードな箇所もあるようだが・・・
これを制覇した人はいるのだろうか・・・

円通寺、なかなか面白い場所であった。

わざわざ来た甲斐があった。
穴場の観光地として、お勧めしたい。
おそらく訪れたことがある人は、かなり少ないのではないか。

円通寺の前に広がる風景も良い。

ただの田舎と言えば、それまで。
価値を見出すことが大事。

晴れていれば、後方に広がる山々が、かなり美しいだろう。
建物も古く、ゆっくりと時間が流れている感じ。

今度、また訪れてみよう。
歩いて散策したいと思う場所だ。

さて、唐突だが、熊本の伝統野菜である水前寺菜。
昨日、スーパーで購入した。

ポリフェノールが豊富であるとのこと。
確かに、葉の色は紫。
和え物にして食べたら、ちょっとネバネバした感じで、オクラのようだった。
味付けが上手だったのか、けっこう美味しかった。
栄養たっぷりのようなので、また買ってみよう。

そして、こちらが「菊池のぐちろーる」。
可愛いパッケージだ。

スポンジ部分にコシがあり、とても美味。
久々のヒット。

これは、また買いに行こう。
菊池はスイーツの街。
他の店も試してみようかな。


楽しく充実した土日であった。
残された時間は短い。
悔いの残らぬよう過ごしたいものだ。
さて、次は、どこに行こうかな〜♪

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