表題みたいな日本後ありません(一応)。 橙 桃 「その色、かわいいね!」 「そう?」 なんて、軽く返事しながら、こころの中は嬉しさでいっぱい! でしょ、でしょ、そうでしょ! 寄り道したときに食べる、大好きなパフェを三回我慢して手に入れた、グロス。 綺麗でかわいくて、なによりとっても甘い いい匂い! つけると、嬉しくてはしゃぎたくなる、今わたしの一番のお気に入り。 校門を出てすぐ、かばんから取り出して、鏡を見ながら、すっとひとぬり。 「乱馬くん、きっと気にいってくれるわよ。」 「べ、別に乱馬を喜ばせようだなんて思ってなんか。」 「はいはい、いいから・・・あ、じゃあね。」 「ちょっと・・・。」 駆け出していった友達。 と、すぐ後ろに乱馬の気配。 「なに、やってんだ?」 「あ。」 内心、友達の機転に感謝しつつ、わたしは乱馬の方を向いた。 「ううん、別に。」 「・・・そう。」 気づいてくれたかな? でも乱馬、こういうことには疎いから・・・。 不安はよぎる。 だけど・・・くちづけたら、わかるよね? 甘い、いい匂いするから。 「・・・・・・。」 角を何回か曲ると、人通りが途絶える、いつもの帰り道。 きゅっと、乱馬の上着の裾をひっぱって、目を閉じ、あごを上げる。 「・・・・・・。」 「い、痛っ。」 乱馬はわたしの唇を強引に自分の服の袖で拭う。 「ああ! せっかく塗ったのにっ!」 「・・・・・・。」 むっとしてふくれてみたけど、乱馬はおかまいなしにくちづけた。 「・・・なにすんのよっ、ひとが折角。」 「味、わかんねぇんだよ。」 「は?」 「あかねの味、わかんなくなるっつってんだ。」 「ななな、なによっ、それっ!」 わたしの問いには答えずに、ぷいっと前を向き乱馬は歩き出す。 耳の赤い乱馬の後ろを同じように赤くなって歩きながら、 かばんの中のお気に入りは・・・机の引き出しにしまおうと、そう決めた。 =おしまい= 隠 的 呟 言 はいはいはいはい、リハビリ、リハビリ。 うちのままさんに言わせるところの、リハリビ。 なにを考えとるんだ? ううーん・・・なに考えてんでしょうなぁ、私というヤツは。 自分で自分を持て余す、そういうことってありません? ありませんよね、そうですよね。 大概ってほど、この手の問いは、否定されます、はっはっは。 そんなわけで、私のリハリビ(あらやだうつってるわ)第一弾はとりあえず隠しで。 次回はもっともうちょっとどうにかしたい、そして表に出したい、そんな気持ちで二、三転。 どうなるかはわからない。以上、意味不明な、ひょうでした。