こういうシリーズで書いていこうかと冗談で思っていたら、何気に書けたりしたのでありました。
そういう何気についていけない方は  >>>帰る



聴 覚






 色んな音。
 色んな情報。

 意識しない言葉は耳に入ることはない。

 目の前の友人が話し、おれに意見を求めてる。

 向こうから、おれを呼ぶ声。

 それに・・・・・・。


「なぁ、どう思う?」

「大体さ、こう言う場合は・・・。」

「おーい、早乙女ー。」

「こっちがいいのかな。」

「昨日、あのドラマ見た?」



 どうしてだろうな。

 自分でも不思議に思う。

 耳に残る音を手繰り寄せながら、その音の元におれは行く。


「絶対こっちだよ。」

「うーん・・・そうかな。わたしは、そっちの方が好きなんだけど。」

「でもさ、やっぱりこっちが似合うよ。」

「そうなのかな・・・。」


 違う。

 おめーの思ってる、好きな方が正解。


「そっちのがいい。」

「え。」


 それだけ言って、席に戻る。


「・・・やっぱり、そっちにする。」


 その言葉を、背中に受けながら。








                             =おしまい=







隠 的 呟 言

だーかーらーなーにー?

いや、だから・・・これまた自分的感覚でわかりにくく伝わりづらい話でありますが、
色んな音の中から、その時必要な音だけを聞き取れる・・・そんな感じです。

意識下で・・・無意識レベルで、あかねちゃんを気にし続ける乱馬くん・・・というような姿を
書きたかったのでした。
こんな説明のいるよな物書くなよと、そういう話ですみません。   ひょう

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