感覚の話。短い。






知 覚






「おーい。あかねー。」


目を凝らさなければわからない。




「よぉ、あかね。」


どうにか窺える顔色。




「なぁ、あかね。」


手を伸ばせば、触れられる。




「・・・あかね。」


目を閉じていてもわかる、息づかい。



気がつけば、いつの間にか縮んでた距離。

意識する空間。


顔が近づいただけ、気持ちも近づいたのかな。
身体が触れ合える分、こころも触れ合えるのかな・・・。





「あかね。」


今日も小さく名前を呼ぶ。

すぐそこで返される返事を待ちながら。






                             =おしまい=







隠 的 呟 言

なにがどうしたとかそんな次元じゃねぇよ。そもそも何を書こうとしてんだよ。
そんなつっこみ、ごもっとも・・・もっともすぎて何も言い返せません。

耳から聞こえてくる声の大きさで、その人と自分の距離がわかるっていうのを、
なんとなーくもやっと書きたかったんです。
この、なんとなーくもやっと が、本人じゃなきゃわからないところが、
やっぱり私の能力のなさを・・・証明してるんでしょうなぁ・・・と、
ブルーになる、今日この頃。                ひょう

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