VITAL BURNER あかね 廊下に立たされ、たたずむわたしたち。 なにやってるんだろ・・・。 少なくとも、こんな目に遭うような子じゃなかったのにな。 乱馬に出逢ってから、わたしは変わった。 一緒に授業をさぼることを覚えた。 隣を見上げた先にある瞳はちっとも悪びれてなくて、 むしろこの状況を楽しんでるかのように輝いて見える。 わたし、この人についていっていいんだろうか? このまま一生一緒にいていいのかな? 少しだけど、怖くなる。 「あんまり先に進まないといいけど。」 時折漏れ出てくる先生の声。 取り残されそうで、不安になった。 近づきたいけど、一歩近づくと気付かれてしまいそうだから、半分だけ距離をつめる。 その途端に、腕が熱を感じ、こころ細かったのが消えてなくなる。 ふたりでいたらなにも怖くない。 もう半分、近づいて・・・曲げたひじで乱馬に触れた。 「ん?」 「・・・・・・。」 「いい天気だな。」 「うん。」 その余裕はどこからくるの? どうしてそんなに堂々としていられるの? 聞いてみたくなるくらい、笑顔が眩しい。 そして、わたしは確信する。 この人と永遠に一緒にいるって。 「後でノート、写させてもらわなきゃね。」 「写したって役には立たねぇよ。」 「そうかもしれないけど・・・。」 「・・・せっかく、ふたりで立たされてんだし・・・。」 「え。」 このまま、抜け出すか? 差し出された手を迷うことなく握りしめた。 感 想 最初、表題日本語に訳そうかなとか思ったのですけど・・・例えば、かかせない源とか。 でも、そうするとこれから先、全部訳すのか?という話にもなってきますし(まだ書く気かって話ですけど)。 そんなわけで、純精神的恋愛初の英語な表題。 この「VITAL BURNER」という曲は、全くもって恋の歌ではありません。 なんというか・・・聴くと元気になれる、そんな歌です。 progressというアルバムに入ってます。本当にいい歌なのでぜひって、おすすめしたい(笑) こういっちゃなんなんですが、実はものすごく久しぶりにあかねちゃん方向からの話を書いてます。 乙女心って難しい・・・って今更ながらに感じつつ。 それから別にあの、さぼりが素敵とかそういうことをいいたいわけではなく。 だって結局自分にかえってきますからね、さぼると。補習受けなきゃならなくなったりして。 (でも、学生の頃しかこういう経験って出来ないから・・・ほんの少しでもこういうことしてると、 ちょっとは社会出たとき役立つかも。働くことって相当大変ですから。 別にあの頃はよかった・・・みたいな話ではなく。ただ、経験として。 自由に出来る時間のありがたさみたいなものを感じられたならいいかなと。) と、言い訳の多い、そんな話でありました。 ひょう