県は財政危機の中   新幹線、諫早湾干拓、ダムなど大型公共事業は推進  一方、県民生活予算だけは減額、切り捨て              戻る

  ・ これまでも、住民の反対を押し切って県立高校を6校廃止し、引き続き富江、松浦東など4校を廃止する予定。
・県営バスも、不採算を理由に島原半島から全面撤退し、諫早市、大村市で路線廃止や減便を進めている。
・県立福祉施設も、佐世保の障害施設「県立コロニー」、島原の特別養護老人ホーム「眉山」などが次々に民間に移譲されている。

 本年度から3年間で総額159億円の「県財政収支構造改革」計画を立てたが、「県単独補助金等の見直し」が37億円で一番大きく、ついで「公債費の適正化」31億円、「管理経費の見直し」24億円、「人件費の削減」11億円などとなっている。このうち福祉保健部、子ども政策局、教育庁に関する削減が170項目、29億6千万円にのぼり、福祉医療・教育がねらい打ちされている。いっぽう
諫早湾干拓、新幹線建設、本明川ダムなどの大型事業費は一切減らさない方針である。
 


   ◆2008年度県予算で削減された県民生活のための支出

      【福祉】    
     ・高齢者配食サービスへの補充金廃止  5200万円
     ・障害児のための保育士配置補受金廃止  1500万円
     ・母子家庭児童の入学祝金支給廃止  190万円
     ・精神傷害者の社会適応訓練事業削減  660万円
     ・こども緊急通報装置の新設中止  700万円
     【教育】  
     ・08年3月県立式見高校、長崎南商業高校閉校。11年3月松浦東高校、野母崎高校閉校。12年大島分校閉校  
     ・図書購入費削減  700万円
    ・小中学校の図書館司書配置の補助金削減 64万円 
    ・離島生徒の体育大会・文化祭参加補助金削減  1000万円
     【保健・医療】  
     ・看護職員修学資金貸与事業の縮小 600万円 
     ・県立島原病院の救急医療補助金削減 147万円 
     ・救急医療普及啓発事業の廃止 200万円 
     ・離島医療の救急医療講習の廃止 150万円 
     ・女性専用医療相談事業の廃止 200万円 
     【環境】  
     ・環境監視測定費の削減 440万円 
     ・酸性雨式見観測所の廃止 260万円 
     ・大村湾環境保全事業費の削減 520万円 
     ・最終処分場のダイオキシン調査廃止 110万円 
     【人件費】  
    ・人員削減による人件費の削減  9400万円 
     ・特殊勤務手当見直しによる削減 1億1300万円