星取山から見た「子午線の丘」 |
八幡政男著 「評伝 上野彦馬」によると 大平山(星取山)で アメリカの観測隊は |
金星経過の各位相を熟知するために 観測地から真北3マイル「子午線の丘」上に 大きなペンキ塗りの板をおきそれに 太陽と金星のみかけの形を描いて これを見て あらかじめ位相の感じに馴れる訓練をした。 |
と書かれていました そこで その「子午線の丘」はどこか 調べてみました。 |
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☆星取山の真北で すぐ近くに「どんの山」があります |
GoogleMAPを使って 星取山から真北へ移動すると 「どんの山」があらわれます 星取山頂上から「どんの山頂上」までの距離は 1.2km(0.7マイル)です |
07年12月10日に 「どんの山」から撮影した 星取山です |
星取山は標高が270m どんの山は標高が131mで 望遠鏡を水平線よりも 下に向けることになります そのため どんの山は「子午線の丘」には ならなかったようです |
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☆星取山から真北に3マイルの距離にある山は「狭戸山(セバト山)」です |
GoogleMAPで 真北に移動した画像を並べました 狭戸山の手前に 長崎東高と立山公園があります |
「狭戸山」は 金比羅山の西側にあります 烏帽子山は 金比羅山の南側にあります その烏帽子山で フランス隊が金星日面通過の観測を行いました |
GoogleMAPの空撮画像の狭戸山に見える空き地は 金比羅公園多目的広場です |
☆狭戸山にペンキで描かれた 太陽と金星の大きさ |
ステラナビゲーターで調べた 第2接触の時刻は11時12分頃 第3接触の時刻は 15時04分頃でした それと中間の時刻の13時08分から 太陽面を通過中の金星を再現しました |
再び 八幡政男著 「評伝 上野彦馬」の一文を紹介します |
金星経過の各位相を熟知するために 観測地から真北3マイル「子午線の丘」上に 大きなペンキ塗りの板をおきそれに 太陽と金星のみかけの形を描いて これを見て あらかじめ位相の感じに馴れる訓練をした。 |
同じく ステラナビゲーターで 太陽と金星の地心距離を調べて 狭戸山での 太陽と金星の大きさを計算すると 太陽の直径は 45.7m 金星の直径は 1.48mとなりました おそらく 太陽は 上から4分の1ぐらいが描かれていたのだろうと思います それでも ペンキ塗りの板は 高さが10m近くになってしまいます もしかすると 第2接触部分と 第3接触部分の 二つにわけて設置されたのかもしれません それだと 板は小さくてすみますが 実際はどうだったのでしょう? |
狭戸山に 太陽・金星の再現図を大きさあわせて合成してみました。 |
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