江差追分伴奏3題
その1、日蘭交流400周年プリイベント
平成9年3月、場所は佐世保市ハウステンボス「レンブラント・ホール」
オランダとの交流都市が一同に集まり、日蘭交流400周年の前年を祝った。
江差町の町長は江差追分日本一の木村真澄さんを同行して、見事な喉を披露し、観客を喜ばせた。
その2、長崎平和式典の前夜祭
平成12年8月8日の8時から、長崎市の平和公園内「平和の泉」の前で被爆者の魂を
鎮魂するため、「平和のともしび」という平和祈念の夕べがあった。
会場に子どもたちによる沢山のローソクが灯され、江差町より江差追分の重鎮、4代目
チャンピオン房田勝芳師を招いて追分の披露があった。
前唄のときは普通の曇り空だった。
本唄に入りはじめたころにわかに天は曇り、小雨がぱらつき始め、
後唄は雷混じりのどしゃぶり、という信じられない光景を目の当たりにした。
房田師は豪雨にもかかわらず、熱唱を止めず、音響担当者を震撼させた。
唄い終わって近くの控え室に駆け込んだが、私達は一張羅の紋付袴がずぶぬれになった。
不思議なことに会場をあとにして20分もたたないうちに空は嘘のように晴れていた。
「場所を変えてもう一丁やりましょうか」ということでスナックで前唄、本唄、後唄を
思いきり通した思い出は忘れられない。
前唄のときは普通の曇り空、 本唄で小雨がぱらつき始め、
後唄は雷混じりのどしゃぶり、傘から滝のように雨が落ちる。
その3、熊本鶴屋「北海道物産展」
平成13年11月22日から4日間、熊本鶴屋百貨店での北海道物産展のイベントとして
江差追分日本一の木村香澄さんを江差町より招き、ミニコンサートを催した。
追分三味線は尼崎市から平地千鶴子さん、演奏曲は「江差追分」のほかに「江差三下り」
「道南ナット節」「道南口説き」「十勝馬唄」「秋田長持ち唄」などを熱唱した。
平地さんと木村さんは江差でいつもコンビを組んでおり、とても気持ちのいい伴奏を
させていただいた。