トップ、バック、サイド接着
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バック板をサイドに接着します。接着面にすき間が無いことを確認し、型枠のセンターと板のセンターを合わせます。接着用の治具を板の上に置きクランプします。あまり締めつけないよう注意します。乾いたら、トップ板も同様に行います。 |
余分切取り
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型枠を外し、10mmの出っぱりを
トリマ
で取ります。 |
エンドグラフト
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エンドグラフトを作ります。その大きさの溝をボディエンドに掘り接着します。 |
サイド平面出し
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バインディングの溝を掘るためにサイドの平面を出します。#80の
ペーパー
を貼ったすり合わせ板を使い、定規で凸凹がないか確認しながら行います。 |
バインディング曲げ
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バインディングをアイロンを使って曲げます。サイドを曲げるときのように連続した曲線になるように注意します。 |
バインディング、パーフリング溝
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端材を削って溝の深さ(縦横)を決めます。縦方向はバインディングの幅にし横はバインディングの厚さより浅めにしておきます。調整したらボディに溝を掘ります。横方向は浅くなっているのでバインディングの厚さと同じになるまで少しずつ掘って行きます。バック側は垂直が出難いのである程度掘ったら鑿、ペーパーで修正します。
パーフリングの溝は深さを厚さよりほんの少し浅く設定します。幅も少し狭くしておき、すこしずつ広げて行きます。 |
パーフリング、バインディング接着
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溝に接着剤を少しずつ広げ、パーフリングをテープで固定して接着します。乾いたらバインディングを接着します。バック側は合わせ目にすき間が出来ないよう長さを微調します。 |
ダブテイル雌あけ
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トップ板、サイド板を鑿、小刀で削りネックセット用の穴をあけます。 |
ネックセット
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ダブテイルの雄を削り、ネックを入れて行きます。ネックのセンターとボディーのセンター、垂直、ネック角度がすべて合うように少しずつ落とし込んで行きます。削って行くと多少ゆるくなりますが、薄い板を両脇にはさみ、軽く叩き込みます。ネックを持って持ち上げ、抜けなければ大丈夫です。
接着剤をボディーの穴、固定用の薄い板、ネック側に塗り、軽く叩き込みます。端金で固定します(ネックの指板側にネジをたてておきます)。
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トラスロッド溝延長
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トラスロッド溝を
トリマ
で延長します。 |
トラスロッド接着
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2wayトラスロッドをエポキシで接着します。乾いたら、溝をマホガニーの板を接着してふさぎます。 |
指板接着
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指板接着面、指板裏の平面を出します。終わったら、仮止めして指板横にすき間がない事を確認してから接着します。指板と同じRのついた当て木またはラディアスブロックで押さえますが、ネックジョイント部付近は、必要以上に締めつけないよう注意します。
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指板調整
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指板面の直線を調べ、問題があればラディアスブロックに
ペーパー
を貼って指板を削り直線を出します。 |
フレット打ち
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弦のテンションがかかったとき、ネックが直線になり、この状態を長期間にわたって維持できるようにフレットを打つ必要があります。そのためには、フレットの脚幅に合った溝を切る、もしくは、溝に合った脚幅のフレットを選ぶことが重要です。
打ち方は、色々あると思いますが、フレットの脚に瞬間接着剤の粘度の高い物(#20)をさっと塗って、6弦側から一気に打ち込み、フレットプレスで固定しています。また、フレットのスタッドを削り、脚に喰切りで傷を付け、溝に5分硬化エポキシを充填してから打ち込み、フレットプレスで固定する場合もあります。 |
フレットサイド加工
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指板からはみだしているフレットを喰い切りで切り、やすりで出っぱりを削り取ります。指で触って引っかかりが無くなったら、やすりでフレットサイドに角度をつけます。角度は60度くらいにしています。
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フレットすり合わせ
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- 指板をマスキングします。
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フレットにマジックで細い線をひき、すり合わせ板に
ペーパー
(#220または#320)をはって弦の通り道にそって動かします。マジックの消え方をみて極端に高いところ、低いところを探します。高いフレットがあれば、それをまず削り、低いフレットがあれば、他のフレットを削ります。高さのバラツキが無くなったら、#320でフレットのRを整えます。
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クラウンとフレットサイドをやすりで削って形を作り、
ペーパー
をゴムパッドに付けて全体を丸めていきます。
ペーパー
は#600、#800、#1000、#1500を使います。
- スチールウールまたはコンパウンドでみがいて仕上げます。
※フレットを打った時点でネックは多少逆反っているはずです。それを考慮して実施する必要があります。
※1フレットは削らないようにします。 |